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🎹 危険!「間違った節約」で払った大きな代償。子どものピアノ選びで大失敗。【ドケチ大臣の大誤算】

はじめに:1年間、娘の言葉をかわし続けた親の葛藤
「ピアノを習いたい」——娘がそう言ったのは3歳のときでした。
正直、私自身は迷いに迷いました。
当時、わが家は家を建てたばかりで貯金はすっからかん。
(家を建てた奮闘記はこちら👉https://note.com/real_ivy1352/m/m37f97803fe9f)
高額なピアノは無理でした。
何より、「ほとんどの子が長く続かないだろう」という私の経験則からの想定(これは事実でもあります)と、「お金が無駄になるのが怖い」という不安が、私の足を止めました。

娘の言葉をのらりくらりとかわし、結局、1年間も様子を見てしまいました
しかし、ある日娘に「まだピアノ習わせてくれないの?」と真剣な顔で尋ねられ、親として腹を決めます。
まずは――安価な電子ピアノから始めよう。私たちの最初の「賭け」はそういうものでした。

第1章:「ジモティ」と運命の先生
電子ピアノの購入時も、私のドケチ根性が発揮されました(笑)。
新品を買うお金すら惜しく、地域掲示板(ジモティ)を使って、運良く近所の方から程度の良い電子ピアノを譲ってもらうことに。初期費用を徹底的に抑えました。

先生探しでは、娘は自宅から数十秒の場所にある、日本トップクラスの音大卒の先生を選びました。当時、「自宅から近くてラッキー」程度にしか思っていませんでしたが、この先生との出会いが、娘のピアノ人生を大きく左右することになります。

第2章:水を得た魚と、電子ピアノの限界
レッスンを開始した娘は、まさに水を得た魚のようでした。私自身もピアノ経験者だったため、徹底的に練習に付き添い、娘の上達は驚くほどでした。

最初の教本を一冊終えたとき、先生に「こんなに早く終わったのは、〇〇ちゃんが初めてですよ!」と褒めていただき、胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じました。

しかし、この喜びの裏で、一つの大きな問題が立ち上がってきていたのです。

それは、電子ピアノで練習を始めて半年後くらいのことでした。娘の上達を見越して、先生からこう告げられました。

「これ以上の上達を望むのなら、アップライトピアノを用意していただいた方がいいです。電子ピアノでは限界があります。どうかご検討ください」

やはり来るときは来るのだと、私は内心でため息をつきました。経済状況は変わっていません。けれど娘の上達の速さを見て、先生の言葉の重みを無視することもできませんでした。

第3章:「タダのピアノ」という大失敗と親の敗北
アップライトピアノを購入するお金がない私たちは、そこでまたしてもジモティに頼ります。
また近くにお住まいの方が「無料でアップライトピアノを譲ります」という掲載をされていました。
搬送料を支払うだけで、オンボロのアップライトピアノをタダで手に入れたのです。
この時、私は「私って本当にラッキー!節約上手!」と本気で思っていました。

【親の正直な後悔】 
でも、後になってこれは単なる節約では済まされない決断だったと分かります。
今になって思うのは、あの時先生が、「予算が許すのなら新しいピアノを買ってもいいと思います」と言ってくれたなら、後の想定外の出費にはならなかったでしょう。先生、言って欲しかった……。

第4章:オンボロピアノでのコンクール
娘はとにかく「ピアノが上手くなりたい」と言い続け、自作曲「もっとピアノを上手に」まで作りました。
ある日、まだ幼稚園生だった娘は先生に「どうしてそんなに頑張るの?」と聞かれ、「上手くなりたいから!」と即答。その答えを聞いた先生は、タダでもらったオンボロのアップライトピアノの存在を知らずに、こう言ってくださいました。

「コンクールに出てみない?普通にレッスン受けるよりもずっと上達すると思うよ」 

親が逡巡する中、娘は無邪気に「出るーー!」と答え、ここから長く過酷なコンクール生活が始まりました。

蓋を開けてみれば、娘は毎回入賞の連続。予選で落ちることは稀でした。
本人の練習量もすごかったのですが、何しろ先生の教え方が素晴らしかった。先生のアドバイス一つで、娘のピアノの表現力がぐんぐん増していくのが手に取るようにわかりました。

娘の上達ぶりから、先生が音大を勧めても、娘はあっさり「食べていけないから」と一蹴。
今の子どもたちは、親の心配をよそに、自分の将来をしっかりと見据えているのだと痛感しました。

第5章:常連ママたちとの「ピアノ格差」と大問題
コンクールも常連となり、顔見知りのママさんたちと話すようになった頃のことです。
あるママさんが「うち、ようやくグランドピアノ買ったの」と嬉しそうに報告すると、他のママさんたちも「よかったね!グランドピアノはやっぱり違うよ」と口を揃えて言います。 

え?みんなグランドピアノ持っているの?

