自分を好きになれなくても大丈夫。〜自己肯定感を上げる前に、知ってほしいこと
自分を好きになれなくても大丈夫。
自己肯定感を上げる前に、知ってほしいこと
自己肯定感を上げなくてもいいのです。
まずは「自分を変える」前に、自分を理解することから。
「もっと自分に自信を持ちたい」
「自分を好きになりたい」
「自己肯定感を高くしたい」
そう思って、いろいろな本を読んだり、SNSで前向きな言葉を探したり、意識を変えようと頑張っている。
それなのに……
ちょっとしたことで落ち込む。
人からどう思われたのかが気になる。
誰かと比べて「私はダメだ」と思ってしまう。
失敗すると、必要以上に自分を責めてしまう。
そして最後には、
「こんなことくらいで落ち込む私は、やっぱりダメなんだ」
と、また自分を責めてしまう。
もし、そんな経験があるなら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
もしかすると、あなたに必要なのは、「自己肯定感を上げること」ではないのかもしれません。
自己肯定感が低いのは、あなたが弱いからではありません
まず、一番お伝えしたいことがあります。
自己肯定感が低いからといって、あなたが弱いわけでも、努力が足りないわけでもありません。
「もっと前向きにならなきゃ」
「自信を持たなきゃ」
「自分を好きにならなきゃ」
そうやって頑張っているのに変われないと、
「私は何をやってもダメなんだ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、心には心の理由があります。
あなたが自分を否定してしまうのにも、
自信を持てないのにも、
何度も同じことで傷ついてしまうのにも、
これまでのあなたが生きてきた中で、身につけてきた理由があるのです。
① 心は「傷つかないように」自分を守ることがあります
私たちは、嫌なことや失敗したことのほうを強く覚えていることがあります。
10個のことがうまくいっていても、たった1つの失敗が頭から離れないことってありませんか?私はあります。
誰かに褒められたことよりも、昔言われた何気ない一言が、ずっと心に残っている。
これは、「あなたがネガティブな人だから」と簡単に片づけられるものではありません。
人の心や脳には、不快な出来事や危険なことに注意を向けやすい性質があります。
だから、
「また悪いことを考えてしまった」
と、自分を責めなくても大丈夫。
まずは、
「私の心は、私を守ろうとしているのかもしれない」
と見てあげてください。
② 昔の「言葉」が、今のあなたの中に残っていることがあります
子どもの頃に言われた言葉。
親や先生からの何気ない一言。
兄弟や友達と比べられた経験。
頑張っても認めてもらえなかった記憶。
失敗したときに笑われた経験。
「もっと頑張らないと」
「ちゃんとしなさい」
「お姉ちゃんなんだから」
「どうしてできないの?」
そんな言葉を繰り返し受けていると、いつの間にか、「私はこのままではダメ」
という思い込みができていくことがあります。
そして大人になってからも、
「もっと頑張らなきゃ」
「私なんてまだまだ」
「こんな自分では愛されない」
と、自分自身に同じ言葉をかけ続けてしまう。
私も、長い間そうでした。
でも、それはあなたが本当にそう思っているというよりは、昔のあなたが生きていくために、身につけた考え方が今も残っていることがあります。
だから、頭で「自分を好きになろう」と思っても、なかなか変わらないのです。
③ 誰かと比べて落ち込むのも、あなたがダメだからではありません
SNSを開けば、誰かの楽しそうな旅行。
素敵な家。
充実した仕事。
幸せそうな家族。
輝いている笑顔。
そんなものが次々と目に入ってきます。
そして、
「みんなはこんなに幸せなのに、私は……」
と思ってしまう。
でも、私たちが見ているのは、その人の人生のほんの一部分です。
誰かの「素敵な投稿」と、自分の「うまくいっていない一日」を比べてしまえば、自分のほうが劣っているように感じるのは当然です。
だから、
「人と比べちゃダメ!」
と自分に言い聞かせるよりは、
「今、私は人と比べて苦しくなっているのかもしれない」と気づいてあげる。
それだけでも十分です。
④ 「自己肯定感を上げなきゃ」が、あなたを苦しめることもあります
ここは、私がとても大切だと思っていることです。
「自己肯定感を上げよう」
「自分を愛そう」
「自分らしく生きよう」
どれも素敵な言葉です。
でも、心が疲れている人にとっては、
「それができない私はダメなんだ」
という、新しい自己否定につながってしまうことがあります。
自分を好きになれない。
自信が持てない。
前向きになれない。
だから、もっと頑張らなきゃ。
でも、頑張ってもできない。
そして、
「やっぱり私はダメ」となる。
これでは、心が休む場所がありませんよね。
だから私は、自己肯定感は「上げる」ものではないのかもしれない、と思っているのです。
私は、自己肯定感に悩んでいる方に、
「もっと自分を好きになりましょう」
とは、あまり言いたくありません。
今まで自分を好きになれなかった人に、
「今日から自分を大好きになってください」
と言っても、簡単にはできないからです。
それよりも、最初はもっと小さなことから始めてみる。
たとえば、
「自分を嫌いになったときに、これ以上自分を責めない」こと。
「また落ち込んじゃったね」
「今は自信がないんだよね」
「こんなに私は傷ついたのね」
「今日もよく頑張ったね」
そんなふうに、自分で自分に声をかけてあげる。
自分を大好きになる必要はありません。
自分に自信を持てなくても大丈夫。
ただ、
「今の私を、これ以上責めなくていい」
と思えること。
そこから、少しずつ何かが変わっていきます。
⑤「頭では分かっているのに、できない」のはなぜ?
