エッセイ:叱りたくない育児なんだよなぁ
昨晩、娘を叱ってから、まだ気力が戻らない。
図書館から借りてきた本を長女と次女は読みながら遊んでいた。
食べ物が載っていて、それを食べるフリをするという、遊び。
手でとってむしゃむしゃ。
手でとってむしゃむしゃ。
手でとって、の動きで、本のページがすこし歪むのが見えた。
図書館から借りてきた本だから、大事にしないとダメだよ、と注意する。
言っても聞かない。
ページをめくると、新しい食べ物が出てくるので、また食べるフリをしたくなるのだ。
どんどん2人でエスカレートしていく。
その分、力もこもって、ページの歪みが増える。
折れ線がつくのではないかと、心配になる。

また、注意する。
本を大事にしないと、これから貸してくれなくなっちゃうよ。
止めない、こっちの声が聞こえてないみたい。
少し声を荒げて注意する。
大きい声を出してみる。
それでも止めず、勢いは増していった。
このままではページを破ってしまいそうだった。
本を取り上げることも考えたけれど、2人の頭をはたいた。

驚いた顔でこちらを見て、みるみるうちに目に涙が溜まり、泣き出した。
本は守られた。破れていないし、ページについた跡もひどいものではない。
でも、なにかを守れなかった気がした。
さすがに自分達が悪かったと思ったのか、次女はすぐに謝りに来た。
長女は、最近言い訳をするようになった。それも成長。
少し時間が掛かったけど、最終的にごめんなさいができた。
叩いてごめんね、と返すのか迷った。
けれど、今回はそのままにしてみた。
何度言っても止めない状況で、親としてどうすればよかったのか、まだ答えが出ていない。
叩きたくないし、叩くことが良くないことも重々わかっている。
別の手段もあった。
本自体を取り上げる。
Youtube見ようか、お菓子食べようか、など別のもので気を引かせる。
ただ、それだと「他人から借りたものを大事にしない」という行動を直すことにはならない。
優しい言葉で、ダメだよね?大事にしようね。
みたいなので終わるんだったら、どんなに良いだろうか。
叱りたくない育児なんだよなぁ
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