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1時間睡眠で挑んでしまった、日帰り富士山。

2024年の秋。「フルマラソン走らない?」で始まったフルマラソンへの挑戦。たくさん走って練習して2025年春、無事完走。そんな婦人会は次なるステージ、新たな挑戦へ。
次は「富士山登ってみたくない?」でした。ここにはその全貌を記していく。

↓よかったらこっちも🌸

※婦人会とは
スポーツジムで出会った体力おばけの集まり。みんなちゃんと企業で仕事をしているが、ぶっ飛んでいる。日帰りで登山するぐらいには飛んでいる。ラーメン大好き。みんなB型。メンバーはこちら↓
C:スーパー運転上手くてよく笑うマン。
    何にでも「先生」をつける。
H:穏やかに見えてちゃんとぶっ飛びマン。
    何にでも「さん」をつける。
T:いるだけで面白いコンテンツマン。
    とりあえず全てが斜め上。

登り編

17:30  ピックアップ、2時間睡眠確定

9月4日。みんな仕事を爆速で終わらせて集合。1人ずつピックアップ。登山リュック4つと登山用の重装備、お泊まりグッズと事前に買っておいた水分合計8リットルほどをCの車にパンッパンに詰め込んで、本日の会場へと向かう。「セットログをしよう!」ということで、私は初めてのセットログに挑戦。これが楽しい。1時間おきに撮影するけれど、しばらく変わらない夜の高速道路。

移動している間に宿に着いてからの予定を今一度確認しておこう!ということで、TがchatGPTを使って調べてくれていた。いつも元気いっぱいのTが調べて読み上げる。

T「12時半に到着して、午前3時半発のバスに乗りたいから、、起きるのは2時半、、?」

盛り上がった私たちに現実が襲いかかる。いつも元気いっぱいのTは絶望の表情。直前すぎるこの時まで、調べてなかったのが婦人会だな〜なんて。ここで2時間睡眠が確定した。ここからお風呂を考えると実質1時間睡眠になる。

12:30  宿に到着、即仮眠

トウモロコシ畑に囲まれた宿に到着!一軒家タイプのエアビー。お世話になります。

明日はここでパーティーだ!

綺麗だし、広いし、盛り上がりたいところだけれども、グッと堪えて睡眠。おやすみなさい。

2:30  起床、バス乗車

寝れたのか寝れていないのかわからないが、とりあえず起きて用意をする。今からたくさん登るから、食べておかないと。おにぎりをまだ起きていない、というより入眠し切る前に起きてしまった体に入れていく。頑張ってくれよ、私の体!この後に5号目までのバスは45分もあるので、そこで睡眠が取れることが救い。
すぐに乗れると思っていたバス乗り場には、想定外の行列が。2台ほど見送ったあと、やっと乗車。隣の席の男の子が、貸借対照表や売掛、損益分岐点などの話をしている。商業高校で3年間みっちりと勉強した頃の記憶が蘇る。「しーくりくりしー」と唱えながらテストに挑んだ淡い記憶が、、。ただ、1時間睡眠の頭にとっては少しばかりハードだった。財務お兄さん、また山で会おう。

5:00  高度順応、登るゾ!!!!

こんな高い山に登るのは初めてということで、高山病対策として5合目で高度順応委員会。霧雨だし、風も吹いているので雨具やザックカバーを用意しながら、朝ごはんを食べたりトイレをしたりと準備。ザックカバーがない!というTは、福井市のゴミ袋をザックに被せ始める。

市町村を背負うT。
結局ザックカバーありました。

こんな簡易的な間に合わせで登る奴いるのか!と思っていたところに、ピンク色のゴミ袋をザックに被せた「ゴミ袋先輩」が登場。1人じゃない、仲間がいるなら怖くない。それぞれの市町村を背負いながら登る意思を固めるT。素敵な心気だ。なんやかんやで6:00になり、婦人会の挑戦が始まる!!

6:00  登り始めはまだ楽しい!

ついに始まる挑戦に胸をときめかせて歩く。まだまだ楽しい。ゆっくりゆっくり登っていく。フルマラソンの時も、最初は楽しかったんだよなぁ〜。おしゃべりしながら〜なんて余裕はない。なぜならここは酸素が薄い!笑うと酸素の消費してしまうので、なるべく省エネ呼吸を心がける。まあ、そんなことを言っても楽しいんだけどね!と思えるのはここまでだった。

カラフルで可愛いの。

8:00  やっと7合目??

