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【第1章補足版④】なぜ刑務所のご飯で「バキバキの体」になるのか?長期受刑者のリアルと究極の「節食開運」

プロローグ:きっかけは「フィクション」ストーリー執筆の為の調べものからでした。

実はぼくはnoteの別アカウントにて、自分自身を受刑者に設定した架空の物語を書いています。

その執筆にあたり、リアリティを追求しようとAmazonで刑務所に関する書籍を何冊か購入し、またインターネットやYouTube動画などにて刑務所について調べていました。

Amazonで購入した書籍の一例

しかし、調べを進める中でストーリーとは全く別の「ある強烈な違和感」に目を奪われることになります。

「長期受刑者に、肥満(デブ)が全く存在しない」ことに気づいたんです。

彼らが暮らす世界には、ジムの最新マシンもなければ、高価なプロテインやサプリメントも一切ありません。

刑務所食 イメージ画

それどころか、おかわりは許されず、ビールやスイーツといった嗜好品からは完全に遮断されています。(実際にはアルコール🍺は勿論完全にダメですが、お菓子なら模範受刑者なら月に僅かの回数ながらレクレーションタイムには食べることが出来るみたいです。)

基本的に刑務所の食にあるのは、配膳の過程でぬるくなった「麦飯(冷飯)」と、質素な一汁一菜の粗食のみ

なぜ、飽食の娑婆(しゃば)で暮らす私たちがスポーツクラブやサプリに大金を払ってもなかなか痩せられないのに、不自由な堀の中にいる彼らが、無駄な脂肪の一切ない引き締まった肉体を手に入れているのか?

その裏には、現代人が完全に見失ってしまった「食と生理学の真実」が隠されていたのです。

「麦三白七」と配膳タイムラグが生む低GI環境

日本の刑務所で出される主食の基本は、白米7割・麦3割の「麦三白七(むぎさんぱくしち)」です。

これが血糖値を安定させる低GI食であることは前述の通りですが、真の仕掛けは「配膳のタイムラグ」にあります。

炊事係の受刑者の手により炊事場で炊かれたご飯が各舎房に運ばれ配膳される過程で、温度は自然と人肌程度の「ぬるい状態」まで低下します。

この冷却プロセスによってデンプンの再結晶化(レジスタントスターチ化)が強制的に進行し、小腸での急激な糖質吸収を抑える二重のブレーキが機能するのです。

サプリ不要で腹筋が割れる「節食開運」のリアル

あるYouTube動画のスクショ
娑婆では50代男性でなかなかここまで鍛え上げられた肉体持つ人はいないと思います

この服役29年を超える50代の無期懲役囚の肉体には、高価なプロテインやトレーニングマシンなど一切ない環境でありながら、皮下脂肪が削ぎ落とされた見事なシックスパックが刻まれています。

お酒、精製糖、悪質な油脂などを遮断し、「ぬるい麦飯・一汁一菜・おかわりなし」を毎日規則正しく続ける。

江戸時代の観相家・水野南北が説いた「食を慎めば病なく、凶相すら吉に変える(節食開運)」という教えを、不自由な矯正システムが図らずも完全に体現させているという強烈な皮肉がここにあります。

出所後の激太りが証言する「現代食の毒性」

しかし、この圧倒的な健康体は不自由な環境によって強制維持されていたに過ぎません。

釈放された元受刑者がラーメンや焼肉、ビールといった「所謂出所飯」を貪り食べ、短期間で激太りしていく現象は、YouTube等のドキュメンタリーでもよく見られます。

長年の粗食でエネルギー効率が極限まで高まった身体に、現代の超加工食品とハイカロリーな脂質・糖質が一気に流れ込むことで、爆発的な脂肪蓄積が引き起こされるわけです。

自由な娑婆で好きなものを食べ散らかして体調を崩すのか、壁の中の制限によって究極の健康を手に入れるのか。私たちが本当に日常から「引き算」すべきものは何なのかを、この逆転現象は鮮明に物語っています。

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