「夕方になると、なぜか老けて見える」化粧品を買う前に見てほしいこと|No.2
朝、鏡を見たときは、そんなに気にならなかった。
メイクのりも悪くない。
「今日はまあまあ調子いいかも」
そう思って出かけたのに、夕方、ふと鏡を見ると、
「あれ?なんか疲れてる」
「朝より老けて見える気がする」
「こんなに毛穴、目立ってたっけ?」
そんなふうに感じることはありませんか。
寝不足だったわけでもない。
特別忙しかったわけでもない。
なのに、顔だけが一日の疲れを全部背負っているように見える。
40代、50代になると、こうした「夕方の顔」が気になってくる方は少なくありません。
そして、そんなときに思うのが、
「何か新しい化粧品を使ったほうがいいのかな」
ということだったりします。
でも、その前に。
一度、自分の肌を少しだけ丁寧に見てみてほしいのです。
化粧品を探す前に、「何が気になっているのか」を具体的にする。
これは、私がエステティシャンとしてお客様のカウンセリングをするときにも、大切にしてきたことです。
「毛穴が気になる」だけでは、まだ分からない
エステのカウンセリングでは、お客様のお悩みを聞くところから始まります。
「毛穴が気になります」
「最近、くすみが気になって」
「肌が疲れて見えるんです」
そんな言葉を聞くことは、とても多いです。
でも、私はそこで終わりにはしません。
「どのあたりが気になりますか?」
「いつ頃から気になるようになりましたか?」
「朝と夕方では違いますか?」
「一日を通してずっと気になりますか?」
「鏡を見たときに、どういうふうに見えるのが一番気になりますか?」
そんなふうに、もう少し詳しく伺っていきます。
なぜなら、
「毛穴が気になる」という同じ言葉でも、その中身は人によって違うからです。
頬の毛穴が気になる人もいれば、
鼻の黒ずみが気になる人もいる。
朝から気になる人もいれば、
夕方になると急に目立ってくる人もいる。
ファンデーションが毛穴に落ち込むのが嫌な人もいれば、
肌そのものが凹凸して見えることを気にしている人もいる。
だから、最初から「毛穴にはこれ」と決めてしまうのではなく、
「あなたの場合は、何が起きているんだろう?」
と考えることが大切なんです。
「疲れて見える」も、もう少し細かく見てみる
今回の「夕方、疲れて見える」という悩みも同じです。
「疲れて見える」と感じたとき、
まず、どこを見てそう思ったのでしょう。
頬ですか?
目元ですか?
フェイスラインですか?
それとも、顔全体ですか?
肩や首はこりますか?
もう少し細かく見てみると、
「頬の毛穴が目立っている」
「ファンデーションが崩れている」
「顔色が朝より暗く見える」
「目の下がどんよりしている」
「肌が乾いて、細かい凹凸が目立つ」
など、いくつかの変化が重なっていることがあります。
そして、ここが大事なのですが、
全部が同じ原因とは限りません。
「夕方、顔が疲れて見える」
というひとつの悩みの中に、いくつかの小さな変化が隠れていることがあります。
だから私は、肌悩みを聞くときに、
「それはいつ気になりますか?」
という質問を大切にしています。
今日の夕方、エステのカウンセリングのように見てみる
少しだけ、私と一緒にカウンセリングをしているつもりで見てみてください。
今日の夕方、鏡を見たら、まずこう考えてみます。
① どこが一番気になる?
「顔全体」ではなく、できれば場所を絞ってみてください。
頬?
鼻?
目の下?
口元?
フェイスライン?
② 何が気になる?
「疲れて見える」ではなく、もう一歩だけ具体的に。
毛穴?
乾燥?
テカリ?
くすみ?
ファンデーションの崩れ?
ハリのなさ?
③ いつから気になる?
朝から?
昼頃から?
夕方になってから?
メイク直後は気にならなかった?
④ 朝と何が違う?
朝の鏡と比べてみてください。
色が違う?