7合目、思ったより遠い。ちょくちょく休憩を挟みながら、みんなで進む。ジグザグとした坂道を登ってゆく。遠くに鳥居が見え、目標地点を見定める。届きそうで届かない、でも頑張ったら届きそうな目標設定をしていくことは登山にとっても人生にとっても大切なことだと思いながら登ってゆく。そうやって一歩ずつ歩みを進めて頑張った分、ちゃんと進むのが登山。道のりはまだ長い。おやつのヤングドーナツはすでにパンパン!

登山といえばヤングドーナツです🍩

9:30  雨風が寒すぎる8合目。吉田のうどんで温まる。

晴れることしか考えてなかったが、買った雨具が大活躍。雲の中を登っているからなのか、雨風がすごい。ステッキを持つ手もかじかむし、さっき脱いだ長袖Tシャツを脱いだ自分を恨む。この雨風の中、岩をみんな1列で進んでいたので跡をつけながら登ってゆく。「上を向いて歩こう〜」とは思うが、次に足をかける岩とステッキの引っ掛け場所を無心で考えて登るせいで、前を歩いている人のリュックに何度頭を突っ込みそうになったことか。無事、変質者にならずに8合目まで到着!
極寒登山で冷え切った体を吉田のうどんで温める。ありがたや〜。山の上で食べるカップ麺の美味しいこと。4人でちょこっとずつ食べて充電。

ほんっっっとに染みた、、ありがとう🙏

11:30  9合目を目指す。「酸素くん」との出会い。

富士山って不思議で(私が知らないだけ)、○合目がたくさんある。さっき8合目に来たはずなのに、また8合目の看板が立っていたりと進んでいない感覚に陥る。ここからは長い長い赤土の道を登り続けてゆく。火山を感じるゴロゴロとした5センチほどの石の道は、石が軽いからなのか踏み込むと地滑りを起こしそうな地面。酸素もだいぶ薄くなってきたような体感。「こんなのいるのか」と思ったけれど、一応買っておいた酸素缶が大活躍するとは思わなかった。ここでも一応数ジグザグしたところで酸素を吸ったり、呼吸休憩をとりながらゆっくり進む。

こう見ると急なんだよなぁ〜

このペースに慣れてきた私は、Tと話しながら進んでいた。後ろには高山病のHとまだまだ元気が有り余っているC。高山病って本当にしんどいらしく、10歩進んで5分休むを繰り返していたそう。

一方その頃、私とTは彼と出会った。ジグザグの角の方でしんどそうにしている、赤色の服を着た彼。彼の仲間たちが、しんどそうな様子を見て「大丈夫?休んでいく?」と何度も声をかけていた。彼の荷物を全て持ってあげている子もいたことから、辛そうな彼はきっと酸素がたっぷりあるところではとてもいい奴なのだろう。彼らと追い抜かれたり追い抜いたりを繰り返しながら進んでいく。この頃から一方的な一体感を感じて、赤い彼に「頑張れ!!」と心の中で応援していた。

11:30頃、少し大きな8合目の休憩スペースに到着。Tと私は、後ろを歩くCとHを待っていた。するとそこに赤い彼と仲間たちがやってきた。彼は相変わらずこの世の終わりみたいな形相で悶えている。一向に良くならない高山病と戦っている様子だ。会話の流れから、彼は以前も富士山に挑戦した結果リタイアしたようだった。「今年こそは上り切りたいんだ!!」と嘆く赤い彼。優しい彼の仲間たちは「これからのことを考えると、少し高くても酸素を買ったほうがいい」と真剣にアドバイスしていた。なんて優しいお友達。しかし、山で買う酸素は地上より高い。それを渋っていた彼は、仲間のアドバイスも取り入れたようで、意を決して山小屋のお兄さんに話しかける。

赤い彼「酸素ください」

その意気込んだ力強いひと言で仲間たちの盛大な笑い声が響き渡る。これには耐えられず私も心の中で「よく言った!」と褒め称えると同時についつい笑みが溢れてしまった。不可避。ここからの彼は「酸素くん」と呼ばせてもらうことにした。頑張れ酸素くん!その買いたての酸素をめいいっぱい吸い込んでゴールを目指そう!!
ここで私たち4人揃って相談した結果、高山病患者のHは自分のペースで登ることを決意。酸素くんに引き続きHも、、。8合目は決意の場所なのか。先に山頂で待っている!必ず会おう!!

