若い人の情報を、素直に受け取る。大人のおしゃれは「翻訳力」で変わる
最近、高校生の娘から美容情報を教えてもらうことが増えました。
「今はこれが流行ってるよ」
「このネイル、かわいいよ」
「このコスメ、今人気だよ」
そんなふうに、コスメやネイルの最新情報を、娘から仕入れています。
高校生と45歳。
世代が違えば、もちろん似合うものも違います。
だからといって、
「若い子の流行だから、私には関係ない」
とシャットアウトしてしまうのは、ちょっともったいないなと思っています。
むしろ私は、若い世代から入ってくる新しい情報を、いったん素直に受け取ることを大切にしています。
「知らない」ことと「似合わない」ことは別。
年齢を重ねると、いつの間にか、
「私はもうこの年齢だから」
「今さら新しいものを取り入れても……」
と、最初から選択肢を狭めてしまうことがあります。
でも、
知らないことと、似合わないことは別物です。
たとえば、娘が教えてくれた新しいコスメ。
そのまま使えば、私には少し若すぎるかもしれない。
でも、
「今、こういう質感が人気なんだ」
「こういう色の組み合わせが新鮮なんだ」
「今の若い世代は、こんなふうにメイクを楽しんでいるんだ」
と知るだけでも、自分のおしゃれの引き出しがひとつ増えます。
そして、その情報を自分の年齢や顔立ち、雰囲気、ライフスタイルに合わせて取り入れてみる。
私は、この**「翻訳する作業」**が大人のおしゃれにはとても大切だと思っています。
流行をそのまま取り入れなくていい。
ここは、声を大にして言いたいところです。
流行っているものを、そのまま取り入れる必要はありません。
大人のおしゃれで大切なのは、
「流行っているから使う」
ではなく、
「流行の中から、自分に似合うエッセンスを見つける」
こと。
たとえば、若い世代に人気のメイク方法があったとしても、
全部を取り入れる必要はありません。
色だけ取り入れてみる。
質感だけ取り入れてみる。
ネイルのデザインの中から、色の組み合わせだけ参考にしてみる。
あるいは、
「今はこういう雰囲気が素敵なんだ」
と知ったうえで、自分に似合う別の方法に置き換えてみる。
それでいいんです。
むしろ、そのほうが自然です。
大人のおしゃれに必要なのは「若返り」ではなく「更新」
私は、45歳になった今、
「20代に戻りたい」
とは思っていません。
もちろん、若い頃には若い頃の楽しさがありました。
でも、今の自分だからこそ似合うものもあります。
肌の質感も、顔立ちも、体型も、ライフスタイルも、これまでの経験も違う。
だから、昔似合っていたものが今も同じように似合うとは限らない。
反対に、
「昔は選ばなかったけれど、今の私だからこそ素敵に見える」
というものもあります。
だからこそ、おしゃれは**「若返ること」ではなく「更新すること」**なのだと思います。
今の自分を知って、
今の自分に似合うものを知って、
そこに今の時代のエッセンスを少し足していく。
それだけで、ぐっと今っぽくなります。
「最近の若い子は……」で終わらせない
娘と美容の話をしていると、時々、
「へぇ、今はそんなのが流行ってるんだ!」
と驚くことがあります。
知らない言葉も出てきます。
「それ、どういう意味?」
と聞くこともあります。
でも、私はこの「へぇ!」を大切にしたい。
年齢を重ねると、経験が増えるぶん、
「私はこうだから」
「昔はこうだった」
という、自分なりの基準ができてきます。
それはとても素敵なこと。
でも、その基準だけで新しいものを判断してしまうと、知らないうちにおしゃれが止まってしまうことがあります。
だから私は、
まず知る。
そして、考える。
最後に、自分に合う形へ落とし込む。
この順番を大切にしています。
情報を受け取れる人は、ずっとおしゃれでいられる
「若い人から教えてもらうなんて、なんだか恥ずかしい」
と思う必要はないと思っています。
むしろ、
「それ何?教えて!」
と言える柔らかさって、とても素敵です。
新しいものを知ること。
自分とは違う世代の感覚に触れること。
「そんな考え方もあるんだ」と受け止めること。
そのうえで、
「でも私はこう取り入れよう」
と選択する。
この繰り返しが、年齢を重ねてもおしゃれを楽しみ続けるための秘訣なのかもしれません。
流行に追いかけられる必要はありません。
若い人と同じになる必要もありません。
ただ、新しい情報を「自分には関係ない」と閉じないこと。
そして、受け取った情報を自分の年齢、自分の魅力、自分の暮らしに合わせて翻訳すること。
それが、大人のおしゃれの楽しさだと思っています。
高校生の娘から最新美容情報を仕入れながら、
「さて、これを45歳の私ならどう取り入れよう?」
と考える時間。
最近の私は、これが結構楽しいのです。
そしてきっと、これからも娘にはいろいろ教えてもらうと思います。
年齢は重ねても、
感度は柔らかく。
おしゃれは軽やかに。
そんなふうに歳を重ねていきたいと思っています。
