【タイムスリップ女子高生】✖️【特攻くずれ】の映画があったとしたら
現代の女子高校生がタイムスリップして、特攻隊員を愛してしまう映画『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら。』
なんと、この夏は続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』も公開されるとか。
『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら』は、女子高校生が敗戦目前の1945年6月にタイムスリップするそうですが、私は(あえて)敗戦後の日本にタイムスリップする設定を考えてみました。
つまり、生き残った特攻隊員と、現代の女子高生の組み合わせ。
敗戦後の特攻隊員は、いつまでもキリッとした若者でいるわけにはいかないのです。
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🍀私のnoteは、戦中〜戦後のエピソードを見やすい画像で紹介しています。過去と現在が、ピタゴラ装置のようにつながっていることを感じていただけたら嬉しいです。
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電気屋さんになった特攻隊員
たとえばこれは『暮しの手帖』の「特攻くずれ」(1959)。
元・特攻隊員が苦労したあげく、愛される《町の電気屋さん》になるまでの記録です。タイトルこそ「特攻くずれ」と荒々しいけれど、あの『暮しの手帖』に取材されるくらいですから、根はマジメな好青年。
もし、彼の元に女子高生がタイムスリップしたならば、朝ドラ的ポジティブな展開になること間違いなし。詳しくは私の過去ログをごらんください。→キレイにまとめられた「特攻くずれ」

ポン引きになった特攻隊員
また、ミュージシャン・大貫妙子氏の父親は特攻隊員でしたが、敗戦直後は不本意ながら「ポン引きまがいの仕事」をしていた時期がありました。ちょっと前まで「神様扱い」されていた特攻隊員が、「特攻崩れ」と白眼視され、進駐軍に女性をあてがう側に回ったのです。
タイムスリップ女子高校生が、そんな気まずい瞬間に遭遇してしまう…という設定はどうでしょうか?
(※大貫健一郎『特攻隊振武寮──証言:帰還兵は地獄を見た』は悲惨な回想が多いので、体調が良い時に読むことをおすすめします)

▽大貫妙子『都会』(1977)

進駐軍の物資を横流しした特攻隊員
そして写真家の杵島隆(きじまたかし。料理研究家・きじまりゅうた氏の祖父)は、敗戦後、特攻隊員の仲間を集めて、「野武士の集団」のように進駐軍の物資を横流ししていました。もともと身体能力の高い人たちですから、敗戦後のワイルドな暮らしに適応できたのかもしれません。
もし、「野武士」化した特攻隊員のもとへ、女子高生がタイムスリップしたら、一体どうなるのか?気になるところです。
杵島たちの野武士の集団みたいな生活が始まったのは、それからであった。特攻隊の仲間を米軍の雑役に出し、トラックで運搬される軍事物資の中の煙草、ウイスキー、缶詰などを詰めた段ボール箱を途中の畑に投げ捨てさせる。そこに待機していて、かっぱらい、それを神戸まではこんでいって、ヤミ市に横流したりした。
▽杵島隆の作品(1949)。敗戦からわずか4年後の写真には見えません。ご本人の証言によると(『カメラマンたちの昭和史』)、「B24のパイロット」から「日本にはまだない写真材料」を入手し、同郷の写真家・植田正治にも分けてあげたのだとか。

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以上、女子高校生がタイムスリップして、“敗戦後の”特攻隊員と出会う設定を考えてみました。特攻隊員は、敗戦と同時に消滅したわけではありません。その後もずっと生きていたのです。
実は、私の義父(しゅうと)も特攻隊員(学徒出陣)でしたが、戦後は「特攻くずれ」にならず、淡々と県庁を勤めあげました。これだと映画になりにくそうですね。
▽大貫妙子氏のお父さんについては、私の過去ログをあわせてごらんください。【はてなブログ年間アワード2025】で、準グランプリをいただいた記事です。
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