テッペン目指していく!!

12:50  9合目。ゴールが見え始める。

8合目を過ぎてからはカンカン照りの太陽との戦いが始まる。風は冷たいのに太陽は光り輝いて、何も遮るものがない空から紫外線が降り注いでいる。上を見上げると、残りひとつの越えるべき鳥居と山頂らしきものが見えてきた。つい数時間前までゴールのかけらも感じられなかったところから、ここまできたか。人間ってすごい。一歩ずつ進めば必ずゴールに辿り着ける。大飛躍はない。地道に地道に行こうではないか。
ここまでくると、あとは無心でジグザグ進むのみ。適度に休憩を挟んで進む。ここでも酸素くん御一行とほぼ同ペースで進んでゆく。ちょくちょく酸素くんの酸素不足により、突如酸素缶吸引タイムが始まる。お友達の優しいこと。嫌な顔ひとつ見せず体調を心配していた。酸素くんは、買いたての酸素缶を大事そうに握りしめながら登っていた。彼にとっての最後の命綱。いざとなったら私の酸素、あげるからね。

こんな分かりやすい酸素らしい酸素。

9合目は休憩スペースというより、ちょっとした広場でみんな最後の力を整え、山頂に向かう準備をしていた。通り過ぎる人たちも、「やっと9合目か〜!」「ここまできたらあと少しだ!」と希望に溢れた言葉が多く聞こえる。人間ゴールが見えてくると頑張れるもの。マラソン大会のラストスパートで一緒に走ろうと言っていた友人を置いていくタイプの人は、きっとここからギアが上がり置き去りにするだろう。人間性が出る9号目。

しばらくボケ〜っと休憩していると、CとHがやってきた。ここからは3人で山頂を目指す。いくぞ!山頂アタックだ!!

13:40  3人で手繋ぎゴール!

9合目にあった「富士山山頂まで400m、約35分」の看板。私たちだと1時間だった。たったの(ではないが)数ジグザグを1時間。フルマラソンを走った私たちの脳内距離換算は全て「走ってどのくらい」だったが、走る400mと登る400mは全く違うようだ。改めて富士山の偉大さを知る。椎名林檎も憧れるぐらいの日本一の山・富士山なだけある。

私の大好きな漫画「弱虫ペダル」で、手繋ぎゴールを夢見るシーンがある。それにあやかって富士山山頂へは手繋ぎゴールで決めてゆく。最後の鳥居をくぐり、手を繋いで最後の段を登る。今まで登ってくれた足、ありがとう!!やっと着いたよ山頂!想像以上に時間はかかったけれど、たどり着いたよ!!総登山時間は約7時間40分(笑)

壮大な景色、、


さて、あとは高山病患者のHを待つ。待ちながら、ずっと憧れだった「山頂でカップラーメン」を達成すべく、ガスバーナーでお湯の準備を進める。選ばれたラーメンはカップヌードル先生だ。やっぱりこれだよな〜。景色を見ながら待つ時間の贅沢なことや。雲海とはれた空の下カップラーメンを啜る日が来るとは。

これこれ〜〜!!

下り編

14:30  Hゴール!急足で下山開始。

高山病患者で、もうダメなのかな、、と思ったHが下から登ってくるのが見えた。本当に良くぞここまで、、!!酸素くん並みにしんどそうだったのに、、1人で、、本当に、、本当に感動した!!ありがとう!!

MVPです、、!


と、感動に浸りたいところだが、私たちには時間が迫ってきていた。18時半の最終のバスに乗らなければ、5合目から富士山ふもとの駐車場までタクシーで13,000円かけて降りるしかない。そのことを頭に入れて下山していく。

登りよりは楽なのかな〜なんて思っていたが、正直しんどかったのは下山の方だった。変わらない景色と疲労の溜まった体、負荷のかかるのは前ももとつま先は、思ったよりも急な坂道でさらにダメージを負う。しかも足場も悪く、ちょっとよそ見をすると滑り落ちそうな地面。これはなかなか手強い。バスに間に合わすためにも、急足で降りて行く。

ここで、私たちは3つに分かれて下山することになった。独自のフォームで下山のコツを掴んだTは先手必勝。いち早く降りて、情報集めとバスの引き留め。Tほどではないがまだ体力が残っている私とC。登りで奇跡を起こしたが、高山病の余韻が残るH。それぞれのペースだが、着実に進んでゆく。また下で会おう!!

