お参りマイスター
お盆に限らずだが、帰省の際はお参ることが多い。私の実家には仏壇もあるし、帰省の際は必ず墓参りにもいく。長男もお参りはお手のものである。
今回も実家に到着するなり、じいじへの挨拶もそこそこに、おりんをかき鳴らし、目を閉じ、手を合わせ、写真のばあばへ近況報告していた。
ばあば、つまり私の母は長男が1歳を過ぎた頃に他界した。本人は覚えているというが、動画や写真を通してのばあばの記憶だろう。母の話はまた別で書ければなと思っている。
そんな長男のお参りは少しだけ不埒である。
仏壇へのお参りは、お供物に目を輝かせている。好物があると、おりんをかき鳴らし、わざわざばあばを空から呼び寄せ、「これください!」とはっきりと大声でお願いする。ばあばの耳が心配になる。
お墓へのお参りは、柄杓を使った水やりを楽しみにしている。生前の母からの命を受け、お墓はいわゆる樹木葬にした。周りは緑に囲まれている。その木々や花へバケツと柄杓を駆使しての水やりが彼の楽しみだ。今回も水やりをし、顔面をビショビショにしていた。なぜそうなる。
お墓の帰りにコンビニに立ち寄った。そこで、通称アンドコ(&co.)というおもちゃを発見した。あのディアゴスティーニ社が出しているムニムニのフィギュアである。生物をテーマに過去から色んなシリーズが出ており、恐竜や動物はかなりの数を買った。長男が大好きなおもちゃだ。
長男のおねだりモードに、いとも簡単に屈服したじいじ。今回はクジラをメインにした、海洋生物がテーマである。金色のシロナガスクジラに狙いを定め、箱の中からひとつチョイスした長男。尚、開封するまでは中身がわからない仕様である。
家に帰り、早速開封の儀。開封前に、この帰省で1番の祈りを捧げる長男。目をこれでもかと力一杯に閉じ、合掌の手にも力が入っている。
「金色のシロナガスクジラをお願いします!」

えっ、すご。16分の1を引き当てた。
大歓喜の長男。普通にすごくて、驚きの大人たち。
ばあばからのプレゼントとしておこう。
👇ばあばの話
