日記 漫画
小さいころ、漫画に親しんでこなかった。本を読んでいた。
大学に入ってやっと、自分から漫画を読むようになった。
休日の今日は友人とランチに出かける予定だったのだが、急にキャンセルになった。外は雨で出かけるのも億劫になってしまったので、漫画を読んだり描いたりして過ごした。
今は『3月のライオン』を読んでいる。
しばらくの間、少年漫画に挑戦していたのだが、挫折してしまった。『NARUTO』『HUNTER×HUNTER』『ONE PIECE』。どれも肌に合わないというか、飽きてしまったというのが正直なところだ。こんなこと言うと、いろんなひとから怒られてしまいそう。渋い顔をするであろう友人の顔が浮かぶ。
そうして本棚をさまよっていたとき、『3月のライオン』を見つけた。
タイトルは知っていたけれど、もちろん読んだことはなかった。
文体が馴染みやすい。小説っぽい方が自分にはとっつきやすい。
モノローグが多く、風景描写がとても丁寧。
自分も東京の川が好きなので、月島あたりの景色が描かれるのはとてもうれしい。隅田川の風の匂い、河岸の倉庫、古くて生活感ある街並み、荒川の大きな川幅、神田川沿いの総武線、自分も肌で感じたことがある。落ち込んだとき、夜の河岸に行くひなたは自分と同じだ。
小学生のころだが、自分も学校の屋上へ上がる階段で休み時間を過ごしていた。一人でご飯を食べるほどではなかったが、誰かと一緒に休み時間を過ごすことは少なかった気がする。休み時間には必ず教室から外に出る決まりがあり、自分の席で本を読んでいることができなかったので、誰にも見つからない場所を求めてたどり着いたのが屋上近くの階段だった。正確には、体育館のギャラリーに出る数段の階段で、そこだけくぼんでいて身を隠せた。他にも、屋上の菜園スペースで本を読んでいたこともある。花壇がたくさんあって走り回ったりできないため、誰も来なかった。誰かにいじめられていたわけではない。一人で過ごしたかった。でもさみしかった。誰か自分のことをわかってくれる人が欲しいと、ずっと願っていた時期だった。
主人公の対戦相手になる棋士たちの描写が好きだ。
特に「たすき」の話。「たすき」というのは、老齢の棋士に対して長年かけられてきた「俺達の分まで頑張ってくれ」という期待。いつの間にか一緒に走っていた仲間たちはいなくなり、ついには一人になってしまった。期待の声をかけた方は縛り付ける意図はなくても、言われた方は重く絡め取られそうになる。たすきは身動きがとれないほど重いものだが、逃げ出さないように縛り付けてもくれる。
ある博士課程の女性の先輩が言っていたことを思い出した。
博士課程まで自分の意志で残ってきたような気になっていたが、よく思い出すと中学生の頃から様々な事情で進路を諦めざるを得なかった女子に"私の代わりに頑張って"と一種呪いを吐かれて残らざるを得なくなった感じもある
どんな世界でも、続けていく先にはこういうことが待っているのかなと思った。
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