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豆銀糖 御菓子司山善 盛岡市 和菓子なスクチャイ182 2025.12.03

和菓子なスクチャイ182 岩手県 > 盛岡市 

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


豆銀糖 御菓子司山善 盛岡市

御菓子司山善の「豆銀糖」
御菓子司山善の「豆銀糖」
御菓子司山善の「豆銀糖」

1.すはま(洲濱)

すはま(洲濱)が大好きで京都豆政の「すはまだんご」は子供の時から何度も食べているが、割と最近になって、その「すはまだんご」に似る素材の米沢の「時雨の松」に飛びついて買って食べた。(その時の記事参照

このたびは、盛岡市材木町の御菓子司山善の看板商品「豆銀糖(まめぎんとう)」がすはまの一種と知り、喜んで買って食べたのだ。

2.駅ビルの山善

山善本店が盛岡駅から500mほどとわりと近いので、最初は徒歩でそこへ行くつもりにしていたのだが、駅ビル内を歩いている時に偶然山善の直営店と出くわした。

山善が駅ビル内に出店しているとは知らなかった。

でも、本店の方が生菓子があったり種類が多かったり小分けで売っていたりして行く価値がありそうだ、と思った。

駅ビル内の小さめの店舗はあくまで見るだけ、と割り切って吾輩は店舗に近づいた。

そこには欲しかった「豆銀糖」はもとより「からめ飴」もその他の生菓子など多種多少なお菓子があった。

こんなに簡単に買えるものかと拍子抜けしたが、いや、それでも本店に行ったらもっとすごいものが並んでいるのだろうと思い、そのことを店員さん直接訊いてみた。

すると、正直に言って駅ビルのこの店舗と同じ、と言い切ったのだ。

例えば朝生菓子も朝のうちは本店と同じ種類があるとのことで、実際に吾輩が行った時には目の前にまんじゅうやすあま(素甘)など多種多様な生菓子が並んでいた。

吾輩が訪れたのは朝の10時過ぎだったので、開店からそんなに時間が経っていなかったのだ。

時間が経てば生菓子は売れてしまうだろうし、さすがに在庫数は本店よりも少ないとのことだ。

しかし今買うなら本店と変わらないものがここで買えるのだ。

駅ビルで買い物するとJREポイントが貯まる吾輩には、外の店で買い物するよりはちょっとお得な気分だ。

また確実にクレジットカードが使えるのが駅ビルのお店だ。

目的の「豆銀糖」も「からめ飴」が想像よりも小さなものだったので、先に買っても荷物になるほどではなかった。

しかし「豆銀糖」と「からめ飴」が思っていたよりもかなり小ぶりだったので、もしかするとこれらは駅ビル店舗のお土産用で、持ち帰りに便利な小さい特別ヴァージョンかもしれないと思った。

本物はもっと大きな普通サイズで、それらは本店でしか買えないのではないか、と思ったのだ。

そのことを直接店員さんに訊いてみると、店員さんは、この小さいサイズが普通サイズで大きさは江戸時代から変わらない、と言った。

なんとも本物が目の前にあることが嬉しくなり、やっぱり外を500mも歩いて往復してくるより、今目の前のものを買った方がなんぼか楽だし目的も達成する、と思い始めた。

そもそも今日は雨模様で結構風もあるようで外は寒いのだ。

ずぼら精神も芽生えてきた。

そういうわけで、今回は駅ビルで甘んじさせていただこう、となった。

「豆銀糖」と「からめ飴」はどちらもそれぞれ税込で270円だ。

他に盛岡名物というお菓子や生菓子を数点買った。(他のお菓子は別記事で紹介予定)

3.食べた

御菓子司山善の「豆銀糖」
御菓子司山善の「豆銀糖」
御菓子司山善の「豆銀糖」

原材料が砂糖と水飴ときな粉だけで出来ている「豆銀糖」はいわゆる「すはま(洲濱)」であるが、竹の皮の包みを解いてみると緑色の棒状のものが出てきた。

これを齧れば良いのだろうか?

