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五家寶 多祢仁 埼玉熊谷 和菓子なスクチャイ123 2025.09.28

和菓子なスクチャイ123 埼玉 > 熊谷

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


五家寶(ごかぼう) 多祢仁(たねに)埼玉熊谷

多祢仁の五家寶
多祢仁の五家寶(1本税込50円)
多祢仁の五家寶(青大豆の通常サイズ)
多祢仁の五家寶・青大豆の太巻きサイズ税込500円
※明治時代にはこの太巻きが通常サイズだった
多祢仁の五家寶・青大豆の太巻きサイズ税込500円
※明治時代にはこの太巻きが通常サイズだった
多祢仁の五家寶・青大豆の太巻きサイズ税込500円
※明治時代にはこの太巻きが通常サイズだった
多祢仁の五家寶・青大豆の太巻きサイズ税込500円
※明治時代にはこの太巻きが通常サイズだった
多祢仁の五家寶・青大豆の太巻きサイズ税込500円
※明治時代にはこの太巻きが通常サイズだった

1.以前の記事の五家寶は紅葉屋本店

以前記事にした高崎駅で購入した「五家寶」は美味しくて気に入ったお菓子だったが、埼玉の隣県の高崎駅の土産物屋で山積みされているほどの量産された五家宝であり製造元は紅葉屋本店だった。

2.熊谷市内の五家寶の製造元

熊谷市内には五家寶の専門店が8店舗あるという情報がインターネットの関連サイトに出ているが、8件という情報はすでに過去のようで現在も五家寶を作っている可能性のある店舗は、花堤(はなつつみ)、梅林堂、田中製菓の3軒のようだ。

しかし、この情報も変わっているかもしれないので今も本当に五家寶を製造しているかどうかはいずれ確認したい。

なお吾輩は今のところ、花堤、梅林堂、田中製菓の五家寶は市場では見たことがない。

仮にその3件を数に入れるならば紅葉屋本店と今回の多祢仁で合計5件になる。

3.多祢仁(たねに)の五家寶

さて今回は多祢仁の五家寶の話だ。

吾輩の経験では先の紅葉屋本店の五家寶との二種類の比較しかできないのだが、結論から先に言うと、紅葉屋本店の五家寶よりも今回の多祢仁の五家寶の方がソフト感、香ばしさ感で圧倒的に上位であった。

今後五家寶を買って食べるなら吾輩の場合多祢仁の五家寶しかあり得ないとなった。

(ただ、これは吾輩の趣向からの意見であり良い悪いの話ではない。味覚と趣向は人それぞれだ。)

惜しむらくは、多祢仁の五家寶は現地の製造元兼販売店の本拠地に出向かねば手に入らないことなのだ。

多祢仁の五家寶はまず駅の売店などでは売っていない。

ごく稀に有名百貨店の物産イベントのような時に僅かに売りに出される程度だそうな。

まずは製造元の店舗以外で手に入れるには不可能と思っておいた方がいいのだ。

多祢仁本店は熊谷駅から徒歩10分程度ではあるが、そこの五家寶が食べたければ熊谷駅で下車する機会と買いに行く時間を確保しておかねばならないということになる。

ま、吾輩の場合は、食べたけりゃ万障繰り合わせて行くに決まってるのだ。

(ちなみに多祢仁の公式サイトではお取り寄せが可能となっているので遠方の人は公式サイトからのネット注文もありだ。)

4.多祢仁の五家寶の美味しさの秘密

まずきな粉が自家製粉だ。

このことは、きな粉が一番香ばしい最良の状態で五家寶の外側の餡を作ることができるということだ。

その青大豆は山形から取り寄せていると、当日店舗で対応してくれた女将さんが話してくれた。

もうひとつの黄色いきな粉の方は外見が赤い小豆色の紅大豆から作っている。
(下の写真参照:写真左側の瓶の中)

左:外皮が赤い大豆。
中央とかごの中:五家寶紅大豆と青大豆の小袋2本入り税込120円
右:太巻き(明治時代はこの太巻きが標準サイズだった)(店内で撮影)

大きい小豆のように見えるのだが中身は一般的な大豆の色なのできな粉は普通の黄色いきな粉だ。

この黄色いきな粉の五家寶もこの店舗で買うことができる。

多祢仁の五家寶(黄色いきな粉の小袋)
2本入120円
多祢仁の五家寶(黄色いきな粉の小袋)
2本入り税込120円
多祢仁の五家寶(黄色いきな粉の小袋)
2本入り税込120円
多祢仁の五家寶(黄色いきな粉の小袋)
2本入り税込120円

5.五家寶の作り方

きな粉に糖蜜と水飴を入れて混ぜ、五家寶の外側を包む生地を薄く伸ばす。

中心部分の白い粒々はあられ種ともいい、この種から古い製法で五家寶を作っているのは熊谷市内でも数件とのことだ。

餅米から作られた細かなあられだが、この種を作るだけで4日間かかるという。

1日目、餅米を研いでよく水切りをした後、粉にする。

2日目、餅粉を蒸し上げ餅に搗き、水あめを加えて二度搗きをしてその餅を1mm位の厚さに延ばし乾燥させる。

3日目、前日延ばした餅を1mm角に切り揃えてさらに乾燥させる。

4日目、完全に乾いた種を釜で炒ると丸く膨らみあられ種になる。

このあられ種を棒状にしてきな粉の生地で包むのだが、その作業は素手ではなく「寄り板」(または「のし板」)という細長い板でバランスをとるように前後に動かして細い棒状に伸ばしていく。

こうして出来上がった五家寶は香ばしいきな粉に包まれサクサク感と口溶けの良さが絶妙で素晴らしいあられ種の食感となるのだ。

※以上作り方については多祢仁公式ウェブサイトと「ニッポン全国和菓子の食べある記」畑主税著を参照した。

6.店名「多祢仁(たねに)」の意味

「たね」と読ませる「多祢」は元々中心部分を示す「種」から来ている。

「たね」の読みを縁起のいい漢字に当てたものだ。

また「仁」は2代目店主の名前の一文字とのことだ。

(以上、多祢仁の6代目予定?の息子さん談。2025/10/15電話で確認)

7.店舗では製造作業が見れる

店舗内からガラス張り窓を通して製造作業を見ることができる時間帯があるので、見たい場合はあらかじめ電話で訊いてから訪問日時を決めればよさそうだ。

あいにく吾輩が初めて訪ねたこの日は作業は行われていなかった。

元々きな粉大好きな吾輩は、この五家寶は大いに気に入ったのでそのうちまた熊谷まで買いに行くつもりだ。

その時事前に電話連絡して時間が合えば作業風景を見させていただくつもりだ。

多祢仁は閑寂な住宅地にひっそりとある

8.伝統の100年フード

100年フードのポスター(店内で撮影)

文化庁が決める埼玉県の江戸時代から続く郷土の伝統100年フード部門でお菓子として唯一五家宝が選ばれたのが令和3年(2021年)だ。

多祢仁の五家寶だけでなく熊谷地域の他の製造元を含む五家宝全体への選定だが、ほとんどが料理の中で唯一のお菓子でしかもそれが五家宝というのは実に誉れ高いことだ。

(おわり)

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