舞台の感想 - 平面図 第一回
2026 年 1 月の、シアターモリエール。
オムニバス朗読劇「平面図 第一回」の観劇だった。
「タチヨミ」以来、半年ぶりに皆口裕子が舞台に立つと聞き、それからチケット申し込みの決断まで、1 秒とかからなかった。
出演者は、中井和哉とたった二人だという。ほぼ全編に渡ってあの美声を聴き続けられるってことだ。だったら行くしかないじゃないか!
さて、オムニバスと銘打たれたとおり、朗読劇は全五篇の物語であり、皆口裕子は実に七人もの役をこなしてみせた。かつての猪熊柔のような少女から老婆まで、多彩な多才さは相変わらずだった。声優には、声の老化を防ぐ能力が備わっているのだ。
自分は、重度の声フェチである。そうと気づいたのは、遠い昔の1980 年代アニメで聴いた、太田貴子や島津冴子がきっかけだった。
皆口裕子の声質は太田貴子のそれと同系統で、クリーミーで甘い、耳が蕩けそうになる類いのものだ。松田聖子のキャンディボイスや百田夏菜子のキャラメルプディングボイス(造語)とはある意味、対照的であり、外山惠理のダイヤモンドダストボイス(造語)に近い。
2020 年代になった今でも、細々とではあるがアニメを観続けている。アニメが市民権を得て日本文化を代表するまでになったが、それでも太田貴子や皆口裕子のような声はいまだ、稀有である。
そんな皆口裕子や太田貴子の声に、なんと名付ければいいのだろう。
太田貴子がプルーベリーシェイクボイスとしたら、皆口裕子はラズベリーシェイクボイスといったところか。とにかく、とろみのあるスイーツ系の声であることは確かだ。
くくく・・。
オタクはうるせーよなア。
