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保育所等訪問支援、正直よくわかってなかった。でも、わが家にはすごくよかった


年明けから、保育所等訪問支援を利用している。
月2回。
娘の通っている保育園に、訪問の先生が来て、園での様子を見てもらう。
……と書くと、なんとなくわかる。
でも、利用する前の私は、
「で、何をしてもらえるんだろう?」
くらいだった。
正直、あまりピンときていなかった。
通っている療育先から、
「空きが出たので、いかがですか?」
と声をかけてもらって、
「やれることが増えるなら、ありがたいです」
くらいの温度感で始めた。
ところが。
これが。
すごく我が家にはよかった。


お迎えの時間だけでは、わからないことがある


保育園の先生からは、毎日コメントをもらっている。
こちらからお願いして面談をしてもらうこともある。
必要なときには、園での様子を詳しく教えてもらえる。
それでも。
お迎えの時間って、短い。
先生も忙しい。
こちらも娘を連れて帰らなければならない。
「今日どうでした?」
「元気でしたよ」
「そうですか、ありがとうございます」
で終わることも多い。
いや、もちろん、それで十分な日もある。
でも、
「最近、園ではどんな感じなんだろう」
と気になることはある。
だからといって、
「今週の様子を1時間くらい詳しく教えてください」
と毎週お願いするほどでもない。
この絶妙な、
聞きたいけど、わざわざ面談をお願いするほどではない
というところ。
そこを、保育所等訪問支援が埋めてくれた。


「今月は朝、来月は給食」


訪問支援では、園で実際に娘の様子を見てもらえる。
しかも毎回、同じ場面ではない。
今月は朝の時間と遊びの時間。
来月は給食と公園。
そんなふうに、いろいろな活動の様子を見てもらえる。
これがありがたい。
家では見られない。
お迎えでも見られない。
でも、娘はそこで毎日過ごしている。
その時間を、外から見てもらえる。
そして、
「こういう場面では、こうしています」
と教えてもらえる。
なるほど。
娘、園ではそういう感じなのか。
家とは違う。
そりゃそうなんだけど、やっぱり面白い。
そして、困りごとも少しずつ見えてくる。


園の先生から「相談してみました」が増えた


これが、私にはかなり嬉しかった。
もともと、園の先生たちは娘のことを親身になって考えてくださっていた。
それが訪問支援が始まってから、さらに、
「娘ちゃん、〇〇の切り替えが難しいので、訪問の先生に相談して、これを試してみることにしたんです」
と先生のほうから提案してくださることが増えた。
……え。
そこまで考えてくださってるんですか。
ありがたいを通り越して、
拝みたい。
いや、本当に。
これまでだって、先生たちはいろいろ試してくださっていた。
でも、どうしても、
「これでいいのかな」
「こういうときはどうしたらいいんだろう」
と、探りながらの部分もある。
それが、訪問の先生が定期的に来てくださることで、
「この場面、ちょっと相談してみよう」
という場所ができた。
園の先生も、
「訪問の先生に相談できるので勉強になります」
と言ってくださった。
もう母、感涙。
娘。
周りに恵まれすぎでは。


園だけが頑張るわけじゃない


そして、そこで見えてきた困りごとを、今度は相談支援で相談する。
最近の家での様子。
保育園での様子。
本人が何と言っているか。
困っていること。
私たちが家で試したこと。
いろいろ話す。
そしてアドバイスをもらう。
「なるほど……」
となる。
目から鱗。
ぼろぼろ。
それを家で試してみる。
うまくいったら、
「これ、ちょっとよかったです」
と保育園や療育にも伝える。
逆に、
「これは全然ダメでした」
も伝える。
すると、また先生たちが考えてくれる。
なんだか、
園。
療育。
家庭。
相談支援。
訪問支援。
それぞれで娘を見てもらいながら、情報が行ったり来たりしている。


