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オイディプス王21

第21幕は、オイディプス(Oedipus)という名前の由来(腫れ上がった足)の秘密が明かされ、すべての点と線が一本に繋がってしまう驚愕のサスペンスセクションです。
自分が赤ん坊の頃に山で足首を刺し貫かれて捨てられていたこと、そして自分にその赤ん坊を引き渡したのが「先王ライオスの家の羊飼い」であったことを知り、オイディプスは狂気的な執念でその男を捜そうとします。一方、この時点で「すべてを察した」王妃イオカステは、これ以上の追究を止めようと、絶望を隠しながら必死に話を遮ろうとします。この二人の心理的ギャップが、オペラとして凄まじい緊張感を生み出します。

21
[Messenger: Bright Lyric Tenor]
[King: Oedipus / Powerful Lyric Tenor, Intense and Gasping]
[Chorus: Leader / Bass-Baritone]
[Jocasta: Dramatic Soprano, Shaken with Sudden Terror]
[Orchestra: Tense, Low Violins and Slow, Heartbeat-like Timpani]

[Messenger]
私は、キタイロンの深い森が広がる谷間で、お前を見つけたのだ。

[King]
なぜお前は、そんな山の奥深くを彷徨っていたのだ?

[Messenger]
山の羊の群れを世話するのが、私の仕事だったからだ。

[King]
金を払って雇われていた、渡り歩きの羊飼いだったということか?

[Messenger]
その通りだ。だが我が息子よ、あの瞬間、お前の命を救った救世主は、この私なのだ。

[King]
私の救世主だと? 一体どんな危険からだ? その時の私に、何が起きていたというのだ!?

[Messenger]
[Vocal: Grave and Deliberate]
お前のその「足首の関節」こそが、何よりの十分な証拠だ。

[King]
[Vocal: Shaken with Sharp Pain]
ああ! なぜ今になって、あの古い古傷のことを私に思い出させるのだ!

[Messenger]
私は、お前の両足を刺し貫いて固定していた、あの鋭いピンを抜いて自由にしてやったのだ。

[King]
そうだ……私はゆりかごの赤ん坊の時から、あの恐ろしい刻印を背負ってきた。

[Messenger]
だからこそお前は、今でもその身に宿している、その「名前」を授かることになったのだ。
(※オイディプス=「腫れ上がった足」の意味)

[King]
[Tempo Changes: Presto, Furious Interrogation]
[Orchestra: Sudden Fast Strings and Shrill Woodwinds]
誰がそんなことをしたのだ!? 神に誓って教えてくれ、誰がやった!
それは私の父親か? それとも母親の仕業なのか!?

[Messenger]
私には分からない。お前を私に引き渡した張本人なら、もっと多くのことを知っているだろう。

[King]
何だと? 私を見つけたのはお前自身ではなく、別の誰かだったというのか?

[Messenger]
そうだ。別の羊飼いが、お前を私にくれたのだ。

[King]
その男は誰だ!? お前はもう一度、その男の顔を見れば思い出せるか!?

[Messenger]
確か、先代の国王ライオスの家に仕える者だと言われていた。

[King]
昔、この土地を統治していた、あの国王のことか!?

[Messenger]
その通り、まさにその王の、お抱えの羊飼いだった男だ。

[King]
[Vocal: Full Emotional Shout, Demanding]
その男は今も生きているのか!? 私はその男の姿を、この目で見ることができるのか!?

[Messenger]
それは、この土地の民である長老たちこそが、最もよく知っているはずだ。

[King]
[King turns to the Chorus / Fortissimo]
ここにいるお前たちの中に、この男が話している羊飼いを知る者はいないか!?
野原か、あるいはこの街の中で、その姿を見かけた者はいないか!? 今すぐ答えよ!
この忌まわしい事件のすべてを、白日の下に晒す時が来たのだ!

[Chorus: Leader / Bass-Baritone]
[Orchestra: Music Becomes Heavy and Somber]
王よ、その男とは、あなたが先ほどから
どうしても会いたいと切望されていた、あの奴隷のことに他ならないと思います。
ですが、そのことなら、我が王妃イオカステ様が誰よりも正確に語ることができるはずです。

[King]
[King turns to Jocasta / Vocal: Anxious and Pleading Tenor]
王妃よ、お前は知っているか? 我々が先ほど呼び戻すために使者を送った、あの男のことを。
この旅の者が今、話している男は、あの奴隷と同じ男なのか?

[Jocasta]
[Orchestra: Abrupt Silence / One Low, Chilling Cello Note]
[Vocal: Whispering, Trembling with Total Despair]
その男が誰だというのですか? そんなことはどうでも良いではありませんか……。もう止めにしましょう。
そんな無意味な言葉に心を痛めるなど、まったくの思考の無駄遣いというものです。

[Outro]
[Orchestra: Dark, Ominous and Sustained Shimmering Chord, Fading into Silence]

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