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生後95日目。ひとり旅で、昔の幸せを思い出した。

久しぶりに、ひとり旅に来た。
今回は、奥さんと2人で以前住んでいた場所へ。
結婚するまでの間、私たちはそこで同棲していた。
ここには、たくさんの思い出がある。
一緒に初詣に行ったり、クリスマスを祝ったり、近くのスーパーに買い物に行ったり。
特別なことをしていたわけではない。
でも、振り返ってみると、本当に幸せな日々だったと思う。
当時は、毎日のように通勤途中にある神社に立ち寄って、
「このまま幸せでありますように」
と祈っていた。
そんなことまで思い出した。
もしかすると今回ここに来たのは、あの頃の記憶をもう一度思い出したかったからなのかもしれない。

「ひとりで旅行させてほしい」と頼んだ
今回の旅行は、奥さんにお願いして実現した。
「精神的にちょっときついから、ひとりで旅行させてもらえないかな」
そうお願いした。
今ももちろん幸せだ。
子どもは元気に生まれてきてくれた。
新しく家族が増えて、3人家族になった。
赤ちゃんは毎日かわいい。
でも、
幸せであることと、育児の日々がつらいことは、両立する。
これは育児を始めてから、かなり実感するようになった。
自分の行動が制限されるつらさもある。
好きなときに出かけられない。
好きなときに寝られない。
趣味に没頭することも難しい。
そして何より、同じことを毎日繰り返すことに疲れることもある。
だからこそ、今回は少しだけ自分の時間を取り戻したかったのだと思う。
そして、2人でいた頃のことを思い出したかったのかもしれない。

幸せは、その時には気づかない
昔のことを思い出していると、不思議な気持ちになる。
会社で毎日がむしゃらに働いていた頃。
あの頃は大変だったけれど、今思えば充実していて、幸せだったのかもしれない。
趣味にハマって、毎日のように習い事に行っていた頃。
あの頃も、幸せだった。
婚約者だった奥さんと2人で、イチャイチャしながら暮らしていた頃。
あれも幸せだった。
そして今。
赤ちゃんと長い時間一緒に過ごしている。
これもきっと、幸せなんだと思う。
でも、その真っ最中にいると、それが「幸せな時間」だとは気づけないこともある。

幸せの形は、変わっていく
幸せって、ずっと同じ形ではないのかもしれない。
その時々で、幸せの形が変わっていく。
働いている時は、仕事が楽しかった。
趣味に夢中になっている時は、趣味が楽しかった。
奥さんと2人で暮らしていた時は、2人で過ごすことが楽しかった。
そして今は、赤ちゃんがいる。
毎日大変だけど、赤ちゃんの笑顔を見ると嬉しい。
きっと何年後かに振り返ったら、
「赤ちゃんとずっと一緒にいられたあの頃は、幸せだったな」
と思うのかもしれない。
その時には、今の大変さも少し違って見えるのだろう。

今の幸せを、今は幸せだと気づけない
今回の旅行で、そんなことを考えた。
過去を振り返ると、
「あの頃は幸せだったな」
と思える。
でも、その当時はそれが当たり前の日常だった。
もしかしたら、今も同じなのかもしれない。
育児が大変で、自由がなくて、同じ毎日に疲れている。
それでも、何年か後に振り返ったら、
「あの頃は赤ちゃんと毎日一緒にいられて幸せだったな」
と思うのかもしれない。
だからといって、今つらいことを無理に「幸せだ」と思う必要はないと思う。
つらいものはつらい。
休みたい時は休んでいい。
一人になりたい時は、一人になってもいい。
それでも、その中にある小さな幸せは、後から振り返った時にきっと残っている。
今回のひとり旅は、昔の幸せを思い出す旅であり、今の幸せを少しだけ遠くから見つめる旅だったのかもしれない。

ひとりで旅行させてくれて、ありがとう。

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