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第84回 僕の好きな両国|Re:VISITED|隅田川テラスギャラリーを歩く㉘|都市は文化として継承される

隅田川テラスを歩いていると、
変わらないものがあることに気づく。

桜である。

楊洲周延による
《東京名所 墨堤之桜》


江戸の記憶を引き継ぐ東京

都市の名前は変わる。

江戸から東京へ。

しかし、
すべてが変わるわけではない。

桜は同じ場所に咲く。

人もまた、
同じように集まる。

都市は、
すべてを作り替えるのではない。

残すものと変えるものを選びながら、
続いていく。


継承される風景

この作品に描かれているのは、
新しい都市の中に残る
古い風景である。

それは懐古ではない。

機能として残された記憶である。

花見は、
江戸の文化でありながら、
東京の文化でもある。


都市の時間の重なり

一つの場所に、
複数の時間が重なっている。

江戸の時間。
明治の時間。
そして現在。

この作品は、
その重なりを自然な形で示している。


東京名所 墨堤之桜

都市は消えずに続いていく

都市は壊されることもある。

作り替えられることもある。

しかし、
すべてが消えるわけではない。

残るものがある。

引き継がれるものがある。

隅田川の桜は、
その象徴のひとつだ。

そしてまた、
次の一枚へ。

終わりは近いが、
都市の時間は終わらない。


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