うちのピアノは、タダでもらった古くてボロいアップライトピアノなんですけど、大丈夫なの……? 私は、親としての経済的な劣等感に襲われました。

恐る恐る先生に打ち明けると、先生は「道具はあまり関係ないですよ」と配慮ある言葉をくださいましたが、それは当時、うちのピアノがジモティのオンボロピアノだと知らなかったからでしょう。 

しかし、この「タダで手に入れた」という決断こそ、数年後、娘の上達を阻む大失敗だったとわかります。

【大失敗の具体的な問題】

娘がコンクールや演奏会、先生の自宅など、様々なピアノを弾いていく中で、好みのタッチや音色を持つようになってしまいました。

「ピアノは続けたい。けど、うちにあるこの古いピアノではもう限界。どうしても自分好みのピアノが欲しい」

古い、名もなきメーカーのアップライトピアノは、娘の高度な演奏技術や表現力を受け止めきれなくなっていたのです。 

第6章:親の「賭け」の敗北と、180万円の決断
結局、私は親としての「賭け」に負けました。
ピアノは、多くのお子さんが習い事として通る道です。そして、私自身の経験も踏まえ、ほとんどの子がわずかな期間で、長くとも中学生の途中くらいでやめてしまうことを知っていました。だからこそ、「いつかやめるかもしれない」という前提で、電子ピアノ、そして無料のアップライトと、徹底して費用を抑えてきたのです。
しかし、幸が不幸か、娘はピアノに恋をしてしまったのです。
娘の情熱は、私たちの親の不安や経済的な壁を遥かに超えていきました。

娘は高校生になっても続ける、辞めるつもりはないと宣言したのです。

【グランドピアノへの最終投資】
私たちが二度目のピアノ購入という大きな決断ができたのは、私自身が数年前に正社員になるという大きな変化があったからです。
(この時の奮闘記は別のnote記事https://note.com/real_ivy1352/n/n253dea776713にまとめています)。
お金がないからケチった過去の自分を反省し、今回は、後悔しない選択をすると決めました。

娘と共に楽器店へ。たくさんのピアノを試弾する中で、娘が選んだのは、中古ですが180万円のグランドピアノでした。
そのピアノを試弾し、振り返った時の娘の顔は、今まで見たことがないほど輝いていました。 

「ママ!これがいい!!」


180万円は、簡単に出せるお金ではありません。
私は娘に最後の条件を出しました。
1.「毎日練習すること」
2.「リストのラ・カンパネラを弾けるようになること」。
娘はこう答えました。

「わかった。弾けるようになったら、ママのためだけにホールを貸し切りにしてコンサートを開いてあげる」

その言葉に私は陥落しました。
私は、搬送費だけのタダのピアノを、結局、高いお金と手間をかけて手放し、180万円のグランドピアノを正社員になって手にしたお金で一括購入しました。
節約しようとした私の賭けは、「失敗」に終わりました。

第7章:私がたどり着いた結論(読者の皆さまへ)
結論:子どもが「本気」になったら、親の経済的な不安や「いつかやめるかも」という勝手な想定で、練習環境に妥協をしてはいけない。
「続くか不安」だからとケチった結果、私たちは「子どもの情熱と成長を一時的に阻害する」という、お金以上の大きな代償を払いました。

もし今、ピアノを習わせるか迷い、費用に悩んでいる親御さんがいたら、初期は電子ピアノでも構いませんが、お子さんの情熱を見極めたその瞬間、どうか最高の環境を用意してあげてください。グランドとは言いません。国産メーカーの、比較的新しいアップライトでも十分です。
その投資は、決して無駄にはなりません。わが家のように、後で買い直す二度手間よりも、よほど賢明な投資だと、心から思います。

節約では確かに大失敗でした。でも、その結果として今がある。今日も娘がショパンの練習をしている音が家に響きます。
グランドピアノが持つ美しい音色。
長年かけて磨き上げてきた確かな技術と表現力。
あの音を聴くたびに、私は心からの幸せを感じます。

節約を重視して自分を責めている親御さんへ。お金の心配はよくわかります。だけど、子どもの“本気”を見たとき、その手を取る勇気もときには必要です。
私たちは失敗した。
でも、今は最高に幸せです。 

👉 続きはこちら:
💧 【ドケチ大臣の習い事政策】ピアノと水泳。2つの舞台で見つけた、娘の“努力”という宝物

今日もひとり、ドケチ閣議中💬
by ドケチ大臣


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