何度観ても答えが出ない

何度観ても、答えが出ない。

『さまよう刃』を何度も観ている。

何度観ても、苦しくなる。

そして、何度観ても、
「もし自分の子どもだったら」と考えてしまう。

もし、自分の子どもが被害に遭ったら。

もし、その子がもう戻ってこなかったら。

もし、犯人が普通に生きていると知ったら。

私は、本当に
「復讐はいけない」と言えるだろうか。

もちろん、誰かを傷つけることが正しいとは思わない。

法律で裁かれるべきだとも思う。

頭では分かっている。

でも、親として子どものことを考えたとき、
そんな簡単な言葉だけでは片付けられない感情が出てくる。

「自分の子どもだったら」

その想像をするだけで、
胸が苦しくなる。

この作品を観ていると、
正しいことと、
感情が求めてしまうことの間にある
大きな溝を感じる。

復讐する側だけを
「間違っている」と切り離してしまうこともできない。

でも、復讐を肯定することもできない。

じゃあ、どこに答えがあるんだろう。

何度観ても分からない。

だから、何度も観てしまうのかもしれない。

母親になってから、
映画の中の「親」の気持ちが
以前よりずっと近く感じるようになった。

子どもが傷ついたとき、
代わってあげられない苦しさ。

守ってあげたいのに、
守れない瞬間がある怖さ。

子どもの人生を、
親が全部背負うことはできない。

それでも、
「この子を守りたい」と思ってしまう。

それが親なのかもしれない。

私は最近、
子どものことで悩むことが多い。

どう接したらいいのか分からなくなったり、
自分の言葉で傷つけてしまったんじゃないかと
後悔したりすることもある。

だからこそ、この映画を観ると、
「親って、子どものためならどこまで変わってしまうんだろう」
と考えてしまう。

そして最後まで、
自分の中に答えは出ない。

もし自分の子どもだったら。

私はどうするんだろう。

そんなこと、
本当は考えたくもない。

でも、何度観ても
その問いから逃げられない。

『さまよう刃』は、
私にとって「復讐について考える映画」ではなく、

親になった自分が、
子どもを守るということの重さを考えさせられる映画。

何度観ても苦しい。

それでも、また観てしまう。

たぶん私は、
まだ自分の答えを見つけられていないから。


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