試算表CSVを入れるだけ。売掛金・在庫・仮払金の異常をClaude Codeで拾う【テンプレ配布】
私は公認会計士ですが、エンジニアではありません。
ターミナル、Python、Markdown。少し前まで、どれも自分の仕事とは遠い世界だと思っていました。
それでもClaude Codeの有料プランに入りました。
せっかくお金を払うなら、仕事で使えるところまで持っていきたい。できれば月額料金くらいは、自分で回収したい。
そこで最初に選んだのが、月次試算表の一次レビューです。
試算表レビューには「判断」と「繰り返し作業」が混ざっている
試算表を見る仕事は、AIに丸投げできるほど単純ではありません。
一方で、最初に確認することには、かなり共通点があります。
借方と貸方は一致しているか
前期から大きく動いた科目は何か
仮払金や仮受金が残っていないか
売上の伸びに比べて売掛金が増えすぎていないか
売上原価があるのに棚卸資産がゼロになっていないか
これらを人間が毎回ゼロから拾うのではなく、AIに確認事項のたたき台を作ってもらえないかと考えました。
Claude Code用の「月次レビュー担当」を作った
今回作ったのは、会計システムから出力した試算表CSVを読み、月次レビューを作成するClaude Code用プロジェクトです。
中には次のものを入れています。
毎回守るルールを記載した CLAUDE.md
/monthly-review で呼び出せる専用Skill
貸借一致と増減を検算するPowerShell・Pythonスクリプト
公認会計士の視点で整理したレビュー基準
架空の試算表サンプル
自社データへ置き換えるための会社情報ひな形
Claude Code公式ドキュメントでも、CLAUDE.md はプロジェクトごとの指示を毎回読み込ませる仕組み、Skillsは繰り返す手順をまとめる仕組みとされています。
架空の試算表24科目で試してみた
今回は実際のクライアントデータではなく、私が作った架空の試算表を使いました。
当期の借方・貸方は各45,200,000円、前期は各41,400,000円。貸借はどちらも一致しています。
そのうえで、意図的に確認したい論点を入れました。
Claude Codeに次の1行を入力します。
/monthly-review samples/trial_balance_sample.csv
結果として、主に次の3点が抽出されました。
1. 仮払金900,000円
重要性基準を500,000円に設定していたため、仮払金の内訳、発生日、精算予定日の確認が必要とされました。
2. 棚卸資産0円
売上高20,000,000円、売上原価12,000,000円が計上されている一方、商品残高が0円です。
これだけで誤りとは言えませんが、棚卸方法を変更したという会社情報と合わせて、振替や計上漏れを確認する質問が作られました。
3. 売掛金70.0%増、売上17.6%増
売上の伸びより売掛金の伸びが大きいため、大口顧客別残高、入金状況、期日超過額を確認する質問が作られました。
Windows環境ではPowerShell版の機械チェックが動き、当期・前期とも貸借差額0円を確認してからレビューが作成されました。
一番大事なのは「誤りを断定させない」こと
AIに会計データを見せると、もっともらしい理由を勝手に補ってしまうことがあります。
そのため、この仕組みでは次を明示しています。
「誤り」と断定しない
実際の金額と増減率を示す
不足情報を明記する
補助元帳や証憑がなければ判断しない
最終判断は人が行う
つまり、AIに会計判断を任せるものではありません。
人が見るべき場所を先に絞るための道具です。
freeeなどへ直接書き込まない理由
今回は、会計システムのAPIと接続して仕訳を自動登録する仕組みにはしていません。
最初から書込みまで自動化すると、明細との紐付け、二重計上、権限管理など、別のリスクが生じます。
まずはCSVを読み取るだけに限定し、元データを変更しない設計にしました。
このテンプレートが向いている人
Claude Codeを契約したものの、何に使えばよいか迷っている人
月次試算表の確認を効率化したい経営者・経理担当者
会計事務所でチェックのたたき台を作りたい人
プログラムは書けないが、自分専用のAI担当者を作ってみたい人
逆に、AIだけで会計・税務判断を完結させたい人には向いていません。
今回配布するもの
購入者向けに、実際に使用したプロジェクト一式をZIPで添付します。
CLAUDE.md
/monthly-review Skill
Windows標準のPowerShellとPythonに対応した検算スクリプト
レビュー基準
サンプルCSV・Excel
会社情報の記入例
READMEと免責事項
公開記念価格は980円です。内容を追加・改善した段階で1,480円に変更する予定です。
ここから先は
¥ 980
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