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うまくいく人は、逆から見ている⑫|余裕があるから優しくできるんじゃなくて、優しくするから余裕が生まれる【人間関係・信頼編】


はじめに


こんにちは、野村りなです。

人に優しくしたいのに、心に余裕がないときってありますよね。

「自分に余裕ができたら、もっと人に優しくできるのに」と思うこともあるかもしれません。

けれど実は、その「順番」を少し逆にしてみると、人との関係も、自分の心の状態も、やわらかく変わっていくように感じます。

優しさは「心に余裕がある人」だけのものじゃない


心理学では、「ポジティブ・アクション(Positive Action)」という考え方があります。気持ちが前向きだから行動できるのではなく、前向きな行動が気持ちを整えていくという仕組みです(Fredrickson, 2001)。

優しさも同じです。心に余裕があるから優しくできるのではなく、小さな優しさの行動が、少しずつ心に余裕をつくっていきます。

たとえば、

  • 朝の挨拶をいつもより丁寧にしてみる

  • コンビニで購入した商品を受け取る際に「ありがとう」と言ってみる

そんな小さな一つひとつが、少しずつ心を整えていくのだと思います。

「共感の神経」は、行動で目を覚ます


脳科学の研究によると、人は誰かの表情やしぐさを見るだけで、自分の脳内でも同じ神経が反応することが分かっています。これは「ミラーニューロン(mirror neurons)」と呼ばれる仕組みです(Rizzolatti & Craighero, 2004)。

つまり、誰かの優しさを見るだけで、私たちの中にも優しさが生まれるんです。そして、その優しさを「出す」ことで、自分自身の心も穏やかに整っていく。

マインドフルネスの視点では、「相手の幸せを願う心(慈悲・compassion)」を意識するだけで、脳のストレス反応がやわらぐという研究もあります(Davidson & Kabat-Zinn, 2003)。

優しさは、循環していく


人に優しくすると、少し心がやわらかくなることがあります。それは、相手を癒やしているというよりも、自分の中の緊張をゆるめているからかもしれません。

優しさは、誰かに「与えるもの」ではなく、自分と相手のあいだで自然にめぐっていくもの

だから、余裕があるから優しくできるのではなく、優しくしようとするその瞬間に、私たちの中に、ほんの少しの余裕が生まれるのだと思います。

今日の気づき

優しさは、余裕の結果ではなく、余裕を生み出すはじまり。
誰かを思うその瞬間に、心はすでに整いはじめている。

次回予告


次は【感情・心の在り方編】。

テーマは「幸せだから感謝するんじゃなくて、感謝してるから幸せになる」。

「幸せの感じ方」を心理学とマインドフルネスの視点から見ていきたいと思います。

マガジンのご紹介


この記事は、noteマガジン(無料)「うまくいく人は、逆から見ている」シリーズに収録されています。


普段何気なく考えている順番と逆の順番に目を向けてみると、人生の流れは静かに変わりはじめます。

行動・人間関係・心・成長・人生観などをテーマに、一話完結で、どこからでも読めるシリーズです。

日常の中で「逆から見る」小さな気づきを見つけてみませんか?

もしよければ、他の記事も見てみてくださいね!

参考文献

Davidson, R. J., & Kabat-Zinn, J. (2003). Alterations in brain and immune function produced by mindfulness meditation. Psychosomatic Medicine, 65(4), 564–570. https://doi.org/10.1097/01.PSY.0000077505.67574.E3

Fredrickson, B. L. (2001). The role of positive emotions in positive psychology: The broaden-and-build theory of positive emotions. American Psychologist, 56(3), 218–226. https://doi.org/10.1037/0003-066X.56.3.218

Rizzolatti, G., & Craighero, L. (2004). The mirror-neuron system. Annual Review of Neuroscience, 27, 169–192. https://doi.org/10.1146/annurev.neuro.27.070203.144230

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