たくましきT。本当に頼もしい。

17:45  絶望タイム。でも諦めたくない。

この時点で7合目を通過していた。しかし、あのいくら登っても先が見えなかった7合目。最終のバスまで残り45分。結構絶望と思われる距離。しかし、これを逃せばタクシーで13,000円かけて、ふもとの駐車場まで降りなければならない。どうしても間に合いたい!と言うことで、ここから怒涛の下山アタックが始まる。

その前に一旦アナザースカイごっこ。

しばらく進むと踏みしめられそうな地面に切り替わった。この時点ですでに私の膝は悲鳴をあげていたが、間に合いたいの気持ちの方が強かったようで、膝の痛みはアドレナリンでかき消されていった。となると、取る行動はひとつ。トレラン開始だ。まさかこんな終盤で走って下山することがあるなんて思いもしなかった。間に合いたいの思いでただただ走る。今日1日の中で1番息が上がった場面だった。
するとTから下山完了のラインが。よし、行ける。婦人会の底力を見せつけるべく、懸命に下山してゆく。

必死感の伝わる1枚(笑)

18:15  下山完了!!

なんとか下山完了した私とTとC。残るはH。どうしてもみんなでバスに乗りたい私は、警備のおじ様から情報をかき集める。どうやらバスは待たずに行ってしまうらしく、バスをかけた運命のドラマがいつも繰り広げられるようだ。そうだと分かれば、迎えに行こうではないか!荷物はTとCに任せて私はHを迎えに行った。


警備のおじちゃんが写真を撮っていた。
こんな夕焼けは珍しいそう🫨

登山口から逆走して、もう暗くなりつつある道を逆走していく。携帯のライトを照らしながら名前を呼んで進んでゆく。18:28。間に合うか。

2分後、Hが暗闇から現れた。「まだ間に合う!荷物持つから走るよ!!」の掛け声で走り出したのは、その周りにいた少年たちだった。なんだか自分の掛け声ひとつで走り出してくれるなんて、、なんとも言えない爽快感、登山ハイ、、。少年たちと一緒にバス乗り場に向かってゆく。なんと!バスはまだきていない!なんと言う奇跡!みんなで抱き合い、なんだか感極まりうるうる。みんなよく頑張ったよね!!やり切ったよ私たち!!

結局バスは18:45まで来なくてなんだか気まずかったのはここだけの話、、笑

富士山登山で思ったこと

思うことがたーーくさんあった富士山。とりあえず出てくることはこの言葉。

「睡眠大事!!やればできる!!1歩ずつ!!!」

睡眠って、やっぱり3大欲求なだけあって大切なんだと実感。体調はやっぱり万全がいいよね(笑)
あとはやっぱり、やり切った感!日本一の山に登った!!しばらく運動とは縁がなかった私でも、なんとか、なんとか、やり切った。まあ本当は富士山ほどじゃなくても、もうちょっと難易度低めの山を登って、、とかするのかもしれないが、思いの外行けてしまうと味を占めてまた同じようなことをしだすのが私の悪い癖(笑)

あとは、本当に1歩ずつ登るということ。自力で踏ん張って進んでゆく。雨風吹いたし、足を止めると楽。でも踏ん張らないと進まない。でも踏ん張った分だけ進んでくれる。
これは本当に人生みたいだなと思った。とびっきりの飛躍なんてないし、自分のできることをひとつずつこなしていく。そのコツコツの先に山頂の景色見たいなご褒美が待っているんだな〜と思う。人生苦労しなけりゃご褒美ないのか!というわけではないが、まずは目の前のこと。目標を持つこと。道の途中を楽しむこと。必ず行けると信じること。登れた!という感覚が、これからの自分の挑戦を支えてくれる。
もしかしたら登山と人生は似ていて、大切なことを教えてくれているのかもしれない。そんなことを思いながら、両足の親指の爪が剥がれるのを待つとしよう。思いの丈を綴ったら、想像以上の文字数。読んでくれた方、ありがとう!!!

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