記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ちーちゃんはちょっと足りない


2021年
発売日に購入し傷つきましたと言いたいくらいのイノセントなお話。
思うことあって再読。
最初読み終えた時の喉から込み上げてくるものの言葉がでない何かは時を経て落ち着いたがそれでも定期的に読み返したくなる作品 
ちーちゃんは頭がちょっと足りないだけだけど、ナツは(私では無い)いつも満たされてない足りない子で二人で一つだってラストは美しいけどそれだけに閉塞感も拭えず繰り返しも予想出来て切ない。
会話のやり取りもいいんですが阿部先生の登下校時にたまにある一枚画が世界観出ていて好きです(読書メーターの感想抜粋)

発売時にとらのあなで買ったのでもらえた描き下ろしクリアファイルもらったけどどこかやってしまった


2026年


「みいちゃんと山田さん」という漫画が人気である。
物語はみいちゃんが殺されて殺人犯は誰?なる山田さんの
モノローグから始まるサスペンスもの今風にいういやミスなのかな。
エッセイ漫画によくあるタッチの読みやすい画だが読む人を選ぶと思った。
いるいる~を通り越して気持ち悪いと思う位いや~な人間を描くのが上手だ…。

そしてこの漫画内容以前に発達障害のある就労者に向かってみいちゃんだという現実とフィクションが混ざって区別のついてない人が声をかけ問題になった。
話としてもとてもギスギスした展開人に不快感を与える描写も多い
可愛らしい絵とエグい展開に話題になり人気を博し知名度を得たから
こそ前述の通り発達障害があるだけでみいちゃんと一緒(明確にはみいちゃんに発達障害であると認定された描写はない)と言う類の烙印を下す人間を産んだのである。

これと似た事例はずっと昔からあって某殺人鬼のせいで
オタク=ロリコンだの。
正確には該当殺人鬼はビデオマニアだったのでその手の物以外も沢山あったのだがオタクに偏見を持っていたマスコミが印象操作した。いつもの
昨今も一部の声の大きい方の影響で腐女子=フェミ思考だのなんだの形を変え一部の印象だけでレッテル貼られてしまう行為は悲しきかな中々消えない。物語はようやく外殻が見えてきた感じだけど田舎の陰湿な描写がきつい…。

話は戻してこの作品を読んだ時思い浮かんだのが
この作品「ちーちゃんはちょっと足りない」でした。
とは言えどちらも頭や何かが足らない人らが出てくるだけの接点で別物なのですが…
改めて「ちーちゃんはちょっと足りない」を思い浮かべようと思います。

私の好きな漫画にちーちゃんはちょっと足りないという漫画がある。
この作者阿部先生は追い詰められる人間やコミュニュケーションを取ることの難しさと声に出そうで出ない喉奥でつまった何かの表現がうまいのと。
間のとり方そして背景美術を描くのがとても上手い。
この話救いがありそうでない
けれど考えさせられる話なので好きなのである。

以下ネタバレ

ちーちゃんは明確にはかかれていないが発達障害があって日常生活が上手くできない。それでも彼女自身は善性の塊いわゆる無垢で悪意は無いとみなされ周りの人に受け入れられて上手く生きられている。前半部分はそんな感じちーちゃんと楽しい日常。ただし後半で彼女が事件を起こしタッチが変わる。

この話の裏主人公は上手く生きられないちーちゃんの友達のナツである。彼女は発達障害ではないが貧しいせいか僻みやすい
すぐ疑心暗鬼になり被害妄想が強い。こう書いていると彼女何かしら精神疾患がありそうだがちーちゃん共々二人は団地住まいの幼馴染。病院に通える家庭環境下には無い。そこに「何者にもなれない誰か」「どこにも落ち着けない誰か」のテーマが覆いかぶさってくる。
前半の日常的に楽しくおかしくやっててもナツが絡むと節々に?となるシーンが挟まれていたそんな最中大事件が起こる。

最終的にナツは自業自得でちーちゃん以外の友人(正確には旭とちーちゃんは友人ではあるがナツと旭は友人の友人程度の関係だと思う。この距離感がわかる、きまづい…)旭から失望され距離を置かれる。ヘッセの少年の日の思い出というトラウマ児童文学があるがまさにその状態。

(甘美な少年時代…?読んでる物が違うみたいですね)

主題にも含まれているちーちゃんがナツに愛想をつかさないのは
ちーちゃんが頭が”ちょっと”足りないのであった出来事を深く気にしない所もある。

そんな彼女にナツは救われると同時に二人きりの世界に閉じ込められる所を一枚絵で切り取られ終わるそれが美しいというか鬱くしい。
ただ心が”ちょっと”足りないナツと違ってちーちゃんは周りの人が向き合ってくれて成長してるので事件を起こしても前と同じようにみんな付き合ってくれている。環境が変わるのもありえるだろう。ナツはこのままの性格だと将来的にひとりぼっちになるんだろうなというのも薄々感じるのでハッピーエンドではないがすごく心に残る漫画。この作品の事は読んで色々考えるけどとても好き!なんですが
「みい山」は悪者の比率がかなり高めの作品なので好きに
なれるかは分かりません~…面白いし続きは気になるとは思ってます。

いいなと思ったら応援しよう!