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うまくいっているうちに整える人が、長く続く理由:医療現場の観察から見えた、早期行動と損失回避の話

「なんかうまくいかなくなってきたな、と感じてから動いた。」
「本当はもっと早く動けばよかったんだけど、なんか踏み出せなくて。」

この感覚に心当たりがある人に、聞いてほしい話があります。

はましょー(浜崎正太郎)です!
ニューロマーケティングの知見を、無形商材の価値言語化・商品設計・紹介導線へ応用する「無形商材向けニューロマーケティングコンサル」です。


医療現場での観察

医療現場を長く経験した方との1on1で、こんな話を聞いたことがあります。

「病院に来る方は、我慢してから来ることが多いと感じます。来る側は、来るまで気づかないことが多いんですよね。」

これが、そのままビジネスの話と重なりました。1,400回以上の1on1で私が見てきた景色と、通じるところがあると感じています。

問題が顕在化してから動く人と、予防で動く人

「最近なんかうまくいかなくなってきて」と来る方と、「今はまあまあうまくいっているんですけど、もっとよくしたくて」と来る方では、最初の状態が違うことがあります。

うまくいかなくなってから来た方は、焦りがある。余裕がない。選択肢が狭くなっている。「もうこれしか選べない」という状態でリソースを使うことになる。

うまくいっているうちに来た方は、余裕がある。試すエネルギーがある。複数の選択肢の中から選べる。失敗しても軌道修正できる状態がある。

同じお金と時間をかけても、得られるものが変わることがあります。

なぜ「問題が起きてから動く」のか

これは怠慢というより、心理の仕組みが関わっていると私は考えています。

行動経済学に「損失回避」という概念があります。リスクを伴う選択の場面で、損失側の心理的な影響は利得側より大きく感じられやすいとされています(Kahneman & Tversky, 1979, DOI: 10.2307/1914185)。

「喜びの約2倍」という目安で紹介されることもありますが、これは条件によって変動する目安であり、あらゆる場面に当てはまる固定倍率ではありません。

問題が起きていない状態では、「動かない」ことの損失が見えにくい。だから動かない。問題が起きて初めて「このままだとまずい」という損失感が生まれる。だから動く——というのは一つの見方です。

ただし、「困るまで動かない」理由は損失回避だけで説明しきれるものではありません。現状維持を好む傾向、優先順位の付け方、兆候の見えにくさ、使える時間や資金といった資源の制約など、複数の要因が重なっていることもあります。

うまくいっているうちに整えるということ

1,400回以上の1on1で見てきた中で、私が感じているのは、長く続いている方に「今は別に困っていないけど、念のため整えておこう」という動き方をしている人が多いということです。これは統計的に集計したものではなく、私の実務上の観察です。

ポジショニング、発信の設計、導線の見直し。うまくいっているうちにやっている。だから問題が起きても対応力がある——という傾向を、私はこれまで見てきました。

「今は別に困っていないから、まあいいか。」

その判断が、じわじわと選択肢を狭めているかもしれません。今、うまくいっているうちに整えておくこと。私はこれを大事にしています。

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