「SST、やってみませんか?」


そんな中、お友達関係のトラブルが続いた時期があった。
娘なりの主張が強く出る。
相手の気持ちを考えるのが難しい。
テンションが上がると、さらに難しい。
私も凹む。
保育園の先生から、
「SSTをやってみるのはどうでしょう?」
と提案された。
この時点で、
先生、素敵。
いつもありがとうございます。
である。
SSTは、療育でも以前からやっている。
静かな環境なら、できる。
話も聞ける。
「こういうときはどうする?」
と聞けば、
「こうする」
と答えられる。
ところが。
実際にお友達と遊んでいる。
本人も楽しくなっている。
テンションが上がっている。
「今、私がやりたい!」
が強くなっている。
こうなると、
さっきまでできていたことが、
どこかへ行く。
……どこへ?
母にもわからない。
だから先生に、
「療育でもSSTはやっています。ただ、静かな環境ならできるんですが、実際にお友達といるときや、本人のテンションが上がっているときは難しくて」
と伝えた。
すると先生が少し考えて、
「やってはいるんですね。じゃあ、実際にお友達と接するときに練習を繰り返す経験が必要なんですね。訪問の先生にもやり方を相談してみますね」
と言ってくださった。
その瞬間だった。
なんというか。
娘の周りが、

ひとつのチームになった

ように感じた。

点だったものが、線になった感じ


療育では療育の先生が娘を見る。
保育園では保育園の先生が娘を見る。
家では私たち夫婦が娘を見る。
それぞれの場所で、それぞれに娘のことを考えている。
もちろん、以前から情報交換はしていた。
でも、訪問支援が入ったことで、
「この場面は園ではこうです」
「家ではこうです」
「療育ではこうです」
というものが、少しずつつながっていった。
点だったものが、線になった感じ。
そして、
「じゃあ、ここでこういう練習をしてみよう」
「家ではこうしてみます」
「園ではこうしてみます」
となっていく。
これが、私にとって保育所等訪問支援を利用して一番大きかったことだった。

もちろん、全部うまくいくわけではない


ここまで書くと、
「じゃあ、訪問支援を使えば困りごとが解決するの?」
となりそうだけど。
もちろん、そんなことはない。
先生たちがたくさん考えてくださっても、うまくいかない日はある。
朝は相変わらず母子分離が課題。
保育園の入口で、
「行きたくない」
となる日もある。
運動会の練習だって、
ちゃんと参加できるのか、
まだわからない。
たぶん当日まで、
「どうなる?」
である。
でも。
困ったときに、
「どうしよう。私たちだけで考えなきゃ」
ではなくなった。
これが大きい。
「最近こうなんです」
と言える人がいる。
「じゃあ、園ではこうしてみましょうか」
と言ってくれる先生がいる。
「それなら家ではこうしてみましょう」
と一緒に考えてくれる人がいる。
そして、うまくいかなかったら、
「やっぱりダメでした」
と言える。
また考える。
それでいい。

娘の周りに、考えてくれる人がいる


保育所等訪問支援を利用する前は、
「やれることが増えるなら、まあお願いしてみよう」
くらいだった。
まさか、
娘を見てもらう場所が増えることより、娘を考えてくれる人たちがつながること
が、こんなに大きいとは思っていなかった。
保育園。
療育。
家庭。
相談支援。
訪問支援。
それぞれの場所で、娘を見ている。
でも、バラバラではない。
「最近どうですか?」
「園ではこうでした」
「家ではこうでした」
「じゃあ、こうしてみますか」
そんなやり取りが少しずつつながっている。
それが、親としてものすごくありがたい。
娘が毎日完璧にできるようになったわけではない。
困りごとも、まだまだある。
母子分離もある。
行事も不安。
たぶん、これからも、
「……どうする?」
は何度もある。
それでも。
娘の周りに、
一緒に「どうする?」を考えてくれる人たちがいる。
これは、かなり心強い。
そして私は今日も、
「先生方、本当にありがとうございます」
と心の中で何度も拝んでいる。



保育園にお願いしたいことをうまいこと伝えるやり方

夫婦で同じ方向を見て育児するために我が家で実践していること


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