先生、いまマスクをほめないで… | 1億分の1の病歴〜結核編⑤〜
おしゃれなマスク⁉の専門病院?
肺が血まみれを免れた私の肺。
痰の検査と併せた診断結果は「専門病院」行き。
まだ入院すると思っていない私。
専門病院では、入り口も別。
個室に通され、色の違うマスクを渡された。
「マスクに色ついてる!」
「感染症って、分かりやすくするため?」
そんな話をしているうちに、名前が呼ばれた。
入室すると、年配の女性の先生が座っていた。
後ろを振り返りながら
「あ~〇〇さん!
そのマスク新作?おしゃれだね」
(え?マスク?おしゃれ…????)
この時はまだコロナ前。
色つきやおしゃれなマスクもない時代。
(おしゃれなマスクって…)
と、思いながら座った。
おしゃれマスク先生の監禁宣言
先生は、
私のレントゲン写真を「台に」は、貼った。
バックライトは消えたまま。
すぐさま、先生はいった。
「うん、結核だね。今日から入院してね。」
「すぐ上にあがって」
いやいや。
ライトもつけないレントゲン。
詳細な説明もない。
(え?入院??)
(めちゃ元気だけど、入院するの??)
と頭は大パニック。
恐る恐る、聞いてみた。
「あの…」
「もうちょっと、説明をお願いします…」
またしても、先生は「ライト」をつけない。
レントゲン写真の肺の上の方を、
棒でクルっと囲むように指した。
「うん、ここが白いから結核ね。」
「だから入院ね。」
______え?どこ?
いやいやいや、待ってくれ。
全く分かんない。
私「え?どこですか?」
カチッ
やっと先生は、バックライトをつけてくれた。
でも、説明はさっきと同じ。
………うん、分からない(2回目)
わからないが、観念した。
私は
「じゃ、携帯の充電やら色々必要なので
取りに帰りま……」
私の言葉をさえぎって、先生は言った。
「あ〜、ダメダメ。あなたはもう出ちゃダメ」
えぇーーーー!!ダメって…
いきなり監禁?
「あの…ちゃんとマスクして
すぐ戻りますけど…」
恐る恐る聞いたが、答えは同じで「No」。
そう、もう病院からは
一歩も出てはいけないのだ。
私「じゃ、いつごろ出れ(退院)ますか?」
先生「数週間から数ヶ月かな」
(…!!!?)
一瞬言葉がでなかった。
この日だけで何回びっくりしたことか。
会社に行けないのは困る、
仕事があると伝えると
「うん。みんなそう言うけれど、出れないの」
と言うではないか。
まさか、病院に行ったきりになるとは。
諦めて結核病棟へ1人きりで向かうのだった。
なぜ見舞客は眠くなる?
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