科学と人間生活 第7回:ヒトの生命活動と健康の維持、DNA 〜血液・免疫の精巧なシステムと生命の設計図〜
皆さん、こんにちは。「科学と人間生活」の第7回の講義へようこそ。 前回は、私たちの眼が光をどのように受け取り、脳でどのように世界を「見て」いるのか、そして体内時計が光とどう関わっているのかを学びました。私たちの身体が外界の環境にいかに適応しているかを感じていただけたかと思います。 今回は、私たちの身体の「内側」へと視点を移します。私たちの体内では、私たちが意識しなくとも、絶え間なく生命活動を維持するための驚くべきシステムが稼働しています。全身を巡る「血液」の働き、エネルギー源である糖を一定に保つ「血糖調節」、外敵から身を守る「免疫」、そしてこれらすべてのタンパク質の設計図である「DNA」。今回は、人体のミクロの世界で繰り広げられている、精巧でダイナミックな生命現象について詳しく探っていきましょう。
1. 血液の成分とその重要な役割
私たちの体内には、血液が循環しています。血液はただの赤い液体ではなく、全身の細胞に酸素や栄養を届け、老廃物を回収し、さらには熱を運ぶという、生命維持に不可欠な役割を担う「生きたシステム」です。 血液は、有形成分(細胞成分)である「血球」と、液体成分である「血しょう」に分かれます。それぞれの成分の働きを見てみましょう。
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