それでも、
「そうなんです!頭では分かっているんです」
と思った方もいるかもしれません。
「自分を責めなくていいことも分かっている」
「人と比べなくていいことも分かっている」
「もっと自分を大切にしたほうがいいことも分かっている」
それなのに、できない。
ここが、とても大切なところです。
頭で分かっていることと、心が納得していることは、同じではないからです。
だから、何度「前向きになろう」と言い聞かせても変わらないときは、
「意識が低いから」
「努力が足りないから」
ではなく、心のもっと深いところに理由があるのかもしれません。
「どうして私は、こんなに自分を責めてしまうんだろう?」
「いつから、私は自分に自信が持てなくなったんだろう?」
「本当は、私は何を怖れているんだろう?」
そんなところにも目を向けてみてくださいね。
私は、心のセッションで大切にしていることがあります。
それは、
「変えようとする前に、まず自分を理解すること」です。
なぜ、そんなに頑張ってしまうのか。
なぜ、嫌われることが怖いのか。
なぜ、失敗すると自分を責めてしまうのか。
なぜ、人から褒められても素直に受け取れないのか。
そこには、今のあなたを苦しめるだけではなく、これまでのあなたを守ってきた心の理由が隠れていることがあります。
その理由が見えてくると、
「私ってダメなんだ」
だったものが、
そうか。私はずっと、こうやって自分を守ってきたんだ」
に変わることがあります。
それは、自己肯定感を無理やり「上げる」こととは、少し違います。
自分を見る目が変わっていくのです。
そして、自分を見る目が変わると、少しずつ自分との関係も変わっていきます。
もし今日、
「やっぱり私は自信がないなあ」
「また自分を責めてしまったな」
と思ったら、無理に前向きにならなくても大丈夫です。
ただ、
「どうして私は、今こんな気持ちになっているんだろう?」
と、自分に問いかけてみてください。
答えがすぐに出なくても大丈夫。
「分からない」でも大丈夫です。
大切なのは、自分を責めるのではなく、自分の心に興味を持ってあげること。
それが、自分との関係を変えていく最初の一歩になるかもしれません。
自己肯定感を上げなくてもいい。
まずは、
「今の私にも、そうなる理由があったんだ」
と知ることから。
あなたは、ダメだったのではありません。
もしかすると、ずっと一生懸命、自分を守ってきたのかもしれません。
そして、もし一人ではなかなかその「理由」にたどり着けないときは、誰かと一緒に心をゆっくり見つめていく方法もあります。
私は、そんなふうに、
「自分を変える」のではなく、「自分を理解する」ことから始めるセッションをしています。
なぜなら、私自身が50代でそのことに気づき、大きく変化することができたからです。
もし、
「どうして私は、いつも自分を責めてしまうんだろう?」
「もう少し、自分らしく生きたい」
「頭では分かっているのに、どうしても変われない」
そんな思いがあるなら、もしかすると今のあなたに必要なのは、もっと頑張ることではなく、あなたの心の声を、ゆっくり聴いてあげることなのかもしれません。
「私は、本当はどうしたい?」
その答えを探すところから、一緒に始めてみませんか。
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