「本当はどうしたいかわからない」が、「まずこれをやってみたい」に変わるまで
「本当はどうしたいのかわからない」
そんなことはありませんか?
やりたいことを考えているのに、
考えれば考えるほどわからなくなる。
周りの人の意見を聞くと、
「そうだよね」と思う。
でも、一人になると、
「……で、私はどうしたいんだろう?」
となる。
私も、以前はそうでした。
でも今、振り返ってみると、
自分の中に答えがなかったわけではなかった。
ただ、自分の言葉を聴く時間が
足りなかったのかもしれません。
私は、話すことが得意だと
思っていました。
私はコールセンターのオペレーターとして、
セールスの仕事をしています。
毎日、たくさんのお客様と話します。
それを5年間続けて、
これまで約38,000人のお客様と話してきました。
自分でも驚いてしまいましたが
私にとっての38,000人は、
故郷の市の人口に匹敵します。
だから私は、
「セールスは、上手に話すことが大事」
そう思っていたんです。
でも、長く続けるうちに、
あることに気づきました。
本当に大切だったのは
話すことではなく、
聴くことだった。
お客様が何を求めているのか。
何に困っているのか。
何を言おうとしているのか。
そして、
まだ言葉になっていない気持ちは何なのか。
こちらが一生懸命話すよりも
製品説明をスラスラ話せるよりも
まず、
相手の話を聴く。
すると、
不思議なくらい相手のことが見えてきます。
「この方に必要なのは、これだ」
そう、わかるようになっていきました。
そして私は、セールスを通して
人は、話を聴いてもらうことで、
自分が何を求めているのかに気づくことがある。
そんなことを、
体験として学んだのだと思います。
そして、あとになって気づきました。
「聴く」は、セールスだけじゃなかった。
以前から学んでいるグリーフケアでも、
同じだったのです。
痛みを抱えている人に
「こうしたらいいですよ」
と、すぐに答えを渡すのではない。
まず、その人の痛みに寄り添う。
話してもいい。
話さなくてもいい。
ただ、その人のそばにいて、
その人の言葉を待つ。
そして、出てきた言葉を聴く。
「あれ?」
これって、コールセンターでやっていたことと、
どこかつながっている。
そう思いました。
そして、さらに今
私は「書くこと」と「対話」を
しています
書いてもらった言葉を読む。
その言葉について、一緒に話す。
「本当は、どう思っているんだろう?」
「本当は、どうしたいんだろう?」
そんなふうに、
その人の中にある言葉を一緒に見つけていく。
そこで、ようやくわかったんです。
私はこれまで、
「人と話すことが得意」
だと思っていました。
でも、それは違ったようです。
私の強みは、
話すことではなく、聴くことでした。
そう気づいたとき、
これまでの経験が一本につながったような
感覚がありました。
コールセンターで約38,000人のお客様と話したこと。
グリーフケアを学んだこと。
そして、今、
書くことと対話をしていること。
全部、
「その人の中にある言葉を、一緒に見つける」
ことにつながっていたのです。
書く対話をすると、どうなるのか。
たとえば、
「本当はどうしたいのかわからない」
という方だったら。
まずは
思っていることを書いてもらいます。
きれいな文章じゃなくていい。
まとまっていなくてもいい。
「こうしなきゃ」
「普通はこう」
「周りがこう言うから」
そんな言葉でもいい。
書いて、話して、
その言葉を一緒に見ていきます。
すると、その奥から、
「本当は、私はこうしたかった」
という言葉が出てくることがあります。
さらにそこを、一緒に見ていくと
「何をしたらいいかわからない」
が、
「私、本当はこれが嫌だったんだ」
になり、
そこから、
「じゃあ、こっちはやってみたい」
に変わっていく。
私が答えを出したわけではありません。
自分の中から、答えが出てきます。
だから、その先の一歩も
「誰かに言われたから」
ではなく、
「自分で決めたから」
になるのです。
実際に、
書きたいことが「ない」と
思っていた奈穂子さんが、
「うららさん、書きたいことが出てきました」
「お客様のために思っていることをもっと書きたい」
と、嬉しそうに報告してくださいました。
私は、この瞬間がとても好きです。
「なかった」のではない。
もともと、その人の中にあった。
ただ、
一人では見つけにくかっただけ
なのかもしれません。
だから、
誰かに答えを教えてもらうのではなく、
自分の言葉を聴いてもらう。
すると、
「どうしたらいいんだろう」
と悩んでいたことが、
「まず、これをやってみたい!」
に変わっていく。
誰かの正解ではなく、
自分の言葉で決められるようになる。
自分で決めた一歩だから、
「やってみたい」と思える。
そして何より、
「私、ちゃんと自分のことをわかっていたんだ」
と思える。
私は、そんな時間を一緒につくりたいと
思っています。
自分で決められるようになると、
不思議と「やってみたい」
が出てきます。
大きな決断じゃなくていい。
「まず、これをやってみたい」
その小さな一歩が見えてくるだけで、
人は少し前を向けるようになるのだと思います。
私は、何かを教える人というより
その人の中にある言葉が出てくるまで、
一緒に聴く人でありたい。
これまで38,000人の方と話してきた経験は、
もしかしたら、
これから出会うあなたと対話するために
あったのかもしれません。
もし今、
「本当はどうしたいんだろう」
と、一人で考えていると、
同じところをぐるぐるしてしまうことがあります。
そんなときは、まず書いてみる。
そして、その言葉を誰かと一緒に見てみる。
話しているうちに、
「あ、私が言いたかったのはこれだ」
という瞬間がやってくることがあります。
そこから、自分でも忘れていた言葉が、
ふっと出てくるかもしれません。
あなたの中には、
あなたにしか見つけられない言葉があります。
私は、その言葉を
一緒に探す人でありたいと思っています。
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ありがとうございました。
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