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【7月12日(日) ともりの宿題✏️📖】

7月12日(日)
テーマ「バトン × 政治 🕊️🌿」
配信で出た「宿題」をやってみました☺️✏️
👉配信の本編はこちら☕


【「多田嘉助さん」と「にとはち様」って誰?】


👉ざっくりいうと
どちらも江戸時代の信州(今の長野県)で、
重い年貢などに苦しむ人々のために声を上げたとして、
後世「義民」として語り継がれてきた人たちです。

多田嘉助(加助)さんは、現在の安曇野市にあたる地域の人。

「にとはち様」は、現在の長野市周辺に伝わる
助弥(すけや)さんという人物の呼び名です。

二人は同じ事件の人物ではありません。
・にとはち様(助弥)→ 松代藩・1674年ごろ
・多田嘉助 → 松本藩・1686年
と、場所も出来事も異なります。

そして特に「にとはち様」については、
後世の伝承と、史料から確認できる事実を
分けて見ることが大切みたいです。


① 多田嘉助とは?


多田嘉助(加助)は、1639年生まれ。
現在の安曇野市三郷中萱にあたる村で、
庄屋を務めていた人物です。

1686年、松本藩では不作に加えて、
厳しい年貢の取り立てが農民の暮らしを圧迫していました。

そこで嘉助たちは、
👉年貢負担を軽くしてほしい
などの要求をまとめ、松本藩へ訴えます。

この動きには多くの農民が加わり、
「貞享騒動」または「加助騒動」と呼ばれる
大規模な百姓一揆へ発展しました。


② 貞享騒動はどうなったの?


嘉助たちは、年貢米について、
「籾一俵から納める玄米を二斗五升にしてほしい」
など、5か条を要求しました。

最終的に藩側は要求を受け入れる内容の文書を出し、
集まった農民たちは村へ戻りました。

ところが、その後、藩はその約束を撤回。
嘉助たち指導者や、その家族などを捕らえ、
1686年11月22日に合計28人が
磔と獄門に処されました。

内訳は、

  • 磔 8人

  • 獄門 20人

とされています。

多田嘉助も磔刑となりました。
現在の安曇野市には「貞享義民記念館」があり、
この出来事を「生きる権利の獲得のための闘い」と捉え、
人権について考える歴史として伝えています。


③ 「にとはち様」とは?


「にとはち様」は、
現在の長野市南高田周辺に伝わる
助弥(すけや)という人物です。

伝承では、江戸時代の松代藩で、
農民に重い負担が課されていたことに対して声を上げ、
籾一俵から納める玄米を、
👉三斗ではなく「二斗八升」にしてほしい
と訴えたとされています。

「二斗八(にとはち)」という呼び名は、
この二斗八升に由来すると伝えられています。

この出来事は、
「二斗八騒動」と呼ばれています。


④ 「にとはち様」は、どこまで史実なの?


ここは今回調べていて、
とても大切だと思ったところです。

長野市誌によると、
1674年ごろに起きたとされる二斗八騒動については、
出来事そのものを直接記録した確かな同時代史料が
確認されていません。

後世に書かれた「永々代記録」には、

  • 松代藩領の百姓による訴えがあったこと

  • 下高田村の助弥など3人が「御仕置」になったこと

が記録されています。

また、訴えの後に出されたと考えられる藩の文書には、
籾一俵につき玄米二斗八升を納めることや、
年貢・小役などについてのルールが記されています。

そのため、
👉農民による訴えがあったこと
👉その訴えの後、年貢や役負担について定めた文書が出されたこと
これらには史料上の裏付けがあります。

一方で、
「助弥が江戸幕府へ直訴した」
「処刑直前に『二斗八だぞ』と叫んだ」
など、現在よく知られている物語の細部には、
後世の伝承として広がった部分もあります。

長野市誌でも、
二斗八騒動について「確かな史料がない」としたうえで、
後世に残された記録や藩の定書から
当時の出来事を検討しています。

歴史を知るときには、
👉史料から確認できること
👉地域で語り継がれてきた伝承
を分けて見ることも大切なのだと思います。


⑤ 多田嘉助と「にとはち様」の共通点は?


