雨のように伝わらなかった気持ち
今日は浪速に戻る日だ。空港から家まで行くバスの中で、色んなことを思い出す。あなたは今、どこで何をしてるんだろう。たぶんいつも通りバイトで、学生を教えているんだろうなと、思いながら窓を見た。今私のいる場所は淀川の近く。偶然なことに、今日は淀川で花火大会をしているみたいだ。もし一緒にいたら楽しめたのに、と笑ってしまった。綺麗な花火が爆発している。色とりどりの花火。でも、外には雨も降ってる。ざあ、ざあと。あなたが側にいないから、私は花火大会より雨にもっと耳を傾けることになった。あなたも私を待っていたんだろう。まるであなたの涙のようで、私も目が痛くなった。
実は、今日は旅行から帰ってくる日だった。韓国語は上手いけど、君は私に頼んだ。子供向けの童話などはないか、と。童話というか、絵本が欲しいんだと言ってくれた。もちろん、それなら任せてーと考えて旅行の最後の日に本屋に尋ねた。同行した日本人の友達に選んでもらって、君が好きそうな物を選んだ。内容も、言語も難しくないけど、絵がとても可愛い本で。まぁ、その友達にもありがたいな。でも、今日は私の気持ちを伝えることができない。
雨がどんどん激しくなっている。バスが渋滞から離れて速度を上げたからかな、それとも本当に雨が激しくなっているからかな。雨の音がどんどん大きく聞こえる。窓にも、涙の痕のように雫がたくさん残っている。私のほっぺと同じだなと思いながら、そろそろ下車する準備をした。 あ、傘ないのにどうしよう。家まで10分以上は歩くのに。。と思った。あ、絵本を買う際に便箋も一緒に買ったなと思った。でも、これをいつ送れるかな、と少し悩み始めた。本気があっても、伝わらなかったら結局無駄になるんだなと感じた。まるで、バスの窓を流れる雨のように。
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