ツヤがない?
毛穴が目立つ?
乾いている?
テカっている?
ここまで見てみると、
「私の場合、くすみというより、夕方になると頬の乾燥が目立っているのかもしれない」
「テカっているから脂っぽいと思っていたけれど、頬は乾いている」
「毛穴そのものより、ファンデーションが崩れて目立っているのかも」
そんなふうに、少しずつ自分の肌が見えてきます。
お客様とのカウンセリングで、よく感じていたこと
エステティシャンとしてカウンセリングをしていると、
最初は「なんとなく気になる」と話されていたお客様が、話しているうちに、
「そういえば、夕方になると特に気になります」
「右側の頬のほうが気になります」
「最近になって急に気になり始めました」
「実はファンデーションを変えてからなんです」
と、ご自身でも気づいていなかったことを話してくださることがあります。
私は、この時間をとても大切にしていました。
なぜなら、悩みが具体的になると、
「じゃあ、何を見直したらいいのか」
を考えやすくなるからです。
反対に、悩みが「なんとなく肌が悪い」のままだと、化粧品を買っても、また別のところが気になってしまうことがあります。
美容情報をたくさん集めることより、
自分の肌について、自分が少し詳しくなること。
それが、実はとても大切なんじゃないかと思っています。
夕方の肌は、一日の積み重ね
では、なぜ夕方になると肌の印象が変わるのでしょう。
日中は、皮脂や汗が出ます。
エアコンの風にあたったり、紫外線を浴びたりすることもあります。
メイクも時間とともに変化します。
そうしたものが一日の中で重なって、
皮脂と乾燥が同時に気になったり、
肌表面の凹凸が目立ったり、
メイクの崩れによって毛穴が目立ったりすることがあります。
つまり、夕方の顔は、
「夕方になったから突然、肌が悪くなった」
というより、
「朝から過ごしてきた結果が、顔に表れている」
と考えることもできます。
だからこそ、夕方の肌を観察することには意味があります。
化粧品を買うのは、そのあとでもいい
美容情報を見ていると、
「毛穴にはこの成分」
「くすみにはこれ」
「乾燥にはこの化粧品」
と、すぐに商品を探したくなります。
もちろん、化粧品でできることはあります。
私自身、美容の仕事をしてきたからこそ、化粧品の力も知っています。
でも、
「何を使うか」の前に、「何が起きているのか」を知る。
私はこの順番を大切にしています。
たとえば、
「夕方になると頬の毛穴が目立つ」
という人と、
「朝から鼻の毛穴が気になる」
という人では、同じ「毛穴の悩み」でも、見直すところは異なります。
だから、いきなり化粧品を買うのではなく、
まず自分に質問してみる。
「どこ?」
「何が?」
「いつ?」
「朝と比べてどう違う?」
この4つだけでも、かなり見え方が変わってきます。
今日の夕方、ひとつだけ聞いてみてください
今日、鏡を見るとき、
「今日も疲れてるな」
で終わらせないで、
「私は、何を見て疲れていると感じたんだろう?」
と、自分に聞いてみてください。
もしかすると、
「頬の毛穴だった」
「目の下だった」
「顔色だった」
「ファンデーションの崩れだった」
と気づくかもしれません。
そして、
「それは朝から?それとも夕方から?」
と、もう一つだけ質問してみる。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
美容は、何かを買うことから始めなくてもいい。
自分の肌を、自分で観察することから始めてもいい。
エステのカウンセリングで、お客様のお話を伺ってきた中で、私はそう感じるようになりました。
「なんか調子悪いな」という曖昧な感覚を、
「ここが、こういうときに気になる」
という具体的な言葉に変えていく。
そこから、肌との付き合い方が少し変わっていくのだと思います。
次回は、
「乾燥しているのに、なぜかベタつく」
という、一見矛盾しているように感じる肌について。
「私、これかもしれない」と思う方も、意外と多いかもしれません。
