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現場で学んだ「手放す」の話。

おはようございます。長期投資家@VOOです。

「責任」まで来て、ひとつ気づくことがあります。

ちゃんとやろうとする人ほど、
全部を抱え込んでしまう。

任せたはずなのに、手放せていない。

今回のテーマは――
「手放す」です。


ある現場での話です。

新人に仕事を任せたときのこと。

任せたはずなのに、気になってしまう。
進み具合が気になって、何度も確認する。

気づけば、口を出している。
そして最後は、自分でやり直してしまう。

その方が早いから。

でも、その結果どうなるか。

新人は考えなくなる。
「どうせ直される」と思うから。

自分は疲れる。
全部を背負い続けるから。

チームとしても、何も積み上がらない。


そのとき、ある言葉を思い出しました。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。」

山本五十六

まずは、自分でやる。
次に、意図を伝える。
そして、やらせてみる。
最後に、認める。

ここまでやって、ようやく任せる準備が整う。

それでも、途中で口を出したくなる。

「やっぱり自分でやった方が早い」
何度もそう思いました。

でも、そこで手を出してしまえば、
いつまでも変わらない。

だから一度、ぐっとこらえて手を引きました。

途中で口を出さない。
すぐに正解を与えない。

時間はかかる。
遠回りにも見える。

それでも任せる。

結果。

新人は、自分で考えるようになりました。
自分でやり切る経験を積み始めました。

そのとき、分かったんです。

手放すって、
サボることじゃない。

任せるための準備をやり切った人が、最後に選ぶ行動。


これ、投資にもそのまま当てはまります。

・毎日の値動きを追いすぎる
・少し下がると不安で売ってしまう
・上がるとすぐに利益確定したくなる

全部、「手放せていない状態」です。

長期投資はシンプルです。

決めるところでしっかり決める。
(資産配分、投資先、積立額)

そして、その後は手放す。

市場をコントロールすることはできません。
できるのは、自分の行動だけ。

手放すと、不思議と楽になります。

余計な判断が減る。
ブレなくなる。
続けられる。

責任を持つことと、手放すこと。

一見、逆のようでいて、
実は同じ線の上にあります。

全部を握り続けることが責任ではない。
必要なものだけを持ち、あとは手放す。


少しだけ、問いを置いておきます。

「これは本当に、自分が握り続けるべきものか?」


その答えが、
次の一歩を軽くしてくれます。

静かに手放せる人は、強い。

それは諦めではなく、
信じている人の選択です。


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