見出し画像

今日の短歌〜八重垣作るその八重垣を

なすがままに清拭受くるま裸の父のたましひ 八重垣作る
                                                            by miyaginohagi

面会に行っても父は目をあけず、眠ったままのことが多くなった。
私が来ていることもおそらく分からないだろう。
だが前回父の手を握ってゆらゆらした時、なにか反応があった気がした。ぬかよろこびしたわたしは百均へ走り、父が握れるような柔らかいボールやカスタネットまで買って来たのだ。

もちろん、それは無駄であった。それどころか、私の手をすごい力で振り払う。そりゃあそうだ。わたしは父をコントロールしようとしてたのだ。
ごめんね、パパ。あなたが目をあけなくても、私が娘だと分からなくても、もうそれでいいです。そっと見守るだけ。「八重垣作る」は私の祈りです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
どうぞよい一日でありますように。

いいなと思ったら応援しよう!

miyaginohagi よろしければ応援お願いします。いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。

この記事が参加している募集