見出し画像

第三話 友情と支配の境界線

A子さんは以前、私の商品も大量に購入していた。
その頃、私は特に疑うことなく、A子さんは沢山買ってくれて、気の合う人なのかな…とこれは友情なのか?
と、思っていました。
しかし、時間が経つにつれ、A子さんの行動に違和感を覚えるようになりました。

A子を観察していると、C子さんだけでなく、私が知る限りで直近に4名の作家の商品の大量購入をしていたことに気づきました。

最初は、「こんなにたくさん買うんだな」と思う程度でしたが、話を聞いていくうちに『あれ…なんだか違う…?』
私が驚いたのはその後の言葉でした。

「〇〇さんの商品、あの時すごく良かったけど、ちょっとね…」
「△△さん、もういいわ、あの人…」

A子さんはどの作家のことも、まるで商品を選ぶように評価し、次々に名前が挙がる度に、「あの人はもうダメ、次はどうしようかな?」と言ったように、まるで選択肢の一つに過ぎないように感じられました。

その度に私は、もしかして、私も同じように評価されているのではないかと、不安に駆られるようになったのです。

私が感じたのは、A子さんが友情を求めているのか、それとも支配しているのか、その境界が曖昧だということでした。

彼女の目には、私や周りの人たちがどれも「管理するべき対象」として映っていたのかもしれません。

この微妙な距離感の中で、私たちの友情はどこかで変わり始めていたことに、少しずつ気づき始めたのです。


ある時、私は思い切ってA子さんに尋ねました。「どうして、嫌いな人の商品をそんなに買うの?」と。
するとA子さんは、「調べてることがある」とだけ答えました。
それが一体何を意味するのか、当時はよく理解できませんでしたが、その後、少しずつその答えが明らかになっていきます。

A子さんは、購入した商品に対して、まるで人の性格や価値を調べているかのように振る舞っていました。
C子さんの商品についても同じでした。

私の商品も他の作家たちと同じように大量に購入してくれましたが、その度に不安を感じていました。

なぜこんなにも大量に購入するのか、そしてその先に何があるのか、私はわからなかったのです。

家族にその話をすると、「付き合いを辞めた方がいい」と言われました。
「それは、友達のように見せかけて、実は支配しているだけだよ」と、冷静に指摘されたのです。


A子さんとの関係が続く中で、私は次第に彼女の行動に対する疑念が深まりました。

彼女の行動が、友情に見せかけた支配であると気づいた時、私はどう向き合うべきか悩んでいます。

人間関係は難しいもので、感情と理性が交錯することがあります。

しかし、最終的には自分自身がどう感じ、何を大切にするかが大事だと考えるようになりました。

人間関係において、気づかぬうちに支配的な要素が含まれていることもあるのだということを、私はこの経験を通じて学びました。


これで完結。

いいなと思ったら応援しよう!