採用面接を1,000回やってわかった、転職で失敗する人の3つの共通点
転職を考えているとき、人は何を基準に企業を選ぶのでしょうか。
給与・残業・リモート可否。スタートアップか大手か。福利厚生の充実度。
条件を比較して、口コミサイトを読み込んで、やっと内定を取って入社したのに、
「思っていたのと違う」と半年もしないうちに感じてしまう。
こういった話は、決して珍しくありません。
私はこれまで1,000名以上の採用面接に関わってきました。
生命保険・スポーツ・人材・建築業と複数の業界でマネジメントを担当しながら、
ずっと採用する側の視点を持ち続けてきました。
その経験から気づいたのは、転職で失敗する人には共通したパターンがあるということです。
今日はその3つをお話しします。
■ 失敗パターン① 「条件」だけで企業を選んでいる
面接をしていると、最初の質問が「御社の残業時間はどのくらいですか」
という候補者がいます。
条件を確認すること自体は悪くありません。
ただ、条件は入社後に変わることがある。
残業時間が増えることもあれば、リモート制度が縮小されることもあります。
一方で、会社の「文化」と「何を評価するか」は、そう簡単には変わりません。
転職後に長く活躍している人は、「この会社では何をした人が評価されるのか」
を真っ先に確認しています。
条件よりも、そこで自分が成長できるかを見ている。
条件は入社の理由にはなりますが、居続ける理由にはなりにくいのです。
■ 失敗パターン② 「今の職場から逃げること」が目的になっている
転職の動機は大きく2種類に分かれます。
「〇〇がやりたいから転職する」という前向きな動機と、
「今の職場の〇〇が嫌だから転職する」という後ろ向きな動機です。
後者が悪いとは言いません。職場環境が合わない、人間関係が辛い、
それは立派な転職理由です。
ただ、「逃げること」を目的にしてしまうと、
転職先でも同じ問題にぶつかりやすくなります。
なぜなら、環境は変わっても、自分の思考のクセは変わらないからです。
私自身、6回転職してきた中で気づいたことがあります。
うまくいった転職には「何かを証明しに行く」感覚がありました。
うまくいかなかった転職には「何かから逃げる」感覚がありました。
今の職場への不満があるなら、
それを「次の職場で何を実現したいか」に変換してみてください。
その変換ができたとき、転職活動の質が変わります。
■ 失敗パターン③ 自己分析が「過去の棚卸し」で終わっている
「ちゃんと自己分析しました」という候補者の話を聞くと、
多くの場合、やっていることは「過去の整理」です。
どんな仕事をしてきたか。どんな実績があるか。どんな強みがあるか。
それは自己分析の入口であって、ゴールではありません。
本当の自己分析は、「自分がどんな状況のときに最も力を発揮できるか」
を言語化することです。
これが言語化できていると、企業選びの基準が変わります。
条件ではなく「自分が力を発揮できる環境かどうか」で判断できるようになる。
面接でも嘘をつかなくなる。
結果として、入社後のギャップが格段に減ります。
転職を考えているすべての方に当てはまる話ではないかもしれません。
でも「もしかして自分も…」と感じた部分があれば、一度立ち止まって考えてみてください。
転職は、タイミングより準備で決まります。
次回は「初めてチームを持った日に、絶対にやってはいけないこと」をお届けします。
