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風の強い日を選んで走っている
好きな歌がある。
その曲に出会ったのは、社会人になってからだった。
好きな歌がある。
その曲を知ったきっかけは、ジャンプ漫画だった。
好きな歌がある。
その曲を口ずさむと、サビのところでなぜか涙が出てしまう。
キミの夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで
走ってきた
嫉妬、羨望、自己嫌悪。さまざまな負の感情に苛まれる日々。それでも顔を上げるのは、あきらめたくない証拠なのだろうか。
強風、暴風、向かい風。凪の日などない。それでも足を止めないのは、叶えたいものが確固として存在するからなのだろうか。
いつも不安だ。不安でいっぱいだ。
けれど、こうも思う。
安心して歩ける、風のない道。その先に自分の求めるものはあるのか、と。
試練なき人生に幸せはあるのか、と。
だから僕は、風の強い日を選んで走っている。あわよくば、その風が涙を乾かしてくれやしないだろうか。
(おしまい)
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