「常識」「経験則」のフォームが、あなたの関節を壊している 【科学的に正しい筋トレ大全 序章より】
新刊『科学的に正しい筋トレ大全』(KADOKAWA)の序章を出版社の許可を得て掲載します。
書店で見かけましたら、ぜひ手にとってみてください!
筋トレ新常識④
「常識」「経験則」のフォームが、あなたの関節を壊している
「膝をつま先より前に出してはいけない」
「スクワットを深くすると膝が壊れる」
――そんな指導を受けたことがある方は多いはずです。しかし最新のスポーツ科学は、こうした鉄の掟の多くが、根拠のない思い込みであることを明確に示しています。
スクワット・ベンチプレス・デッドリフトという、いわゆるビッグ3には、それぞれ物理法則にもとづいた正しいフォームが存在します。
そのカギとなるのは、重さでも根性でもなく、「重心の位置」と「関節への負荷のかかり方(モーメント)」という力学的な概念です。
バーベルの重心が正しい位置にあれば、関節への負担は最小化され、狙った筋肉に最大の刺激を届けられます。逆に、どんなに重い重量を扱っても、重心がズレていれば効果は半減し、けがのリスクだけが高まります。
さらに見落とされがちなのが「疲労」の問題です。最新研究によると、セット後半で疲労が蓄積すると、本人が気づかないレベルでフォームが崩れ、関節にかかる負荷が危険域まで跳ね上がることが明らかになっています。
「あと1回」の根性が、実はけがへの一歩になっているケースは少なくありません。
第4章では、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトそれぞれの「科学的に正しいフォーム」を、生体力学の視点から解説しています。
重さを増やす前に、まずフォームを固める。その順番を守るだけで、けがなく長く成長し続けられるようになります。
第4章 これが、科学的に正しい「トレーニング方法」だ!
スクワット①:科学的に正しいスクワットフォームの基本
スクワット②:ハイバーとローバー、その違いと最適な選び方
スクワット③:足幅とつま先の向きがフォームの質を変える
スクワット④:けがを防ぐために守るべき「背骨まっすぐ」の原則
スクワット⑤:ディープスクワット攻略のカギは足首にある
ベンチプレス①:科学的に正しいベンチプレスフォームの基本
ベンチプレス②:生体力学で考える、最高パフォーマンスの出し方
ベンチプレス③:フォーム崩壊直前で止める「疲労管理」の重要性
デッドリフト①:科学的に正しいデッドリフトフォームの基本
デッドリフト②:パフォーマンスを最大化する「膝→股関節」の2段ロケット
デッドリフト③:最大のけが予防は「背中が丸まったらやめる」こと
