闇落ち寸前の私を救った三浦大知の『飛行船』

2022年6月、その日はやってきた。

上の子の保育園から新型コロナ濃厚接触者になったと連絡がきた。
あれよあれよという間に、家族全員が陽性となってしまった。

子供たちは、それぞれ一日だけ発熱し、いつも通り元気いっぱいになった。
夫と私は二日ほど熱と頭痛で苦しんだが、同じ日に発症しなかったおかげで、前半は何とか乗り越えた。

後半は、元気な子供たちをただただ家に閉じ込めて、
ネットスーパーで調達した食料で過ごす日々。
夫は、在宅で仕事が可能だったため、部屋にこもり仕事を開始した。

外に出られない状況の中、当時1歳だった下の子は、
私にずっとくっついて離れないし、かまわないと泣き叫ぶ。
掃除したくてもできない、食事を作りたくてもできない、何もできない。

いろいろ積み重なって、辛くなって泣いた。
夫に相談したら、「掃除したらいいの?仕方ないじゃん」
という言葉が返ってきた。
そういうことじゃない。 私の気持ちに、少し寄り添って欲しかった。
余計悲しくなった。
とりあえず、「仕事を休んで一緒に家族で過ごして欲しい」と頼んだ。

夫が子供たちと遊んでくれたおかげで、
掃除もでき、食事も作れて、心に少し余裕ができた。

夜中にYouTubeを開くと、おすすめで
「THE FIRST TAKE」の三浦大知のリアクション動画が出てきた。
リアクション動画は見ずに「三浦大知 飛行船 THE FIRST TAKE」で検索し、初めて『飛行船』を視聴した。

うまく表現できないけど、救われた。

まず、出だしの歌声の優しさですぐに引き込まれた。
静かに始まったと思ったパフォーマンスは、
中盤からダンサーが加わりどんどん力強いものになった。
歌い踊る三浦大知から目が離せなくなった。

三浦大知は自分の命を削ってパフォーマンスをし、
誰かに届けようとしているように感じた。

そのパフォーマンスの熱量は、
ダークモードに入りかけていた私を救った。

その日から私の選んで聴く音楽に「三浦大知」が加わり、
どんどん好きになっていった。


私にとって「三浦大知」という名前は、特別な響きを持っている。
だから私は、今日も彼を「三浦大知」と呼ぶ。

#三浦大知 #飛行船 #THEFIRSTTAKE #音楽に救われた日 #エッセイ









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