第1話|イクメン? この子のために変わりたい。
正直に言います。
僕は、最初からイクメンではありません。
イクメンほど遠い存在です。
むしろ、「父親は外で稼いで、母親が家事や育児をする。」
そんな考えが、当たり前だと思って育ちました。
僕の父はいわゆる亭主関白。
外で仕事をして家族を支え、母は文句も言わず家事や育児をこなしていました。
そんな両親の姿を見て育った僕にとって、それが”普通の家庭”でした。
兄弟も結婚して子どもが生まれ、育児をしている姿を見てきましたが、「父親とはこういうもの」というイメージは、やっぱり子どもの頃に見てきた父親の姿が一番大きかった気がします。
だから妻が妊娠したときも、一番に考えたのは育児ではありませんでした。
「もっと稼がなきゃ。」
「家族を支えなきゃ。」
その気持ちが何よりも強かったんです。
当時は仕事を二つ掛け持ちしていました。
一馬力で毎月約30万円の支払いをしながら、子どものミルク代やオムツ代、生活費を持って帰ること。
それが父親としての役目だと、本気で思っていました。
もちろん、休みの日は育児に参加するつもりでした。
でも今思えば、「休みの日は手伝う」という考え方そのものが、育児を甘く見ていたんだと思います。
現実は、想像していた何倍も大変でした。
仕事でクタクタになって帰宅し、そのまま寝落ち。夜泣きがあっても起きられない日もありました。
そんなある日、妻がぽつりと一言。
「あんたは寝れていいよね。」
その言葉を聞いた瞬間、正直イラッとしてしまいました。
「俺だって好きで寝とるわけじゃない。」
「家族のために必死で働いとる。」
当時の僕は、本気でそう思っていました。
でも今振り返ると、妻も同じように、いや、それ以上に必死でした。
24時間休みなく子どもと向き合い、自分の時間なんてほとんどない毎日。
僕は「家族を幸せにしたい」という一心で働いていたのに、その気持ちはうまく伝わらず、昔ながらの「男は稼げばいい」という考え方で、一番大切な妻を泣かせてしまったこともありました。
あの頃の自分に伝えたいことがあります。
父親の役目は、お金を稼ぐことだけじゃない。
もちろん、お金は大切です。
でも、それだけじゃ家族は幸せになれない。
妻の話を聞くこと。
子どもと笑い合うこと。
「ありがとう」と「ごめん」をちゃんと伝えること。
そんな小さな積み重ねが、家族の空気をつくるんだと、今は思います。
そして、僕が今、一番伝えたいこと。
家族の幸せは、父親の技量でもある。
それは、どれだけ稼ぐかじゃない。
どれだけ家族と向き合えるか。
どれだけ妻を思いやれるか。
どれだけ子どもに胸を張れる父親でいられるか。
その積み重ねが、家族の笑顔につながるんだと思います。
このnoteでは、そんなポンコツだった僕が、失敗しながら父親として成長していく姿を、飾らずに書いていきます。
同じように仕事と育児の間で悩んでいるパパや、家族を大切にしたいと思っている人に、「自分だけじゃないんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
ここから、僕の”父親1年目”の話を始めます。
次回予告
第2話|オムツ替えで大パニック。父親1年目のリアル。