五代目三遊亭円楽さん(馬の顔の人)のように、吾輩も羊羹を棹のまま齧って食べるのが好きなのだ。

棹状のものを見ると齧りたくなってくる。

和菓子界のアウトローと呼ばれてもいいから羊羹と同じようにこの「豆銀糖」も齧って食べるか。

大きさからして齧れば2、3口で食べ終わりそうだ。

・・・しかしこの記事用の写真を撮るために、まずはこまごまと切ってみた。

それを爪楊枝に刺して食べるのが本来の食べ方かもしれない。

そもそも切った方が上品そうに見える。

・・・うまい!

想像以上にうまいのだった。

大好きな京都の「すはまだんご」の棒状版だ。

ひと口で吾輩の好物菓子に決まった。

吾輩の「繰り返し食べる和菓子リスト」に加えた。

お値段も税込270円は手頃だ。

しかも盛岡駅から一歩も外に出ることなく買えるのだ。

濃い緑色だが合成着色料は使っておらず、青大豆の天然の色なのだそうだ。

そこのところも大いに気に入った。

京都の「すはまだんご」も米沢の「時雨の松」も合成着色料を使っているので、その点この「豆銀糖」は天然でこの色なのが素晴らしいではないか。

甘さもほどほどでちょうどいい。

「時雨の松」は吾輩には甘すぎだった。

「豆銀糖」は京都の「すはまだんご」と食感はほぼ同じで大いに気に入った。

4.「豆銀糖」について

「豆銀糖」は盛岡に江戸時代から伝わる郷土菓子で、山善はその伝統的な味を守り続けている代表的なお店の一つだ。

脂肪分が少なく風味が豊かな「青大豆(青きな粉)」に水飴と砂糖を加えて丹念に練り上げたものだ。

京都の伝統菓子「洲濱(すはま)」に似ており、きな粉の香ばしさと素朴で上品な甘みが特徴だ。

弾力があるわけではないが、噛むと「シャリッ」と「しっとり」が共存するような、きな粉の塊がほぐれるような独特の食感がある。

江戸時代の通貨「豆板銀(まめいたぎん)」が名前の由来になっているとのことだ。

当時、女中たちの贅沢を戒めるために殿様が与えた「銀と鉛の延べ棒(豆銀)」が、柔らかく切り取って使えたことから、その形を模してお菓子にしたというユニークな逸話があるそうな。

5.「御菓子司山善」について

岩手県盛岡市の、駅から川を渡った向こう側の材木町に本店を構える「御菓子司 山善(やまぜん)」は、盛岡の歴史と文化を大切に守り続けている名店だ。

明治42年(1909年)創業の山善は、盛岡の伝統的な商人の街である「材木町」に本店を置いている。

盛岡出身の第19代内閣総理大臣原敬の座右の銘「宝積(ほうじゃく:人に尽くして見返りを求めない)」を冠したお菓子「宝積」を製造するなど、地域の歴史的人物を敬う姿勢でも知られている。

現在、材木町で毎週土曜日に開催される街頭市「よ市(よいち)」では、焼きたてのみたらしだんごを販売し地元の人々や観光客に親しまれている。

6.山善のその他の商品

山善には「豆銀糖」以外にも盛岡の歴史を感じさせる銘菓が揃っている。

6.1.からめ餅

くるみが入った甘じょっぱい餅菓子。金の精製作業「からめる」から名付けられた。(別記事で紹介

6.2.もりおか絵巻

美智子皇后陛下(当時)がお買い上げになられたことで知られる、上品な羽二重餅。(こちらも別記事で紹介予定)

6.3.虎舞(とらまい)

盛岡城の虎伝説をイメージした、虎模様の皮で粒あんを挟んだ和スイーツ。

7.「豆銀糖」の他の製造者

盛岡には山善の他にも「豆銀糖」を作るお店(翁本舗など)があり、食べ比べを楽しむのも一興だ。

(おわり)

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