「3つの的」ワーク〜用語解説〜

皆様はこんな経験ありませんか?

会議やプレゼンテーションで、専門用語を部署外の人に説明するとき。

「この言葉、相手は理解できているかな?」「どこまで詳しく説明すればいいんだろう?」と、曖昧なままに言葉を連ねる。

そして終わった後に「結局この説明の仕方でいいのか分からなかった…」「伝わっているのか気掛かり…」と不安になる。

もしくは、「分かってくれただろう」と思っていたにもかかわらず、後日解説したはずのことを改めて質問されてがっかりしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

そのような経験はなるべく減らしたいですよね。

なんとなくで用語解説していませんか?

もしかすると、「”用語解説スキル”は研修講師や専門家が持つべきもので、私には関係がない」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、日常の会話の中でも「言葉の意味を分かりやすく説明できる力」が役に立つ場面は多いです。

例えば、

  • 同僚との雑談で「AIエージェントの意味は?」と聞かれたとき

  • クライアントとの打ち合わせで「RAGとはなんですか?」と問われたとき

  • 家族や友人から「AIって結局何ができるの?」と質問されたとき...

とはいえ、咄嗟に説明するとなると言葉に詰まることもありますよね。
私も現在進行形で「話す力」を鍛えている最中ですが、「うまく伝わらなかった…」と思ったときは「伝わった!」と感じた時と比べて以下の特徴があると気付きました。

  1. 目的が不明確 - 説明することに必死で、相手が見えていなかった

  2. 構成が雑 - 話す内容が整理されておらず、思いついたままに言葉を重ねてしまった

  3. 表現力不足 - 一本調子で話し、聞き手の心に残らなかった

反対に、これらが整っていれば、あなたの話が相手に届く可能性は格段に高まります。

「3つの的」フレームワークで解決

では、目的や構成、表現はどのように磨いていけばいいのでしょうか?

「何もないところから決める」のは難しいですよね。

AIに聞いてみることはできますが、そもそもどのような問いを投げ掛ければいいのか、出力から何を選んだらいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないかと思います。

私も生成AI講師として働き始めてすぐの頃は、今以上に自分の説明に自信が持てず、研修前日は正しくきちんと解説できるのかと心配になってなかなか寝付けず寝不足で朝を迎えたときもありました。

しかし、学生時代や副業を含めた10年ほどのアナウンサー経験で得た「相手に届く話の考え方」を生成AI講師として用語解説をする際にも取り入れてみると、ポイントをおさえた準備をすることができて受講生からの満足度も高まりました。

ここからご紹介するのは、「はじめからこのように考えていればよかった」と思ったことを詰め込んだ「話す準備」のフレームワークを用語解説用にアレンジした「3つの的」のフレームワークです。


「3つの的」とは?

話すことを段階的に捉え直すフレームワークのことです。
AIを活用しやすいように流れを定めています。

  • ①目的
     話す出発点。「なぜ話すのか」「誰に届けたいのか」などの目的を明確にすることです。
     ここが曖昧だと、内容も表現もブレてしまいます。

  • ②静的
     「何を、どう整理して伝えるか」を構成する段階です。
     話す順序、割合、論理と感情のバランスなどを考えて、伝わりやすい“設計図”を作ります。

  • ③動的
     実際に声や非言語コミュニケーションを使って表現し、相手に届ける段階です。
     抑揚、間(ポーズ)、非言語(視線・表情)などで“ライブ感”を引き立てます。

このように、
①目的 → ②静的(構成) → ③動的(表現)
「3つの的」をしっかり設計し、連携させることで、「相手に届く話」が生まれます。
AI時代には特に、これらを「自らの意思」で選び「話」に落とし込んでいくことが人間ならではの取り組みになるのではないかと考えています。

概要を踏まえた上で、目的から順に用語解説ワークに取り組んでいきましょう。

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