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黄色いはっぴ02 新世界物語

「黄色いはっぴ・守吉」  「新世界物語から」

(主な登場人物)
  守吉・・・(七十歳)
  お好み焼き屋のおばちゃん(六十半ば)
  その孫(十七歳)
  公園で将棋をしているおっちゃん達

(ストーリー)
「黄色いはっぴ・守吉」
 守吉(七十歳)は住之江のアパートで一人暮らをしている。守吉の楽しみは月に一度、叶麗子が出演する通天閣歌謡劇場に土曜、日曜の両日出かけることである。
 新世界で、後援会の黄色いはっぴを着込んだ。

3
新世界の路地をカーケースを押しているホームレスの松(まつ70歳女性)
自転車に乗っている老人とすれ違う。
通天閣が前方に見えてくる。
守吉(もりきち)が自転車を押しながら歩いている
そして振り返る。
お好み焼き屋が見える。
守吉(もりきち)、自転車を引き返す。
お好みやの前
お好みやの中。女(六〇歳半ば)とその孫娘がお好み焼きを焼いている。
値段表が壁に貼ってある。
「豚玉焼き、ひゃくななじゅうえん」
「イカ玉焼き、ひゃくごじゅうえん」
「キャベツ焼き、きゅうじゅうえん」
店内。お好み焼きを見つめる守吉(もりきち)
店の前
守吉(もりきち)が中の二人を見ている。
女、笑顔で守吉(もりきち)を見る。
守吉(もりきち)「ええ匂いがするもんやから、自転車引 き返してきたわ」
女「匂いも宣伝やな」
守吉(もりきち)「ほんま、そうやわ」
孫娘が二人の会話を聞いて笑っている。
守吉(もりきち)「一枚ちょうだい」
女「ありがとうございます」
女は手早く包んで、割り箸をつけて守吉(もりきち)に渡す。
守吉(もりきち)、百円玉を二つ渡す。
おつり、三十円が守吉(もりきち)の手に。
釜ヶ崎の道路。守吉(もりきち)が自転車を押している。
釜ヶ崎三角公園。入り口には、山のようにゴミが積まれている。
公園の中に入っていく守吉(もりきち)。
三角公園のベンチで年配(ねんぱい)の男達が将棋を指している。
守吉(もりきち)はその近くのベンチに腰掛け、お好み焼きを食べる。
匂いに気づき将棋をしていた男達が、ちらりと守吉(もりきち)を見る。
守吉(もりきち)、眼で挨拶をする。
公園を出て行く守吉(もりきち)。
お好み焼きのケースをビニール袋にくるんで入り口に捨てる。
道路
お好み焼き屋の店の前。
自転車に乗りながら
守吉(もりきち)「おいしかったで!」
女「また来てな」
4
守吉(もりきち)「ああ……」
手を振りながら走り去っていく守吉(もりきち)

西成飛田遊郭の写真
自転車に乗っている守吉(もりきち)。
右に飛田の大門が見える。
大門の向こうには廓が並んでいる。
商店街のアーケードの前で自転車から降りて黄色いハッピを着る守吉(もりきち)
手で自転車を押していく。
中年や、年配の男達が歩いている。
商店街の両側は、飲み屋、飯屋が並んでいる。
路地の奥に地蔵が見える。
さらに進んでいく守吉(もりきち)。
スーパーの前で止まる。
警備員が自転車を並べている。
自転車を駐輪所に置いて中に入っていく

釜ヶ崎のスーパーの中。大勢の男達が買い物をしている。
守吉(もりきち)が、スーパーの中でカップ酒と、するめを籠に入れる。

商店街
守吉(もりきち)が自転車を押している。
人は一層増えている。
若い男も目立つようになる。
路地では、座り込んで缶詰を開けてビールを飲んでいる男達。
そして、段ボールを敷いて寝ている男。
松(80歳女性)が、釜ヶ崎の商店街の隅でゴザの上で物乞いをしている。
黄色いハッピを着た守吉(もりきち)(日本人男性50歳、シーン11-1の男)が、百円をゴザのうえの箱に入れる。
松が黄色いハッピを着た守吉(もりきち)を見上げる。

西成区、新今宮の交差点。大勢の人が歩いている。大勢の車が行きかっている
天王寺動物園の入り口。大勢の人が歩いている。
人は一層増えている。
大勢の自転車に混じりながら、西成区、新今宮の交差点を渡る画像の男。

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