Done My First®とは——「初めてできたこと」を記録するノート術
Done My First®(ダン マイ ファースト)は、人生の中で「初めてできたこと」「初めてやったこと」を記録していくジャーナリングメソッドです。
未来の「やりたいこと」を書き並べるのではなく、すでに経験してきた「初めて」を、ひとつずつ積み重ねていきます。
前回の記事では、私がバケットリストに失望した話と、このメソッドが生まれた経緯を書きました。
この記事はその続きとして、Done My First®とは何なのかを、提唱者である私・吉田舞子がきちんと定義しておこうとおもいます。
Done My First®という名称について
Done My First®とは、メソッド全体の名前です。「初めて」を記録するという考え方そのものを指します。
Done My First®100は、その代表的なフォーマットです。100個の枠を用意して、人生の「初めて」を記録していくリスト。死ぬまでにやりたいこと100(バケットリスト100)の、ちょうど反対側にあるリストです。
やりたいことを集めるのがバケットリストなら、
初めてやったことを集めるのが、Done My First®です。
Done=Doの完了形、My First=私の初めて。
というわけです!
やりたいことリストと、決定的に違うこと
「やりたいこと100のリスト」を書いたことがある方なら、思い当たるかもしれません。
あのリストには、あまり語られない構造上の特徴があります。
書いた瞬間に、「未達成」が100個生まれるのです。
ひとつ叶えても、残りは99個。リストを開くたびに、できていないことの一覧が目に入る。順調なときは燃料になりますが、忙しさや体調で足が止まっている時期には、あのページが少しずつ重くなっていきます。
Done My First®は、この構造を反対向きにしたもの。
書けるのは、すでに起きたことだけ。だから「未達成」という概念が、そもそも存在しません。記録は減ることがなく、増えていく一方です。ページをめくるたびに目に入るのは、足りない自分ではなく、ここまで歩いてきた自分になります。
やりたいことリストが「引き算のノート」だとしたら、Done My First®は「足し算のノート」です。
「でも、100個のリストなら空欄はあるよね?」
はい。いい質問です。自分で聞いて自分で答えます。笑
Done My First®100にも、最初は空欄が100個あります。「それって結局、バケットリストと同じじゃないの?」と思われるかもしれません。
でも、この2つの空欄は、まったく別のものです。
バケットリストの空欄や、完了していないリストは、あなたが果たしていない約束です。「やる」と書いたのにやれていない場所。だから責めてくる。
Done My First®100の空欄は、これから起きる初めての席です。誰とも約束していない。何も宣言していない。ただ、席が空いているだけ。
席には、埋める義務も、期限もありません。来月埋まるかもしれないし、3年後かもしれない。空いたままの席は、あなたの失敗ではなく、人生にまだ先があるという、それだけの意味です。
私はこの違いに気づくのに、ずいぶん時間がかかりました。同じ「100の枠」でも、そこに書くものが「未来の約束」か「過去の事実」かで、リストは凶器にも、味方にもなります。
夢を叶えるノートでは、ありません
誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。
Done My First®は、夢を叶えるためのノートではありません。
夢を、消さないためのノートです。
「夢を追うと家族に迷惑をかける」「現実的じゃない」「私には無理」「今じゃない」——そうやって、自分の願いをそっと畳んできた人がいます。畳むこと自体は、悪いことではありません。家族や仕事を大切にした結果であることも多いし、その選択で得てきたものも、ちゃんとあるからです。
ただ、畳んだまま長い時間がたつと、畳んだことすら忘れてしまう。「夢はありますか」と聞かれて、何も出てこなくなる。
Done My First®は、夢や憧れにつながる小さな「初めて」を記録しておくことで、その糸を切らないでおくための方法です。いま叶えなくていい。大きくなくていい。ただ、つながりだけは残しておく。
もうひとつ、大事にしている立場があります。
このメソッドは、自己肯定感を高めるためのものでもありません。(私自身、自己肯定感は、必ずしも高くなくていいと考えています。)
目指しているのは、ネガティブな感情や、短所や、未熟さを抱えたままでも、「それでも私は進める」と思える状態です。ポジティブになってから進むのではなく、ネガティブなままで進む。その足場になるのが、自分がこれまでに積んできた「初めて」の記録です。
4つの使い方
Done My First®には、主に4つの使い方があります。
1. 挫折からの回復ツールとして。 何かに挑戦している途中でつまずいたとき、自分がこれまで乗り越えてきた「初めて」を振り返り、立て直すために使う。
2. 再スタートのツールとして。 「自分には何もできない」と感じて動けない人が、小さな初めての積み重ねを通して、「自分は動ける」という感覚を取り戻すために使う。
3. ライフログとして。 日々いろいろなことに挑戦している人が、自分の経験と変化を残す記録として使う。
4. 夢を消さないノートとして。 前の章に書いたとおり、夢や憧れとのつながりを切らないために使う。
どれかひとつを選ぶ必要はありません。人生の時期によって、使い方が変わっていくメソッドです。
名称と商標について
Done My First®は、吉田舞子が提唱するメソッドで、商標登録済みです。表記は「Done My First®」を使用しています。
ご自身のノートや手帳にこの方法を取り入れていただくのは、まったく自由です。むしろ大歓迎です。あなたの「初めて」の記録は、あなたのものです。
講座・サービス・商品など、事業としてこの名称やメソッドをご利用になりたい場合は、お手数ですが事前にお問い合わせください。今後、正式に学んでいただける仕組み(講座や認定制度)も準備しています。
さいごに
このマガジンでは今後、Done My First®の考え方や使い方、そして私自身の記録について書いていきます。次は「今日から始める書き方」の記事を予定しています。ルールは3つしかないので、読んだその日に始められるはずです。
最初の「初めて」は、大きなことでなくて大丈夫です。というより、小さいほうがいい。
初めて行ったお店。初めて使ったアプリ。子どもの式典に、初めて着物で出席した日。
書いた瞬間、それはもう「未達成」にはなりません。あなたが確かに前へ進んだ証拠として、席にすわり続けてくれます。
ワークショップのご案内
このDone My First®のメソッドも組み込んでいる
「Myタイムデザインワークショップ」を近々開講します。
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