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映画ちいかわ「人魚の島のひみつ」の感想 2025.07.24封切り 映画日記 2026.07.29

<※注意>
ややネタばれ記事だから気にする人は読まないでほしい。

映画ちいかわ「人魚の島のひみつ」

<序>

2026年7月24日封切りの映画ちいかわ「人魚の島のひみつ」を2026/07/29に観たのでその感想を少し述べる。

映画ちいかわ「人魚の島のひみつ」の感想

「映画ちいかわ」について、「後味が悪い」「映画を観た人はお通夜のような気持ちになる」などのようなネット評が飛び交っているようだが、吾輩はそんな感覚は一切なく、物語は人間社会の本質を表現したとても興味深い文学作品だと感じた。それをカワイイキャラクターで表現した作品がこの「人魚の島のひみつ」なのだ。

映画を観てどう感じようが各人の自由だが、それを他人に言って先入観を持たせるような言動はおせっかいだ。ましてや同席していた子供に説明したり気を遣ったりする親の態度は必要ない。子供は子供の能力の範囲で理解し、「うさぎの寝顔がカワイかった!」などの感想で充分だ。

今観た子供も人生経験を積んで大人になれば思い出して自然とわかることで、今無理に子供がわかる必要はない。

ただ、敏感な子供なら恐怖やこの世の無常をうすうす感じるだろう。それだけで上出来だ。大人でも知能や性格の差で理解度や理解の仕方が異なるだろう。それでいいのだ。

常に悠々自適なうさぎがピンチの時にも決して深刻にならず、いつも呑気な表情で行動し、寝る時は気持ち良さそうに白目を剥いて鼻ちょうちんを膨らませている姿がともかくカワイかった。
いろいろな料理が出てきてそれらがいちいち美味しそうで何度もお腹が鳴った。

この文章こそ自分の感想を人に押し付けるわけではないが、自分の感想を少し言ってみると、この「映画ちいかわ」はナガノさんの集大成の傑作で、格調高い純文学作品だと感じたのだ。

美味しい話やカワイイ姿の中に人間の慟哭が潜められていた。

観終わった瞬間、吾輩は後味がスッキリし、とても満足した。ネットに飛び交う軽佻浮薄な噂話と吾輩の感想は真逆だった。

吾輩は他人の感想や評判をできるだけ遮断していたので、内容をほとんど知らず、ひたすら純な気持ちで観た。

封切り5日目で観たのも、時間が経つにつれ他人の感想を否応なくどんどん目にしてしまって、観る前から先入観を持ちたくなかったからだ。

繰り返すようだが、この「映画ちいかわ」には可愛く美味しい中に人間やこの世の慟哭が潜められていた。

わからない人は深く考えないで表面だけ見てああカワイイと思っておけばいいだろう。それで充分だし詮索なんかする必要ない。

登場人物たちはカワイイけど、内容は軽くなくて重く濃い。だから純文学作品だと吾輩は言いたいのだ。そんな重厚な文学作品なので完全に大人向けの芸術作品だし、芸術作品の多くがそうであるように見る人の感じ方は千差万別だしわかろうとしなくていいしわかる必要もない。

吾輩にとっては楽しくカワイイ映画であって後味も良く、たいへん面白い映画だった。

ナガノさんへ、この映画は大成功ですな。他の歴史的な芸術作品と同様に永遠に朽ちない作品であり、単純な面白さ可愛さ怖さなどの非日常の刺激を感じて終わるだけの薄っぺらい動画作品ではないことは確かで、そのあたりはさすがナガノさんだ。常にこの世の中の矛盾やら虚無やらを訴えつつ可愛く表現しているのだ。

ちいかわの爆発的な人気はキャラクターたちがただ可愛いだけの単純な構造ではないことをこの映画が示していた。老若男女国籍関係なくヒト(人類)はこれからもさらにちいかわとその周辺キャラクターに惹きつけられあたかもウィルスのように伝播し、ファンはこれからも世界中にどんどん増え続けるであろうと確信している。

最後に一言、この映画はハッピーエンドで最後の最後のシーンでそれがわかる。だからそれまでの物語鑑賞中のいろいろな感情をそこでリセット出来るようになっている。後味悪くなったり暗い気持ちになったりして終了する映画ではない。話の途中で早とちりせずに最後の最後まで真剣に観ることだ。そうすれば後味もいい楽しくカワイイ映画だということがわかる。

(おわり)

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