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「今日は仕事で疲れてるんだから」その言葉を、子どもに言わないでほしい『子どもへのまなざし』を読んで、ベビーシッターとして考えたこと【後編】

前編では、『子どもへのまなざし』を読んで、ベビーシッターとして保護者を見る目が少し変わったことを書きました。

「夫との時間を作りたい」

「少し休みたい」

「子どもを預かってほしい」

そんな保護者の依頼の背景には、もしかしたら、保護者自身の「満たされなさ」や疲れがあるのかもしれない。

だから私は、保護者にももっと人を頼ってほしいと思っています。

子どもを預けることに、罪悪感を持たなくていい。

一人の時間を持っていい。

夫婦の時間を持っていい。

ベビーシッターも、もっと頼ってほしい。

でも。

それと同時に、保護者にお願いしたいことがあります。

子どもに、大人の事情を背負わせないでほしい

「今日は仕事で疲れているんだから」

子どもに、そう言わないであげてほしい。

「せっかくママが作ったご飯なのに、どうして食べないの?」

そんなふうにも言わないであげてほしい。

「どうしてそんなこともできないの?」

と叱ることも、できるだけしないであげてほしい。

もちろん、毎日仕事をして、家事をして、子育てをしていたら、疲れると思います。

イライラすることもあると思います。

保護者だって一人の人間です。

だからこそ、私は保護者にはもっと休んでほしいし、もっと人に頼ってほしいと思っています。

でも、仕事で疲れて帰ってくるかどうかは、子どもには関係ありません。

少し極端な言い方になってしまうけれど、それは大人側の事情です。

子どもが、

「今日はママが仕事で疲れているから、我慢しなくちゃ」

と考える必要はありません。

「ママが頑張ってご飯を作ったから、食べなきゃ」

という大人の事情も、本来は子どもが背負うものではないと思います。

手作りのご飯だって、子どもが食べなかったからといって、

「せっかく作ったのに」

と言われたら、

「自分のせいでママを悲しませた」

「ママをがっかりさせてしまった」

と感じてしまうかもしれません。

子どもだって、本当は頑張りたい

「どうしてそんなこともできないの?」

という言葉も、考えさせられます。

大人からすれば、

「できるようになってほしい」

「もう少し頑張ってほしい」

という思いから出てくる言葉なのかもしれません。

でも、子どもだって、本当はできることなら頑張りたい。

できるようになりたい。

親に見てもらいたい。

褒めてもらいたい。

「できたね」

「すごいね」

と言ってもらいたい。

そんな気持ちは、どの子どもの中にもあるのだと思います。

それなのに、できないことを責められたり、誰かと比べられたり、子どものプライドを傷つけるような言葉を繰り返し投げかけられたりしたら。

「どうせ自分はできない」

「頑張っても認めてもらえない」

そんな気持ちになってしまうかもしれません。

子どもは、大人が思っている以上に、大人の言葉を覚えています。

そして、大好きな親から言われた言葉ほど、心に残ります。

だからこそ、保護者自身が疲れているときほど、その疲れや不満を子どもに背負わせないでほしい。

保護者の満たされなさを、子どもに埋めさせないでほしい。

私はそう思います。

保護者を支えることと、子どもを守ること

前編で、保護者も満たされてほしいと書きました。

一人の時間を持ってほしい。

夫婦の時間を持ってほしい。

仕事から離れて、ゆっくりする時間も持ってほしい。

誰かに頼ってほしい。

ベビーシッターだって、もっと頼ってほしい。

それは今も変わりません。

でも、保護者が少し満たされることと、子どもを大切にすることは、別々ではないと思っています。

保護者に余裕ができれば、その余裕が子どもにも返っていく。

だから私は、保護者を支える仕事が必要だと思います。

ただ、その支えによって生まれた余裕を、子どもにも返してあげてほしい。

子どもは、親の疲れを埋めるためにいるわけではありません。

親の頑張りに応えるためにいるわけでもありません。

親がどれだけ頑張ったかを、子どもが証明する必要もありません。

子どもは子どもとして、

「自分は大切にされている」

「自分の気持ちも大切にしていい」

「できないことがあっても、自分は大切な存在だ」

と思いながら育っていってほしい。

私は、保護者も子どもも支えたい

『子どもへのまなざし』を読んで、私は子どもへのまなざしだけではなく、保護者へのまなざしも変わりました。

保護者にも、それぞれの事情がある。

疲れていることもある。

一人になりたいこともある。

誰かに頼りたいこともある。

だから私は、ベビーシッターとして、そんな保護者を支えたいと思っています。

「子どもを預けていいんだよ」

「一人で頑張らなくていいんだよ」

そう思ってもらえる存在でありたい。

そして同時に、保育者として、子どもの気持ちやプライドも守りたい。

保護者を責めたいわけではありません。

子育ては、きっと思っている以上に大変です。

だからこそ、もっと周りを頼ってほしい。

もっと支えてもらってほしい。

そして、少し心に余裕ができたら、その余裕を子どもにも分けてあげてほしい。

子どもを支えること。

保護者を支えること。

どちらか一方ではなく、どちらも大切にする。

それが、これからの保育者やベビーシッターに必要な「まなざし」なのかもしれません。

『子どもへのまなざし』を読んで、私はそんなことを考えました。

子どもは、親の人生を背負うために生まれてきたのではない。

そして、

親も、一人で子どもを背負い続けなくていい。

だからこそ、子どもも大人も、誰かに支えてもらいながら生きていけたらいい。

私は、そんな親子を支えられるベビーシッターでありたいと思います。

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