【マイ・フィクション第3話考察④】二宮祐介はなぜ“匂い”を嗅いだのか?──覚悟と記憶に刻む父の選択
※第3話までのネタバレを含みます。
※作中の情報をもとにした個人的な考察です。
第3話、二宮由梨の回想シーン。
二宮祐介(玉森裕太)が、息子・賢人の頭に顔を押し当て、匂いを嗅ぐシーンがある。
一見すると、子どもにメロメロな父親の、微笑ましく幸せなワンシーン。
だが、この行動には別の意味があったのではないだろうか。
二宮祐介
『いいにおいがするんだよ〜』
この言葉は、ただ愛おしさから出たものではなく、
「忘れたくない記憶を刻むための行為」だった可能性がある。
もし彼が記憶に関する研究に関わっていたとしたら──
そしてこの時点で、自分の記憶が書き換えられる運命を知っていたとしたら。
この瞬間の幸福を、視覚や聴覚だけでなく、“嗅覚”というより深く記憶と結びつく感覚で、意識の奥に焼き付けようとしていたのかもしれない。
さらに印象的なのが、この言葉。
『いつかくるのかな?賢人からおじさん臭がする日が?』
『はぁー考えたら泣きそう』
これは単なる未来への冗談にも聞こえるが、
「その未来を自分は見届けられない」という感情の裏返しとも捉えられる。
つまり彼は、すでに“別れ”をどこかで受け入れていたのではないか。
そして最後の言葉。
『いつか3人でお酒を飲むのが楽しみだな〜。それまでは俺たちも元気でいなきゃな』
これは、叶わないかもしれない未来への願いであり、
それでも手放したくない“希望”の表れにも感じられる。
このシーンは、
由梨の視点では
「何気ない幸せな日常」
しかし祐介の視点では
「別れを前に、記憶を刻もうとする時間」
として、まったく違う意味を持っていたのではないだろうか。
今後、伊川正樹が二宮祐介の記憶に触れていく中で、
感情と記憶がどのように繋がり、真相へと導いていくのか。
“匂い”のような些細なトリガーが、大きな記憶を呼び起こす鍵になる可能性もありそうだ。
第4話は、二宮祐介の“残された記憶”にも注目しながら楽しみたい。
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