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「とりあえず、生。」 中年の一番絞り

※汚い日記です。
ご注意ください。

土曜日。
多分、皆は休みなのだろう。
 
日差しの降り注ぐ小春日和に、僕は仕事で高速の渋滞にはまっている。
川口西の周辺は、普段から混み合ってはいるが、今日は川口西の出口が混んでいたわけではなかった。
このように、結局は何で混んでいたかも分からない渋滞がたまに起こる。
そして、この渋滞した3kmの区間で、僕の尿意のリミッターが解除されつつあった。

『 E・YAZAWA 』
隣を走る車に描かれたキャロルアートが目に入った。
素肌に革ジャンを着た、厳つい顔をした漢たちの絵画だ。
通学路にいたら、絶対に遠回りして帰るであろう。
そんな恐ろしい表情を凝視したために、神様・矢沢様の武威で、さらに尿意が突き抜けていく。

ようやくスムーズに走り出したが、本当に何が原因なのだろうか。
川口西を降りて、合流後に再び始まる一般道の渋滞に気が狂いそうになる。
自分の小枝を握ってみてもどうにもならない。
ラジオの歌声に合わせて口ずさんでみるが、尿意のためか、「早くしろ」とか「苦しいよ」など、全く語呂が合わない替え歌にすり替わっていく。

ようやく、高速道路の下の渋滞から離れることができた。
まばらに店が並びはじめ、僕はコンビニを目指した。
コンビニは、カーナビ通りですぐに見つかった。
車を止めて走り込むと、1人が並んでいた。

『やばい!』
トイレのある安心感から、僕の膀胱は、もはや少しゆるいものになっていた。
確か道の向こう側に、ドラッグストアがあったはずであった。
店を出て道を渡ろうとした時に、『3月◯日開店』と書かれていることに気がついた。

!!
今はやっていない。
慌ててコンビニに駆け戻ると、さらに1人が並びの列に追加されていた。
さっきまでトイレに入っていた人は、まだ出てもいないのである。

多分、大だ。
ここでは間に合わない。
僕は慌てて車に駆け戻り、ポケットの鍵をまさぐってみた。

あれ?
焦って、いつもとは違うポケットに入れていたようであった。
ドアを開けて、車に乗り込む為に身をかがめた。
 

あっ・・・、うん。
明らかに少しちびっていた。

あんっ。
慌てて立ち上がると、茎の中に残った汁がトランクスの隙間を抜けて、太ももへ伝わっていった。
残尿ならぬ、新鮮な一番搾りである。
少し出た一番搾りが呼び水になっているように、もう今すぐにでも溢れ出すところだった。
僕の、我慢はすでに限界を迎えていた。
眼前には涙であるのか、薄っすらと白いノイズに似た霞がかかっていた。
僕は、大通りの交差点の角、すべての人の目に映る植え込みをめがけて、溜まりにたまっていた体液を放出した。

明らかに信号待ちで止まっている車もある。
だが、もはやどうにもならなかった。
男で良かったと思うが、恥ずかしいので半分くらいで切り上げて、急いで車に乗り込み、その場を後にした。
猫のように行儀よくネコババをするわけでもなく、泉を残した僕は、その場から逃げるように立ち去ったのだ。

甚だしく行儀が悪いが、もはやこれで3回目である。
尿酸値が高いのでコーヒーを飲まなければいけないが、コーヒーの尿意には耐え難い物がある。
尿酸の元であるお酒をやめて、コーヒーもやめる時が来たのかもしれない。
たまにお酒を飲んでも、余り美味しくなくなってきている。
その上、次の日は頭も痛く、朝の調子がものすごく悪い。

半分残しておいた聖水であったが、再び鮮度の良いものが勢いよくたまり始め、尿意が僕に催促を始めていた。
本当に年をとった。

『 ノコギリヤシ 』
昔は何のために売っているかもよくわからなかったが、今はこいつが欲しい。
欲しくてたまらない。
お酒とコーヒーをやめても、効果が出ないようならば、もはやこいつに頼るしかない。

僕は今、別のコンビニを探しながら、
本気で、この眉唾ものの商品の購入を考えている。