二人には、いくつか共通するところがあります。

👉江戸時代の信州で暮らしていた
👉重い年貢などに苦しむ農民のために声を上げた
👉権力に対して負担の軽減を求めた
👉後世「義民」として地域で語り継がれてきた

処罰については、史料の確かさに少し違いがあります。

多田嘉助については、
貞享騒動後に磔刑となったことが
安曇野市の資料などで歴史的事実として扱われています。

一方、助弥については、
後世の「永々代記録」に
助弥ら3人が「御仕置」になったことが記録され、
後世の史料や伝承では死罪になったと伝えられています。

そして二人は、
「同じ一揆の仲間だった」
というわけではありません。

にとはち様の二斗八騒動は1674年ごろの松代藩。
多田嘉助の貞享騒動は、
その約12年後の1686年の松本藩です。
それぞれ別の地域、別の出来事なんですね。


⑥ 「バトン × 政治」とどうつながるの?


今回、この二人について調べていて面白いと思ったのが、
👉出来事そのものだけでなく、
「その後どう語り継がれたのか」
という部分でした。

安曇野では、多田嘉助たちの貞享騒動を伝える
「貞享義民記念館」がつくられています。

そして長野市では、
にとはち様の物語を伝える劇が、
地域の子どもたちによって20年以上続けられています。

長野市が2026年に掲載した記事によると、
古牧地区市制100周年記念事業として始まったこの劇は、
古牧小学校、緑ケ丘小学校、南部小学校の子どもたちが演じ、
2025年度で22回目を迎えたそうです。
史跡や祠も残され、
地域の人たちによって物語が受け継がれてきました。

何百年も前に、
「この負担は重すぎる」
「暮らしていけない」
と声を上げた人たちの記憶が、
史料になり、物語になり、記念館になり、地域の劇になり、
今の私たちまで届いている。
まさに「バトン」なのかもしれないと思いました。


⑦ ともりの整理


私の整理としては、
多田嘉助とにとはち様は、
単に「昔のすごい人」として見るだけではなく、
👉暮らしの苦しさを政治に訴えた人たち
として考えると、
今の政治にもつながって見えてくる気がしました。

もちろん江戸時代と現代では、
政治制度も、市民が声を届ける方法も大きく違います。

現在は、

  • 選挙

  • 請願や陳情

  • 議員への相談

  • 行政への意見

  • 市民活動

など、制度の中で政治に声を届ける方法があります。

でも、
「暮らしの中で困っていることを言葉にする」
「一人の困りごとを、社会の問題として考える」
「次の人へ、その経験を伝える」
という部分は、
今にもつながっているのかもしれません。

そして歴史を受け継ぐときには、
「語り継がれている物語」と
「史料から確認できる事実」
を分けて考えることも大切なのだと思いました☺️✏️


<まとめ>


多田嘉助は、
👉1686年、松本藩で起きた「貞享騒動」を率いた人物です。
重い年貢に苦しむ農民たちのために負担軽減を求め、
騒動後に磔刑となりました。

「にとはち様」は、
👉1674年ごろ、松代藩で起きたとされる「二斗八騒動」で、
農民の負担軽減を訴えたと伝えられる助弥という人物です。
「二斗八」という名前は、
年貢米を一俵につき玄米二斗八升にするよう求めたことに由来するとされています。

ただし、にとはち様については、
後世の伝承によって語られている部分も多く、
👉史料で確認できること
👉後世に語り継がれてきた物語
を分けて見る必要があります。

二人とも、
👉地域の人たちによって「義民」として語り継がれてきました。

今回の宿題を通して、
政治の「バトン」って、
制度や役職だけを引き継ぐことではなく、
「昔の人が何に困り、何を変えようとしたのか」
を知り、
「今の私たちはどうする?」
と考えることなのかもしれないと思いました🕊️🌿


まだまだ勉強中の部分もあるので、
「貞享騒動には、こんな歴史もあるよ」
「にとはち様には、こんな伝承もあるよ」
「地域では、こんなふうに語り継がれているよ」
など、
やさしくフォローやアドバイスをいただけたらとても嬉しいです🙏☺️

皆さんと一緒に、少しずつ理解していけたら嬉しいです☕


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参照資料URLまとめ👇


・安曇野市|多田 加助(嘉助)|安曇野ゆかりの先人たち


・安曇野市・貞享義民記念館|騒動のあらまし


・安曇野市・貞享義民記念館|館内のご案内


・長野市誌 第三巻 歴史編 近世1|二斗八騒動と延宝二年の触書


・長野市誌 第八巻 旧市町村史編|助弥(二斗八)騒動


・長野市誌 第十五巻 総集編|寛文検地と二斗八騒動


・長野市|長野市の義民物語


・国立国会図書館サーチ|『にとはちさま―長野市に伝わる「義民助弥の物語」』

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