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黄色いはっぴ01 新世界物語

「黄色いはっぴ・守吉」  「新世界物語から」

(主な登場人物)
  守吉・・・(七十歳)
  お好み焼き屋のおばちゃん(六十半ば)
  その孫(十七歳)
  公園で将棋をしているおっちゃん達

(ストーリー)
「黄色いはっぴ・守吉」
 守吉(七十歳)は住之江のアパートで一人暮らをしている。守吉の楽しみは月に一度、叶麗子が出演する通天閣歌謡劇場に土曜、日曜の両日出かけることである。
 新世界で、後援会の黄色いはっぴを着込んだ。


タイトル「黄色いはっぴ・守吉」(1)

シーン1 住之江の下町
  細い路地を入っていくと木造二階建ての  五軒続きのアパート。
屋根瓦が割れている。
古びた表札には「梅田守吉」。
さびた自転車が置いてある。
隣の家は空き屋。
  
シーン2 家の中
六畳と四畳半の間取り。
台所は二畳ほど。
光の差し込まない薄暗い部屋。
  守吉(日本人男性50歳)が黄色い叶麗子後援会のはっぴをたたんでいる。

シーン3 路地
帽子をかぶった守吉(日本人男性50歳、シーン2の男)が自転車に乗っている。
背中にはリュックサック。
守吉「さあ、いくで」
×  ×  ×
シーン3-1路地を抜け、自動車が行き交う道路。
歩道をゆっくり走る守吉(日本人男性50歳、シーン3の男)。
×  ×  ×
シーン3-2 路面電車(阪堺電鉄)が走っている背景に住吉大社が見えている。

シーン4-1 住吉大社境内。古木の葉の合間から漏れてくる光。
そり橋を昇っている守吉(日本人男性50歳、シーン2の男)。
池にたくさんの亀が泳いでいる。

シーン4-2守吉(もりきち)が門の前で、帽子を取り一礼している。
シーン4-3守吉(もりきち)がポケットの財布から、小銭を取り出す。
シーン4-4守吉(もりきち)が右手に五円玉を握っている。画面アップで。
静かな境内を歩いている守吉(もりきち)。
年配の警備員が守吉を(もりきち)見ている。
守吉(もりきち)、手を振る。警備員も手を振る。
シーン4-5二人近づく。
警備員「このごろは競艇行ってないんやて」
守吉「そうや」
警備員「ようやめたな」
守吉「年金でかつかつやもんな」
警備員「そうか」
守吉「やっぱり家族持ちはええな」
警備員「へんに気使うことが多いんや、仕事 に出てる方が気楽や」
守吉「仕事があってええやないか」
警備員「あんたも、はよ競艇やめてたら、嫁 はん苦労させんですんだのに」
守吉「……」
シーン4-6住吉大社、第一本宮前。
守吉(もりきち)が賽銭をあげ、拝んでいる。
守吉「ごめんな富子、わしのせいで早死にさ せたんや……」
シーン6 守吉(もりきち)が路面電車と並行して自転車に乗って走っている
後ろから乗用車が追い越していく。
身をかわす守吉。
動作が少し緩慢。
シーン6-1守吉(もりきち)が路地を走っている。閑静な住宅街。
こざっぱりした身なりの子供が並んで歩いている。
シーン7 道路
路面電車と並行して自転車に乗っている守吉(もりきち)
下町の道路を走っている守吉(もりきち)。
シーン8 西成の細い道路を走っている守吉。

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