ヒソカのツェリードニヒへの一瞥に込められた意味が深すぎた(ハンターハンター420話考察)
今週のハンターハンターが深くて面白すぎたので急遽記事を書いている。
※この記事はハンターハンターに関してジャンプ最新号(2026年41号)までのネタバレを含みます。
問題のシーン
ツェリードニヒがBW号のカジノに訪れると、そこにはカイジのあのパチンコをやっているヒソカの姿が。
【ぎっ‥!ぎっ‥!がっ‥!】
— 【公式】『1日外出録ハンチョウ』@第22巻発売中‥‥! (@hancho_YM) September 6, 2026
悪魔的パチンコ台「沼」‥‥!
どうやら最近もどこかでハマっている男がいたとか‥‥
なので宣伝‥これを機に‥‥!
その「沼」を生み出した男‥‥
一条聖也が主人公のスピンオフ‥‥
『上京生活録イチジョウ』
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左手にビールを持っていますが、カイジと同じであれば強力な磁石が中に入っていることになります。ちゃんと原作通りスーパードライ。
ツェリがヒソカに近づいたところ背後を取られ、刹那の10秒(ラプラスデビル)を発動。トランプで自身が殺され、ヒソカがドラクエの「ただのしかばねのようだ」を唱える未来を見て、横に回避します。
すると、ツェリを殺したと認識させられているヒソカは一瞬目を伏せて考えたのち、天井を見上げます。ツェリは「まさか…オレの念獣に気付いた…?まさか!!あり得ない!!それが相手にわかったら全く無意味な能力だ!!視えるわけが」と驚きます。
そこに、ヒソカが見えていないはずのツェリをにらみつけます。
ツェリは動けず、ヒソカは振り返って去っていく。
このヒソカがツェリをにらみつけるコマが本当にすごくて、僕は何度も見返してしまいました。
この2ページで起きていたこと
要するに、ツェリが死んだと認識させられているはずのヒソカは、ツェリの実体と、念獣がいる天井方向(未確定)を視ていました。
ツェリの実体は本来念能力+絶によって見えないはずですが、テータもツェリの実体の方に視線を向ける描写があります(418号)。そのため、実体にもほんのわずかな気配はあるのかもしれません。テータが気づけたのは念能力か、または修行で長い時間を共に過ごしていたからだと思われます。
実際に、ヒソカはカルトの完璧な絶を見破ったことがありました。ヒソカの感知能力をもってすれば、感知が可能なはずです。
しかし、ツェリの驚きのとおり、念獣は本来視えないはずです。僕は視えた理由に3つの説があると考えています。①念獣が消費してるオーラに気がついた②36mの念空間に気がついた③その両方、です。
①ツェリの整理によれば、絶状態でオーラを供給できない以上、絶になる前に供給しているオーラを念獣は消費しているようです(418話)。つまり、絶状態だとコンセントは抜けるが充電済みの念獣が稼働している状態です。念獣は能力の特性上見えないはずなのですが、敏感なヒソカはこの稼働している念を感知できたという説です。
②ラプラスデビルの念獣は空間内の人の認識を書き換えるというかなり巨大なことをしていて、実際にツェリには境界間近で「ザッピング音」が聞こえます。つまり、何らかの信号が発されている状態になります。また、ヒソカはツェリの背後を取るために、バンジーガムを天井につけて移動したのではないかと思われ、この際に球体上の境界に触れた可能性もあります。その結果、信号や空間の念によるゆらぎみたいなものを敏感なヒソカが感知したという説です。
いずれにしても、まず、ヒソカはツェリを殺したはずなのに実体や念の痕跡が残っていたからこそ、違和感を覚えたのだと思います(眼を伏せて、天井を見上げるシーン)。
しかし反撃がないから、少なくとも相手は自分を追っている幻影旅団のメンバーではなく、また反撃できない能力なのだろうと推測し、そこから動かなかったのだと考えられます。
ヒソカはツェリの実体を感知したのになぜ攻撃しなかったのか。これは、こう考えると面白いのではないでしょうか。
ヒソカは実体を認識したのになぜ攻撃しなかったのか。普通に読めば攻撃を完全無効化する型の能力だと思ったのか、カウンター型を警戒した可能性が高いけど、実際は相手が死んでて死後強まる念だった可能性を懸念した説もあるな。自分も使ったわけだし。いや、めちゃくちゃ面白い。#ハンターハンター
— れい|弁護士が読む物語 (@rei_lawyer) September 6, 2026
そして、そこでヒソカは何をしたか。
天井を見る目とツェリを見る目は明らかに違っていました。
気配を確認するとともに反撃を抑止すべく、牽制を込めた一瞥をしたということです。
殺したはずなのに違和感を察知して、その各方向を確認、鋭く目を向けたうえで追撃せず背を向ける…という一連の行動が『お前がまだそこにいるのは分かってる』という牽制として機能してる、という方が安全な読みかもしれません。
これがあの2ページに凝縮されていたのです。本当に凄い回でした。
ハンターハンターの魅力
上記の考察を深読みだと感じる人もいるかもしれません。
ですが、ハンターハンターは全てのコマが計算されて描かれていると思います。
例えば、僕の好きなシーンだと、ヒンリギがエイ=イ一家の隠れ家で強制ワープしたシーンがあります。ヒンリギはそれ以前に同様にワープさせられて背後からやられた下っ端のことは全く知りません。それなのに、ヒンリギは警戒心のある一流のマフィアなので、ワープさせられた瞬間に伏せて背後に銃を向けています。結局、やられた下っ端の時と違いそこに敵はいませんでしたが、仮に敵がいても対処できたということです。このコマは何の解説もされず、何事もなかったかのように流れていきました。
全てのコマに意味がつまっている。それがハンターハンターの魅力だと思います。
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