謎と物語のバランス。
ーー僕が謎解きをつくるならば、物語にこだわりたい。切に思うのです。偉そうにいっていても仕方ないので、近いうちにまた謎解きをつくろうと思います。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家、木の家ゲストハウス水戸マネージャー、イベンターとして活動しています。
今回は「謎と物語のバランス。」というテーマで話していきます。
🏨3部作謎解き「花火」を解いてみた
昨日の深夜、そして今日の午前中、「花火」という持ち帰り謎を解いていました。これは、NoEscapeという団体が制作した3部作の謎解きです。「花火 第一章 ナゾロボを救え!」、「花火 第二章 文芸部原稿盗難事件」、「花火 最終章」の3つの謎解きから構成されているのです。
以前からこの謎解きの存在は知っていて、「僕好みの謎解きっぽいな」と密かに思いを寄せていました。第一章、第二章は独立しているけれど、最終章でそれぞれの章がひっくり返るという構成も、舞台が大学の文化祭であり、花火にまつわる謎が展開されるという物語の設定も僕好み。
ネットで購入したキットが届き、手に取ってみたら早く解きたいと思いまして、昨夜の深夜から謎を解き始めたというわけです。夜な夜な1時間半くらいかけて第1章と第2章を解いて、今朝2時間くらいかけて最終章を解きました。
今回はこの謎解きを振り返りつつ、「謎と物語のバランス」というテーマでて語っていこうと思います。
🏨文化祭、花火、文芸部…
「花火」はめちゃくちゃ解きごたえのある謎解きでした。満足度は高かったし、難易度も僕にとってはちょうどいいくらいでした。全く解けないわけじゃないし、すらすら解けるレベルでもないといった具合です。
僕は謎解きをやるときは、謎の面白さはもちろんのこと、それ以上に物語に着目しています。それは僕がミステリーをはじめとする物語をつくる人で、自ずとそういう視点を持ってしまっているからなのですが、個人的には謎を解くカタルシスよりも、物語に感動したい欲が強いので、人よりも謎解きに対して「文脈」や「意味」を求めてしまうのです。
「花火」は最終章で第一章や第二章の内容がひっくり返るので、その構成の妙に興奮を覚えることは間違いないし、最後の真実の明かされ方には言葉を失うくらいによくできていました。
ただ、はじめの期待値が高かったこともあり、もっと「花火」要素が強めなのかなと期待していたので、若干もう少しそれが欲しかった感が否めませんでした。
たとえば、第一章は「ナゾロボを救え!」という謎解きサークルの人たちがつくった謎をテストプレイするという体のストーリーなのですが、どうしてロボットなんだろう……とか。それは作中作だからともかく、「花火」の本筋が文芸部や小説が大きく関わってくるんです。なんなら花火よりも文芸の要素が強かったなあと思います。
この物語は、花火がモチーフではあるけれども、この謎解きにおいて、「花火」が何を象徴しているのか、何故、花火だったのか、が見えにくいなと思ったんです。もちろん、いくらでも解釈のしようはありますがね。
🏨謎と物語のバランス
僕が去年「泊まれる謎解き『花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~』」という謎解きイベントを開催しました。運営やキャストを担当したり、そもそものストーリーをつくったりしました。
「花火」と同様、『花火の幽霊』もモチーフに選んだのは花火で、物語をつくる最初の段階で、どうして花火を選ぶのか、花火は物語全体にどう作用してくるのか、をひたすら考えていました。
「花火」に登場するのは打ち上げ花火ですが、『花火の幽霊』に登場するのは線香花火です。火花がくすぶる様子を受け、「未練」をテーマに選びました。「未練」とどう向き合うのか。そこに対してひとつのメッセージを込めたんです。
個人的な持論になりますが、物語は、物語をつくった人の原体験や思いが宿っていて、何かしたらひとつのメッセージが込められているものです。主人公をはじめとする登場人物の成長や変化を描き、それを手段として、作者が伝えたいことを伝える。それが、僕のいう物語なのです。
それは謎解きにおいても同じで、僕が謎解きをつくるならば、物語にこだわりたい。切に思うのです。偉そうにいっていても仕方ないので、近いうちにまた謎解きをつくろうと思います。
僕の主戦場はnote。
noteを上手く使った謎解きをつくれたらいいな。
謎と物語のバランスを考えながら、僕だからこそつくれる謎解きをつくりにいきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20250313 横山黎
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