「失敗したかどうかを決めるのは、その瞬間じゃない。やめたときだ。」
「失敗したところでやめるから失敗になる。」
「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。」
松下幸之助の言葉だ。
この言葉を初めて聞いたとき、
「確かにそうだな」
くらいに思っていた。
でも、
営業を15年やって、
会社を7年やって、
40歳になった今。
この言葉の意味が、
少しずつ分かってきた。
失敗した瞬間に「失敗」と決めているのは、自分かもしれない。
仕事をしていれば、
失敗する。
営業なら、
商談を落とす。
提案が刺さらない。
数字が届かない。
お客様に怒られる。
会社なら、
新しいことを始めても、
思ったようにいかない。
人を採用しても、
うまくいかない。
新規事業を始めても、
結果が出ない。
その瞬間は、
間違いなく「失敗」だと思う。
でも、
それで終わりなのか?
失敗したあと、何をするか。
ここが大事なんだと思う。
なぜ失敗したのか。
何が足りなかったのか。
どこで判断を間違えたのか。
次は何を変えるのか。
そして、
もう一度やってみる。
それでもダメなら、
また考える。
また変える。
またやる。
そうやっているうちに、
最初の「失敗」が、
経験に変わっていく。
失敗は、結果ではなく途中経過なのかもしれない。
例えば、
営業で10回提案して、
10回断られたとする。
普通なら、
「10回失敗した」
と考える。
でも、
11回目で契約が取れたら、
その10回はどうなるだろう。
「10回失敗した」という事実は変わらない。
でも、
その10回があったから、
11回目の成功につながった。
そう考えることもできる。
つまり、
途中にある失敗だけを見て、人生全体の結果を決めることはできない。
だから、簡単に「失敗」と決めない。
これは、
何でも続ければいいという話ではない。
明らかに間違った方向なら、
やめることも必要だ。
やり方を変えることも必要だ。
時には、
撤退することだってある。
大事なのは、
「失敗したからやめる」のではなく、「考えた結果、やめる」こと。
ここは全然違う。
営業を15年やっても、まだ正解は分からない。
15年も営業をやっていると、
「もう営業のことは分かっているでしょう」
と言われることがある。
でも、
そんなことはない。
今でも、
うまくいかないことはある。
思った通りにいかないこともある。
「なんでだ?」
と思うこともある。
でも、
それを「自分には向いていない」と決めて終わらせない。
考える。
試す。
修正する。
またやる。
この繰り返しだ。
会社も同じだった。
会社を始めて、
7年目に入った。
振り返れば、
順調なことばかりではなかった。
判断を間違えたこともある。
思ったように数字が伸びない時期もあった。
「これでいいのか」
と思ったこともある。
今だって、
すべてが順調なわけじゃない。
それでも、
まだやっている。
だから、
まだ失敗とは決めていない。
成功した人だけを見ると、簡単に見える。
世の中には、
成功している人がたくさんいる。
会社を大きくした人。
大きな結果を出した人。
SNSで注目されている人。
そういう人を見ると、
「最初からうまくいっていたんだろうな」
と思ってしまう。
でも、
その人にも、
誰にも見せていない失敗がある。
何度もやめようと思った瞬間がある。
誰にも評価されなかった時期がある。
だから、
結果だけを見て、
自分と比較する必要はない。
今日うまくいかなかった。
それだけだ。
今日、
営業が取れなかった。
それだけ。
今日、
数字が足りなかった。
それだけ。
今日、
思ったようにいかなかった。
それだけ。
人生全体の「失敗」ではない。
明日また、
やり直せばいい。
やり方を変えればいい。
40歳になって、
昔よりも、
「すぐに結果を出さなければ」
と思わなくなった。
もちろん、
結果は欲しい。
会社も成長させたい。
もっと仕事もできるようになりたい。
でも、
一日や一ヶ月の結果だけで、
自分の人生を判断するつもりはない。
「失敗したところでやめるから失敗になる。」
この言葉は、
「諦めるな」
という単純な精神論ではないと思う。
失敗したら、
考える。
修正する。
またやる。
必要なら、
方向を変える。
そして、
それでも前に進む。
その先で成功したなら、
途中の失敗は、
成功するために必要だった経験になる。
だから、
今うまくいっていない人へ。
今、
「失敗した」
と思っている人へ。
まだ、
決めなくていい。
それが失敗だったのかどうかは、
まだ終わっていないから分からない。
今日の失敗が、
明日の成功につながるかもしれない。
一年後には、
「あの失敗があったから今がある」
と思っているかもしれない。
だから、
簡単に終わらせない。
考えて、
変えて、
もう一度やる。
失敗したところで、やめない。
成功するところまで続ける。
それができたとき、
過去の失敗は、
もう失敗ではなくなる。
人生の途中にあった、ただの一つの出来事になる。
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