【マイクロ法人設立 ロジック編】 #1-1_45歳で経営大学院へ行こうと思った本当の理由
「会社の看板を外した自分に、何が残るか」
「なぜ今さら大学院なんですか?」
経営大学院に通っていると話すと、決まってこう聞かれました。
45歳。製造業の会社員。妻あり、子あり。
傍から見れば、「今さら」と思われても仕方ない選択でした。
でも私には、行かなければならない理由がありました。
きっかけは、先輩の早期退職だった
45歳のある日、大変良くしてくれた先輩社員が早期退職制度を使って会社を辞めました。
数年後、久しぶりに会ったとき、彼はこう言いました。
「毎日することがなくて、正直しんどい。話し相手もいない。」
投資で生活できるだけの資産はある。お金の心配はない。
でも「自分が社会の役に立っているかわからない。生涯の資金が本当に足りるか。株が暴落したらどうしよう」という感覚がじわじわと自分を蝕んでいると。
その言葉が、ずっと頭から離れませんでした。
「会社がなくなったら、自分に何が残るか」
その頃から、真剣に考え始めました。
投資歴はすでに15年以上。資産運用の知識も経験もある。
でも会社を離れた瞬間、「自分には何があるのか」と問われたら、正直答えに詰まりました。
私には薬剤師の資格があります。でも現実は厳しい。「ブランクのある50代の薬剤師はいらない」というのが現場の本音です。
会社の看板を外した自分に、どれだけの価値があるのか。
その問いが、経営大学院への入学を後押ししました。
「経営を学ぶ」より「経営者の思考を身につける」
入学前、私は少し勘違いしていました。
「経営学を学べば、ビジネスがわかるようになる」
実際はそうではありませんでした。
大学院で本当に学んだのは「思考のフレームワーク」でした。
物事をどう分解するか。数字をどう読むか。意思決定をどう構造化するか。
これらは会社員として働く上でも、投資を続ける上でも、そして「会社の外で生きる」上でもすべてに使える武器でした。
仕事をしながら3年間、週末は大学院へ
平日は製造業の会社員として働き、週末は大学院で学ぶ。
その生活を3年間続けました。
正直、しんどかったです。
レポートの締め切りに追われた夜。グループワークで意見がぶつかった週末。仕事と勉強の両立で睡眠が削られた時期。
でも一緒に学んだ仲間の存在が、大きな支えになりました。
医師、税理士、公務員、起業家。普段の会社員生活では出会えない人たちと同じテーマで議論する経験は、視野を大きく広げてくれました。
48歳でMBA取得。変わったこと、変わらなかったこと
48歳でMBAを取得しました。
変わったこと。
物事を「構造」として見られるようになりました。
投資の判断も、サービスの設計も、「この問題の本質は何か」と問う習慣がついた。
個人の資産管理を「経営」として捉えると、見えてくるものが全然違います。
変わらなかったこと。
会社員であることは変わりませんでした。
MBA取得後も転職も独立もしていません。今も同じ会社に勤めています。
それでいいと思っています。
経営大学院は「会社を辞めるための場所」ではない。「会社の外でも生きられる自分を作る場所」だと、今は思っています。
MBAが教えてくれた「小さな活動」という発想
大学院で出会った考え方のひとつに「ポートフォリオキャリア」があります。
ひとつの会社・ひとつの収入源に依存しない。複数の軸を持つことでリスクを分散する。
これは投資と全く同じ発想です。
分散投資でリスクを下げるように、収入源・社会とのつながりも分散させる。
「小さな活動を持つ」という発想は、ここから来ています。
投資収益だけで法人化するのは怖いと、当初は思っていました(この思い込みが解けていく過程は#3に書きました)。それでも「小さな活動を持つこと」自体には、収入の複線化や社会とのつながりという別の価値があります。
このBotサービスを作ったのも、将来の個人事業化を視野に、その第一歩としての意味がありました。
45歳で踏み出して、よかったと思っている
あのとき経営大学院に行っていなければ、今の自分はなかったと思います。
MBAの資格そのものより、「自分で決断して、やり切った」という事実が一番の財産かもしれません。
50歳になった今、次のステップとして法人化を考えています。
社会保険・節税・継続性。クリアすべき課題はいくつもあります。
MBAでの学びを実践しながら、その道筋と難所をこのnoteで正直に書いていくつもりです。
同じように「会社の外」を意識し始めた方の道しるべになれたら嬉しいです。
次回は「会社員のうちにしかできない準備」を書く予定です。
【マイクロ法人設立 ロジック編】シリーズ一覧
このシリーズでは、会社員のうちにやっておくべき準備を順番に書いています。
✅ #1 45歳で経営大学院へ行こうと思った本当の理由
💡 会社員の後、辞めてからでは遅い → 本記事
📝 #2 会社員のうちにしか、できない準備がある。
💡 将来の個人事業化を視野に、今から準備を始める
📝 #3 投資収益だけでは法人化が怖い理由(順次公開予定)
💡 実業がなくても資産管理会社は作れる
📝 #4 マイクロ法人は「売上800万円から」じゃない。社会保険料という、もう一つの答え(有料・300円)
💡 東京23区・50歳・4人家族の実試算+シミュレーターで自分の数字を確認
📝 #5 早期退職後に「社長」になる選択肢(有料・300円)
💡 法人設立のメリット・デメリットを正直に語る
📝 #6 小さな実業のアイデアの見つけ方(有料・300円)
💡 個人の活動のアイデアをフレームワークで設計する
📝 #7 退職後に「社長」になると、何が変わるのか(有料・300円)
💡 マイクロ法人の5つのメリット+在職中設立が得な理由
📝 #8 会社員のままで「社長」になる(有料・1,000円)
💡 在職中にマイクロ法人を作った方が得になる、意外な条件
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※本コンテンツは個人の実践記録であり、投資助言・売買推奨ではありません。
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【マイクロ法人設立 ロジック編】資産管理会社設立の設計図
50歳・製薬会社勤務・MBA取得・投資歴20年以上の会社員が、資産管理会社(マイクロ法人)を設立するまでの思考過程を、論理と数字でまとめた…
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