「この会社だけで生きていくのか」——ミドル世代がたどり着いた、会社員と個人事業の「二足のわらじ」|つなぐキャリアインタビュー #1
会社員一本だった時代から、休職・リワーク、独立を経て、現在は会社員と個人事業を両立する小泉士郎さん。
「会社員か、独立か」の二択ではない働き方にたどり着くまでの転機と、これからのキャリアを伺いました。
「このまま、この会社だけで生きていくんだろうか」
長く会社員として働いていると、ふとそんなことを考える瞬間があります。
今の仕事が嫌いなわけではない。
でも、その先にあるキャリアを見たとき、
「自分も、本当にそこへ行きたいのだろうか」
と立ち止まってしまう。
今回お話を伺った小泉士郎さんも、そんな違和感を抱えた一人でした。
今回から始まる「つなぐキャリアインタビュー」では、さまざまな方の「現在・過去・未来」をたどりながら、仕事や人生の選択について伺います。
第1回のゲストは、小泉士郎さんです。
会社員と個人事業、二つの世界で働く
現在の小泉さんは、契約社員として会社で働きながら、個人事業として国家資格「技術士」の受験支援を行っています。
有料記事の発信や、1対1での個別指導などが主な活動です。
小泉さんは、会社を「リアルの世界」、オンラインを中心とする個人事業を「もうひとつの世界」と表現していました。
今では二つの世界を行き来していますが、最初からこの働き方を目指していたわけではありません。
「自分は何をして生きていきたいのか」
以前は会社員一本だった小泉さん。
けれど、役職者やその先のキャリアを見ても、「自分もそこを目指したい」とは思えなくなっていったそうです。
そして次第に、
「自分は何をして生きていきたいんだろう」
という問いが大きくなっていきました。
その後、休職を経験し、約1年間リワーク施設へ。
会社や組織から少し距離を置き、自分自身や働き方について見つめ直したことが、その後の大きな転機になりました。
「糸が切れたら、動くのは早い」
対談の中で印象的だったのが、この言葉です。
「ずっと悩んではいた。でも、あるところで糸が切れた」
周囲から見れば突然の決断でも、本人の中ではずっと前から始まっている。
迷っている間は動けなくても、腹が決まった瞬間、一気に景色が変わることがあります。
さらに、小泉さんはこう話していました。
「死んだように長生きするのは嫌だった」
もちろん、会社を辞めることが正解という話ではありません。
ただ、自分が感じている違和感や価値観を、ずっと無視し続けない。
そのことが、小泉さんの次のキャリアにつながっていきました。
独立だけがゴールではなかった
その後、小泉さんは個人事業を中心に活動します。
一方で、個人で仕事をしていると、売上にはどうしても波があります。
そこで現在は、安定した収入のある会社の仕事と、個人事業を組み合わせる形へ。
会社員か、独立か。
どちらか一方を選ぶのではなく、その時々の生活や価値観に合わせて組み合わせを変えていく。
これも一つのキャリアの形なのだと思います。
ミドル世代になると、これまで積み上げてきた経験もあれば、守りたい生活もあります。
だからこそ、全部を捨ててゼロから始めるのではなく、
「何を残して、何を変えるか」
と考えてもいいのかもしれません。
キャリアは、これからも更新していく
小泉さんは今後、少しずつ会社員として働く割合を減らし、個人で取り組む領域を広げていきたいそうです。
さらに、現在の技術士受験支援とは別に、やってみたいこともあるとのこと。
「やらないと我慢できないくらいになったら、一気に動くと思います」
一度決めたら完成ではなく、働きながら考え、試しながら変えていく。
小泉さんの話を聞いていると、ミドル世代のキャリアは「やり直し」ではなく、自分に合う形へつくり直していくものなのかもしれないと感じました。
続きは「AI時代の親子ラジオ」で
今回の記事では、小泉さんのキャリアの転機を中心にまとめました。
音声では、ここでは紹介しきれなかった当時の葛藤や、独立してから感じたこと、これからやってみたいことについても、もう少し詳しくお話ししています。
▼ AI時代の親子ラジオ|小泉士郎さんとの対談
「つなぐキャリアインタビュー」では、ゲストとしてお話しいただける方も募集しています。
これまでのキャリアを振り返ってみたい方、自分の経験が誰かのヒントになるなら話してみたいという方は、SubstackのDMからお気軽にご連絡ください。
▼ 桜川りえ|Substack
そして、みなさんは今、
「このままの働き方でいいのかな」
と考えることはありますか?
感じていることや、ご自身の経験があれば、ぜひコメントで聞かせてください。
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