薬剤師がnoteを50本書いてわかったこと——読まれたのは"勉強になる話"じゃなかった
この記事で、noteが50本目になりました。
私は薬剤師です。エンジニアではありません。「医療業界へのAI伝導者」を名乗って、現場×AIの話を書き続けて、直近は11日毎日更新しています。
節目なので今日は、50本を数字と一緒に棚卸しします。うまくいったことより、「思っていたのと違った」ことを中心に。これから発信を始める人・続かなくて悩んでいる人に、いちばん役に立つのはそこだと思うので。
わかったこと①:読まれるのは「勉強になる話」じゃない。「目の前でやって見せる話」
これが最大の誤算でした。
私はもともと「学んだことを整理して伝える」記事をよく書いていました。勉強法、考え方、まとめ。役に立つはずだと思っていました。
でもSNSでの反応を実測すると、はっきり差が出ました。同じ週に出した2本で、「AIで薬の注意書きを翻訳して見せた実演記事」の告知は、「勉強法の記事」の告知の約2倍読まれた(Threadsの表示回数で311対152)。
理屈を語るより、Before→Afterを目の前でやって見せる。読者が欲しいのは「なるほど」じゃなくて「私にもできそう」なんだと、数字に教わりました。
わかったこと②:いちばん伸びるのは「新情報×自分の現場」
もう一つ、実測で見えたこと。私の発信でいちばん表示が伸びたのは、「新しいAIの機能を、自分の現場でどう使っているか」を書いたものでした(最高で表示1,400超。私のアカウント規模からすると突出です)。
新情報だけなら、ニュースサイトが速い。現場の話だけなら、身内話で終わる。「新情報」と「自分の現場の実感」を掛け算したときだけ、他の誰にも書けない記事になる。
これは医療に限らないはずです。あなたの職種×新しい道具。その交差点は、あなたにしか書けません。
わかったこと③:毎日書けたのは、根性じゃなくて「型」
11日連続で更新できたのは、意志が強いからではありません。記事の「型」を固定したからです。
私の実演記事は毎回同じ構成です。「この記事でわかること→なぜ難しいのか→実演Before/After→頼み方の型→絶対ルール→まとめ」。型が決まっていると、考えることは「今日は何を入れるか」だけになる。ゼロから構成を考える日は、一日もありませんでした。
継続のコツは、頑張ることじゃなくて、頑張る場所を減らすことでした。
わかったこと④:作業はAIに、判断は自分に——この記事自体がそう
正直に書きます。この50本、私はAIと二人三脚で書いています。
構成の下書き、文章の整形、告知文の作成。そういう"作業"はAIに任せています。私がやるのは、題材を決めること、現場の実感と実体験を入れること、事実を確かめること、そして「これを出すか」を決めること。
つまり、私がいつも記事に書いている「作業はAI、確認と判断は自分」を、この連載自体で実践してきました。AIに任せたから50本続いた。でも、AIに丸投げした記事は1本もありません。丸投げすると、つまらなくなって、間違いが混ざる。それも実験して知りました。
わかったこと⑤:完璧な1本より、出した50本
50本の中には、正直、反応がほぼゼロだった記事もあります。でも、どれが当たるかは出す前には絶対に分かりませんでした。実演が勉強法の2倍読まれることも、新情報×現場が突出することも、全部「出したあとの数字」が教えてくれたことです。
完璧な1本を狙って温めていたら、この学びは一つも手に入っていない。出す→測る→次に活かす。発信は、この繰り返しでしか上手くならないんだと思います。
これからのこと
50本の学びをふまえて、この4本柱で書き続けます。
AIの新情報×現場の実践(いちばん伸びる交差点)
実演シリーズ(やって見せる。次は「検査値の壁」を予定)
現場からの逆張り論考(派手なAI論より、地味な一手)
制度とお金の実務(調べ尽くした結果を、使える形で)
そして変わらない芯は一つ。AIは道具、判断は人間。医療の現場が主役で、AIは脇役。
51本目からも、この場所で書いていきます。読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。
「これから発信を始めたい」という方へ。今日すぐできることを一つだけ——あなたの仕事×AIで、明日ためせる小さな実演を1つ選んでみてください。 それがたぶん、あなたの1本目です。
この記事が、何かを始めるきっかけになったら嬉しいです。
