オイディプス王19
第19幕は、父親が病死したという報せにオイディプスも安堵し、イオカステとともに「神託など煙や灰と同じ、何の価値もない!」と人間の理性の勝利を確信して高らかに歌い上げる、劇中最大の「偽りの歓喜」の場面です。
しかし、オイディプスがまだ「生きている実の母親(メロペ)と交わる」というもう一つの神託を恐れていると漏らしたため、親切心からその不安を解き明かそうとする使者がさらに質問を重ねていきます。この「喜び」の絶頂から、次の瞬間には破滅へと転落していくサスペンスが劇的な効果を生みます。
『オイディプス王』第19幕:塵に帰した神託
Plaintext
[King: Oedipus / Powerful Lyric Tenor, Filled with Relief]
[Jocasta: Dramatic Soprano, Triumphant]
[Messenger: Bright Lyric Tenor, Helpful and Polite]
[Orchestra: Bright, Fast and Grand Symphonic Major Key]
[King]
この男は誰だ? そして、私にどのような報せを持ってきたというのだ?
[Jocasta]
この御方はコリントスから来られました。報せはこうです。
あなたの父、ポリュボス王がこの世を去られたのです!
[King]
何だと? 旅の者よ、お前の口から直接その言葉を聴かせてくれ!
[Messenger]
もし何よりも先に、私の報せを明確にせねばならぬとおっしゃるなら、
確かに、ポリュボス王は崩御され、もうお亡くなりです。
[King]
陰謀によるものか? それとも、病に襲われたのか?
[Messenger]
ほんのわずかな衝撃(衰え)だけで、老人は永遠の眠りにつくものなのです。
[King]
そうか、病によって亡くなったのか、哀れな父よ。
[Messenger]
はい、天から授かった天寿のすべてを、見事に全うされての最期でした。
[King]
[Oedipus Solo: Soaring and Joyful Tenor Aria]
[Orchestra: Triumphant Brass and Galloping Strings]
おお、王妃よ! それならば、なぜ人が大地の中心にある聖所を敬ったり、
空を飛ぶ鳥の鳴き声に耳を傾けたりせねばならんのだ!
あの予言どもは、この私が実の父親を殺す運命にあると指し示していたではないか!
だが父は死に、すでに墓の中にいる。
私は一本の剣すら抜いていないというのに!
……あるいは、遠くに離れた息子を恋しく想う心が父を衰えさせ、
そういう意味で、私が父を殺したと言えなくもないが。
しかし、現実に示された通り、あの神託どもは完全に死んだのだ!
ただの塵、ただの灰、何の価値もない! ポリュボス王と同じように完全に死に絶えたのだ!
[Jocasta]
[Vocal: Ecstatic and Laughing Soprano]
言ってみてください、私がずっと前に、この通りになると予言していなかったでしょうか?
[King]
確かにその通りだった。だが、私は自分の恐怖に目を曇らされていたのだ。
[Jocasta]
ならば、そのような妄想をこれ以上あなたの魂に重くのしかからせてはなりません。
[King]
だが……私はまだ、母親のベッドに横たわるというあの運命を恐れねばならんのだ。
[Jocasta]
[Jocasta Solo: Brilliantly Confident Soprano]
確実な未来の予知など持たず、ただ偶然のいたずらによって
翻弄されるだけの人間が、なぜそこまで怯えねばならないのですか?
その日その日を、気楽に、ただ心のままに生きるのが最善なのです。
母親との婚姻など、恐れるには及びません。
夢の中で、実の母親と結ばれる夢を見る人間が、これまでどれほど多くいたことか!
そのような狂気的な幻想を最も気に留めない者こそが、最も心安らかに生きられるのです。
[King]
もし私の母が、すでにこの世にいなかったならば、私もお前のその自信に完全に同意できただろう。
だが、母はまだ生きている。だからこそ、どれほど正論を聴かされようとも、
私はまだ、恐怖のなかに生きなければならないのだ。
[Jocasta]
ですが、お父様の死は、我らの行く手を阻んでいた暗闇を大きく照らし、晴らしてくれました。
[King]
大いに晴れた。だが、やはり今も生きているあの人の存在が、私の恐怖なのだ。
[Messenger]
[Orchestra: Music Becomes Slightly Slower and Inquisitive]
[Vocal: Conversational and Polite]
王よ、あなたがそれほどまでに恐れていらっしゃるその女性とは、一体どなたのことなのですか?
[King]
メロペだ、旅の者よ。ポリュボス王の妻のことだ。
[Messenger]
そのお方について、一体何があなたにそれほどの恐怖を与えているのですか?
[King]
天の神から下された、極めて恐ろしい、不吉な神託があるのだ。
[Messenger]
それは明かせぬ秘密ですか? それとも、異国の旅人である私でも、耳にすることは許されますか?
[Outro]
[Orchestra: Ominous and Mysterious Strings Swell, Suddenly Holding the Tension]
